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読書の記録

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2021年の目標に「本を100冊読む」というのを掲げてます。今まで目標なんか掲げたことなかったのに 急に2021年は掲げてみました。 ってことで。
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#読書メモ

56/100『太れば世界が終わると思った』キム・アンジェラ/高原美絵子・西野明奈訳

56/100『太れば世界が終わると思った』キム・アンジェラ/高原美絵子・西野明奈訳

17年におよぶ摂食障害と向き合い
自分の心を見つめ直した韓国人女性の記録。

この本で
プロアナという言葉を初めて知った。
プロアナとは 拒食症を支持する行為を指すそうで 韓国の10代20代の一部の若い人たちの間で流行っているらしい。
整形大国といわれる韓国は 
美意識の高い人が多いという印象があるし 体型にもやっぱり厳しい人が多いのかなぁなどと思った。
最近目にする韓国のアイドルのスタイルの良さ

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53/100『推しにも石油王にも出会えない私たちの幸福論』描き子

53/100『推しにも石油王にも出会えない私たちの幸福論』描き子

タイトルに惹かれて購入。
そして私は表紙がピンクの本に弱い。

平凡な私たちがどうしたら
幸せに暮らせるかが書かれた本。

結局は 心の在り方なんですよね。

どうしたら幸せになれるのかってことをいろんな方が発信してくれたり
本が出ていたりして
アプローチは違えど
結局
みんな同じことを言っていて
そのときは
「そっかそっか そうだよね」
って思うのに すぐに忘れてしまう。
そしてまた同じような発

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52/100『ボクたちはみんな大人になれなかった』燃え殼

52/100『ボクたちはみんな大人になれなかった』燃え殼

燃え殼さんのラブストーリー。

「始まってしまったボクたちは
いつか終わる運命にある」。

誰と付き合っても 
常に私の頭の片隅にあった
「いつか終わるんだね」
という気持ち。
そこに切ないとか悲しいという感情はなくただ漠然と思っていた。
むしろ「永遠に…」とかなんとか言われると冷ややかな目でその人を
眺めた。

そんな私が一度だけ
「終わらせたくない」と思った人がいた。
真夜中の高速をドライブ中

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51/100『嚙み合わない会話と、ある過去について』辻村深月

51/100『嚙み合わない会話と、ある過去について』辻村深月

辻村深月さんの短編集。

最初のお話『ナベちゃんのヨメ』から
思いっきり引き込まれた。

「ナベちゃんの嫁がヤバイらしいという噂が立つ」

という1文から始まる物語。
マジでナベちゃんの嫁にイライラした。
読み始めてわずか数ページで
私はもう物語の中にいた。
そしてそのあとぎゅっと胸を締め付けられた。

その後も
「もう勘弁してくれ!」というくらい
苦しくなるほど胸をえぐられ
恐怖を感じた。
だけ

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50/100『つつがない生活』INA

50/100『つつがない生活』INA

20代・新婚・自営業・パンクスの著者が
描く暮らしの記録。

「つつがない」とは平穏無事であること。

「平穏無事」とは
変わったこともなく穏やかなさま。

「つつがない」のはとても退屈だ。
でもそんな退屈な日々が
とても尊いものだと何か起こるたびに
気付かされる。

この退屈で当たり前のような生活は
当たり前ではないのだと。

気付いてまた忘れて
「つまらない」とか「しにたい」
とか思ってしまっ

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45/100 『ズボラ投資』吊ら男

45/100 『ズボラ投資』吊ら男

楽してお金が欲しい。

そう思いながらも特になにをするわけでもなく たまに ビンゴ5やら
スクラッチ宝くじなんか買ったりする日々。
以前は ジャンボ宝くじが発売するたびに買ってました。
もうそのへん総額したら結構な額になると思います。

楽してお金が欲しいと願いながら
夢見がち過ぎました。

会社員時代に もっと真剣にお金を増やすことについて考えていれば…
宝くじではなく 投資とかしていれば…

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44/100『木曜日にはココアを』青山美智子

44/100『木曜日にはココアを』青山美智子

私は学生時代 ドトールでバイトをしていた。

休憩中 好きな飲み物が
タダで飲めたんだけど
当時の私はコーヒーもカフェラテも飲めなかったし
メニューも今みたいに多くなかったから
私は いつもオレンジジュースかグレープフルーツジュースを飲んでいた。
ある日 たまには違うものをと選んだのがココア。
上にクリームがのっていて
甘くて濃くて
ココアってこんなに美味しいんだ!
と衝撃を受けたのを今でも覚えて

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43/100『ときどき意味もなくずんずん歩く』宮田珠己

43/100『ときどき意味もなくずんずん歩く』宮田珠己

旅と日常を綴った宮田珠己さんのエッセイ。

お初の宮田珠己さん。
こちらもまたインスタで知り
タイトルに惹かれてポチり。

私は以前
毎日歩いていたことがあった。
2016年に仕事を辞めてニートだった頃
暇と不安を持て余し歩いていた。

当時近所だった 
都庁や新宿中央公園の周辺を
グルっとまわって 
西新宿駅のタリーズに行くのが日課だった。

今の家に越してきて4年。
あまり歩かなくなった。

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41/100『ウマし』伊藤比呂美

41/100『ウマし』伊藤比呂美

「食べる」を語る伊藤比呂美さんのエッセイ。

お初の伊藤比呂美さん。
こちらはインスタを
見て気になってポチった作品。

最近もっぱらインスタで見て気になった本を
ポチるという日々が続いている。
以前は本屋で吟味して買うのが好きだったんだけど
自分では探し当てられないような本が
ホイホイと出てくるから インスタって素晴らしい!

「あたしはカリフォルニア在住のおばさんである。」
から始まるのが な

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40/100『この世にたやすい仕事はない』津村記久子

40/100『この世にたやすい仕事はない』津村記久子

読みはじめて数ページで
テンションがあがったのは
『NCIS』の話が出てきたからだ。
私が大好きな海外ドラマ。
しかも今ちょうど Amazonプライムに
早くシーズン18が入らないかなぁ。
などとワクワクしながら
シーズン17を見返していたところだった。
こういう偶然にテンションがあがるのは
私だけだろうか?

まぁそれはさておき
(「それはさておき」以外に
いい話の切り替え台詞があったら
誰か教

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34/100 『君は永遠にそいつらより若い』津村記久子

34/100 『君は永遠にそいつらより若い』津村記久子

西加奈子さんの『まにまに』というエッセイで西さんが大ファンだと言っていた津村記久子さんの作品。
『まにまに』で紹介されていたのは
『これからお祈りにいきます』という当時の津村記久子さんの新作だったけど
こちらのタイトルに惹かれてポチった。

大学生の主人公の日常が描かれていて
読みながら
専門学校時代のことを思い出した。
私が一番楽しかったと思う時代。
(束縛男と付き合う前まで)
小学校とかも遊ん

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