「新しいものが好き」というよりも

昔、「天秤座は新しいものが好き」と聞いたことがあって、その言葉がずっと心の奥に引っ掛かっていた。

たしかに、新しいものは好きだ。今まで見たことのないものを手に取る瞬間は胸が高鳴るし、感動で手が震える時もある。でもなぜか引っ掛かる。

流行を追わないと気が済まないわけではない。以前よく見ていた若い女性向けのアプリも1つ残らず消してしまった。インスタグラムを開くこともほとんどなくなり、今や画面の装飾と化している。流行よりも自分のこだわりを大事にしたい派の人間なのだろう。

そして今日、気がついた。

わたしは「新しいものが好き」というよりも、作り手の想いやストーリー・こだわりが見える、今までにない・新しいものが好きなのだ。

わたし自身も、誰かの喜ぶ顔を想像し、こだわりを大事にして、新しいものを生み出すことが好きだ。

ただ「今までにない・新しいもの」だけではなくて、作り出したものや場所に対する想いやストーリー、こだわりに魅了され、心が躍る。人はそういうものを応援したいと感じるのではないだろうか。

ゆるみなちゃんが創る‘‘梨花一心’’も、想いやストーリーの見える、素敵なプロジェクト。

彼女のビールや女性に対する想い、これまでやこれからのストーリーに魅了され、彼女の創る未来に心が踊ったから、多くの方が「支援したい」と手を挙げたのだろう。

今回の発見は、世の中で最近よく言われていることで、周知の事実なのかもしれない。

けれど、やっと腑に落ちて、喉に刺さった魚の小骨がなくなった。作り手の想いやストーリー・こだわりが見える、今までにない・新しいものをもっと見たいし、自分も作っていきたい。