記事一覧
本当に死んでしまう前に辞めます
‘‘獣になれない私たち’’の最終回で、ガッキーが演じる新海晶は、退職届を出してこう言い放った。
「自分を殺して本当に死んでしまう前に、辞めます」
わたしは、「自分を殺して本当に死んでしまう前に辞めたこと」が何度もある。自慢ではないけれど。
まず、中学2年生の頃、いじめが原因で教室に行くのを辞めた。両親や大人、友人、社会に期待するのを辞めて、すべてを諦めた。高校の頃、いじめの後遺症で学校に行く
今度、デートしましょう
昨夜、こんなツイートをした。
今夜はOfficial髭男dismの「Tell Me Baby」をBGMに、デートの話をお届けします。
「今度、デートしましょう」と真正面からぶつかってくる男性に、未だかつて出会ったことがない。
ふたりきりでご飯を食べたあとに「デートしようよ」と言われたことならあるが、最初からそのフレーズを繰り出せる男性はまずいない。ほとんどの人は「今度、ご飯行きません?」とか
ぶつからない視線と人生
2016年の春、今の家に越してきた。早いもので、2ヶ月後には3度目のクリスマスがやってくる。それが終わればあっという間に年越しだ。
道路を挟んで向かいのアパートに、男の人が住んでいる。それに気がついたのは、今年の春。とある日の夕方、トボトボとした足取りで家路についていると、干された洗濯物が視界に入ってきた。
やわらかな風にゆられる青のTシャツ。他にも干されていたような気がするが、それだけしか印
もっと叱られたい、と思う夜
もっと叱られたい、と思う夜がある。
もっと詰められたい、ダメなところをもっと教えてほしい。叱られて、どん底まで落ちなければならない。そう思う夜がある。
なんて口にすると「Mなの?」と聞かれるのだけれど、恋だの愛だのそういったものにはまったく関係ない。仕事の話だ。たぶん、いや、今私は確実に、自分に対して怒っている。
昨年1月に専門学校を辞め、とある会社でライターを始めた。今年の1月にその会社を