【詩】 成長の痛み (幾つになっても)


期待なく始めたことに
期待するようになった

感嘆だけしていたはずが
嫉妬した自分にとまどう

どうなってるんだ わたし


勝ち気で小心
競争は苦手
手つなぎゴールの何が悪い

だけど

思いがけない出会いが続き
思ってもみないものを書き
はげましや感想をもらった

予想してなかった勇気が湧いて
持ってなかったはずの欲が出て
あるのが不思議な自信を深めた

そして

体がそれについていかない

何がおきてるんだ わたし

狼狽して震える
慣れてないから
そういう自分に

何年も 何十年も
期待しないことが
ならいになってて

頭がいっぱいで
胸がくるしくて
立ってられない


だから
しゃがんだ

すわって泣いた

許してやった

怖じける自分
成長のいたみ





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