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#140字の小説
あの夏の日(140字の小説)
呑み干したラムネの瓶を太陽にかざすと
紺色に染まる空。
夏の暑い日差しが一瞬薄れ、
清涼をもたらす。
風鈴を思わせるビー玉の音色。
涼しげに、僕の心を癒してくれた
少年の頃の想い出の一コマ
セピア色に染まら無い、
色褪せ無い美しい想い出
その時君と一緒に飲んだ
あのラムネの味を、僕は決して忘れないよ
痩せたガールの決意(140字の小説)➕追伸
私はアイドルを目指している。
太っていてはアイドルに成れない。
でも、食べ物を我慢できない。
私は決意した!
痩せる為の高額のお茶を飲む事を!
ネットで見つけたお茶だ。
これを飲めば、不要なカロリーが全部出ていくと
書いてある。
だけど、下痢になるだけで一向に痩せない。
痩せたのは財布だけだった。
追伸
これは実際にあった事です。
多くの苦情が販売先にありました。
私も被害者の一人です。
お茶
痩せたガールの日常(140字の小説)
私は糖質制限されている。
私の好きな食べ物を食べる事が出来ない
不憫な人。
太った体も標準体重に落とさないといけない。
私は16時間ダイエットを決意した。
午後の8時以降翌日の12時まで食を取らない。
痩せたがーる哀れな男は、いつもお腹を減らしている、
哀れな糖尿病患者。
今日もお腹の虫が鳴く。
#青ブラ文学部
雨の精(140字の小説)➕追伸
私は雨の精
雨を降らせたい時は、私にお願いするといいよ
私が龍神様にあなたの願いを届けるから
この前セクハラで悩んでいる女の人の願いを
龍神様に伝えたの
そして女の人の願いを叶えたわ
私のおかげよ、感謝しなさいね
これからは毎週日曜日は雨降りよ
「雨のせいで、困ってしまう」
なんて言わないでね
追伸
祈りの雨(2)の続編です。
#青ブラ文学部
セピア色の桜の花(140字の小説)
舞散る桜の花弁
派手やかに咲き誇った桜の花も
振り返れば僅かな時間。
でも、僅かな時であっても、
桜の花は輝いている。
人生もそうだ。
永い宇宙時間から見れば、ほんの僅かな時間
人は懸命に生き輝きを増す。
決して色褪せ無い確か時間を作りだす。
力無く色褪せたセピア色の桜の花など
私は、見たくは無い。
#青ブラ文学部
セピア色の桜(140字の小説)
虚な目に見えるものは桜の樹々
名も知らぬ人達とすれ違う
聞こえてくる会話に色を感じる
去年此処で観た桜
去年の桜は美しかった
二人で此処で写したね
今では想い出となった一枚の写真
捨てる事もできないよ
僕の見るものは全てセピア色!
貴女を失ってから僕の心はセピア色!
失恋って何故そんなに苦しいの?!
#青ブラ文学部
風の車(140字の小説)
私は世界初の車を完成させた。
ガソリンでも無く電気でも無く
風で動く車だ。
僅かな風でもエネルギーにして動く車。
もちろん排気ガスも出さない。
燃費の費用も0円だ。
地球の環境に優しい車。
爆発的に売れるのは間違いない。
ただ欠点は、風向きで目的地に行けない時がある。
それくらいは、我慢して欲しい
#シロクマ文芸部
帰国子女の告白(140字の小説)➕追伸
「Only you」と言う彼女
僕を見つめる
その眼差しに愛の炎が燃えている?
彼女は帰国子女
日本語は未だ不得手
愛を伝えたいのか?
恥じらいながら僕も、彼女を見つめる
彼女の手には、カップヌードル
そっと差し出してくる彼女
麺が無い!
具はどこに行った
スープも無い
カップに残るは、オンリー湯だけ!
追伸
これは、洒落た愛の告白!
それとも、ただお湯を差し出しただけ?
女ごころは、
一陣の風の如く颯爽と(140字の小説)
一陣の風の如く彼はやって来た
ジャンヌダルクの様な精悍な顔
人々に勇気を与える行動は誰をも惹きつける
子供達は、彼の事をヒーローと呼ぶ
「愛と勇気だけが友達さ」
と、宣言する彼
一陣の風の如く飛び行く姿は
ばいきんマンには真似は出来ない
あんぱんマンは子供達の憧れ!
鉄腕アトムは、何処に行ったのか?
#青ブラ文学部
父との想い出(140字の小説)
人生は一陣の風の様なもの。
通り過ぎたら戻れない、儚きもの。
時を戻す事は出来ないが、記憶を戻す事はできる。
振り返れば、幼稚園児の僕がいる。
父と銭湯に行き、
買って貰ったアイスクリーム
父はパインの氷菓子
二人で食べながらの帰り道
遠い昔の記憶が蘇る
父は今頃どうしてるかな?
彼岸の次はお盆か。
#青ブラ文学部
桜の色は何の色?(140字の小説)
桜の色は何の色
花びらの白い色は恋人の色って聞いた事があるんだけれど
薄紅色は優しいね
人の気持ちをなごましてくれるね
だからみんなお花観に行くんだね
風に舞う花びらは、春の情緒を与えてくれるね
桜の花びらが散って薄紅色の絨毯ができるね
花びらをゴミだ何て感じないよ
桜の色はきっと癒しの色だよ♪
#シロクマ文芸部
怒りと苦悩(140字の小説)➕追伸
僕は鏡を見るたびに、怒りを覚える。
「何故、こんな顔に生まれてきたのか?!」
噂に聞いたが、僕は人造人間だと。
人造人間って何⁉️
誰が僕を製造したんだ!?
こんな醜い顔で何故、作った!
僕は怒りと悔やみの入り乱れた感情のまま
生きていく
ましてや私は死ぬ事が無い不死身の男!
フランケンシュタイン。
追伸
20字の小説をもっと詳しく140字の小説に変えました
フランケンの苦悩が、解ると思いま
歳上の女(140字の小説)➕追伸
私は何故か歳上の女性にモテる。
私は女性の母性本能をくすぐるのかもしれない。
だけど、私は歳の女性に対して恋愛感情は不思議と湧かない。
10歳以上年齢が上だと尚更だ。
歳下の女性なら少しは恋愛感情も湧くかも知れないが、
残念な事に相手にされない。
30年前なら、10歳上の女でも良かったのに。
追伸
還暦越えの男より