スマートに悟ってるふりして生きることのダサさとヤバさ。
私は多分「悟り世代」とか「Z世代」というものよりちょっと上の世代で、ゆとり世代というやつだと思うけど。
でも私も少し前に、それこそ「悟り世代」という言葉が出てきたくらいの時。
欲望を無くしたいとか、足るを知りたい、悟りたい、解脱したい(?!)とよく思ったものだった。
欲しいものが際限なく溢れて、それなのに給料は低くて、だけど頑張るのはできなくて、苦しくて。
その結果「解脱したい」とまで思った次第なのである。
ミニマリストに憧れを持って、無駄なものは手放すし、無駄なものは買わないみたいなことも嬉々としてやってた。
空っぽな私だから、「ものを捨てる」という作業いるのは簡単で、簡単な割に達成感はあるから、どんどん部屋ものもを捨てていった。
時に捨てること、ものを減らす事に執着するくらいに。
欲しいものがあっても、無駄になる可能性が高ければ買わない。
私の顔なんて誰も見ていないから、優秀なプチプラの化粧品でいい。
それがミニマルでいい、と。
そう思って安くて簡単なものを選んで、「身軽に生きてる私いい感じだな」と酔っていた。
収入以内に支出を抑えようと帳簿をつけたりして。
実家暮らしなのに何故だかほとんど余らない自分の給料にため息ついて、
収入を増やす努力はせずにサブスクを一つ解約して、ごろんと寝転がる。
そんな感じだった。
「本当は一人暮らししたい」
「本当はデパコスを使いたい」
全部無駄だから。ミニマリストの方が合理的だから
と無視しまくっていた私の欲望。
そのたくさんの欲望は成仏されることのないままもう間も無く30になろうとしている。
欲望はそれぞれの段階で燃やし尽くさないと次の段階に行けないんじゃないか?
結婚したいとまだ本気で思ていないのも、自分がしたいこと、独身でしたいことをし尽くせてないから。
「もういいか、わかった。」と満足するまでできていない。
だから、まだ独身の身分で欲望を叶えたい!と心が言っていて、結婚がうまく想像できない。子供っぽいまま。
欲望を押さえつけたら、やりたいことをやらなかったら。
その分前には進めないということ。
悟ることや合理的にミニマルに生きることは賢そうに見えて、愚かしいと思う。
情報ばっか溢れてて不安になるから、悟ったふりして生きる方がスマートだけど。
そういうカッコつけた生き方は許してくれないらしい。
人間らしく欲望を持って突き進んでいかないと、うまくいかないのかもしれない。
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