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フリーランス妻と主夫ののんきな毎日

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そこまで稼いでいないフリーランス妻と、そこまで家事が得意じゃないのに突然主夫になった夫。 不安定な生活をほどよく楽しむのんきな夫婦の、ありっちゃありな毎日(くだらない大喧嘩含む)…
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#移住

過去最高に貧乏で、過去最高に楽しい1年だった。そして、そんなにのんきじゃいられない毎日が始まる予感。

過去最高に貧乏で、過去最高に楽しい1年だった。そして、そんなにのんきじゃいられない毎日が始まる予感。

家族で「暮らしの延長のような旅をしてみよう」と思い立ったのは、1年前の11月。
翌12月に、茨城県鹿嶋市から私たち家族の旅が始まった。
たぶん、
過去最高に貧乏で
過去最高に豊かで
過去最高に楽しい1年だった。

今回は、1年のざっくりとした振り返りとともに新たな報告を。

最初の7カ月間

最初の7カ月間は、気が向いた地域にノープランで滞在し「あの場所に行くといいよ」「あの人に会うといいよ」とま

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自分と同じように暮らす子どもがいろんな場所にいることを知った娘と、裸で踊る人はどこにもいないと知った息子(仮暮らし:石川県能登半島穴水町①)

自分と同じように暮らす子どもがいろんな場所にいることを知った娘と、裸で踊る人はどこにもいないと知った息子(仮暮らし:石川県能登半島穴水町①)

今回の仮暮らしは石川県能登半島穴水町。
家族で穴水町民に扮してきたことを少しずつ振り返りたい。

まずは初日。前夜に千葉を出て、長野、岐阜、富山をゆっくり抜け能登半島に到着。

今回の家は海が一望できる一軒家。町の中心部から離れた静かな場所だ。
チェックイン後は地域おこし協力隊の方々に会い、まちを案内していただく。

町の保育園まずは保育園。
通常通り開いている保育園の中まで見学させていただいたの

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牛のマネをして、ここで私がすべきことはこれだったのかもしれないと思った晴れた日(家族移住体験#4:栃木県大田原市)

牛のマネをして、ここで私がすべきことはこれだったのかもしれないと思った晴れた日(家族移住体験#4:栃木県大田原市)

良かった…!ずっとぐずついていた天気も私の心も晴れた!

思い出の苺は酸っぱかったんだな、な朝

起きたら念願の苺ミルクづくりを。

小さい頃、休日の朝に苺を苺専用スプーンでつぶし、牛乳とお砂糖を入れてかき混ぜて飲むのが好きだった。
苺味のアイスや苺味のチョコレート、苺風味の飲み物は苦手なのだが、このお砂糖の入った苺ミルクだけは大好きだったのだ。

きっと、娘も息子も喜ぶだろう。そんな気持ちでせっ

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「豊かさに対して足りないということが貧しさか」そんな言葉を思い出した今日は、これからの生活に必要な一日だった(家族移住体験:栃木県大田原市#3)

「豊かさに対して足りないということが貧しさか」そんな言葉を思い出した今日は、これからの生活に必要な一日だった(家族移住体験:栃木県大田原市#3)

昨夜から、なんとなく嫌な予感はしていた。
仕事が終わらない。

完全に私の考えが甘かった仕事なんていつだって終わらないのだが、その日にやろうと思っていたことの半分もできていないのだ。

昼間に終わらなかった仕事は夜にすればいいと思っていた。

家族で部屋が一つでも大丈夫だと思っていた。

Wi-Fi環境がなくてもデザリングすればどこでも仕事ができると思い、コワーキングスペースを調べておかなかった。

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振り返れば丸亀製麺とまいばすけっと。ユルくて好きだよ大田原市(家族移住体験:栃木県大田原市#2)

振り返れば丸亀製麺とまいばすけっと。ユルくて好きだよ大田原市(家族移住体験:栃木県大田原市#2)

この日は地域おこし協力隊の方、そして移住コーディネーターの方に会って大田原市の話を聞く日。

早起きし、娘と二人朝風呂から一日がスタート

早く起きて仕事をしようと思ったら、珍しく娘も起きる。

「腕とか足がヌメヌメするお風呂に入りたい」
とのこと。

すべすべと言ってほしい、と思いながら、私自身ちょっとウキウキしながら温泉をためて娘と二人朝風呂に。

お風呂から上がると夫も息子も起きていて、「ズ

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ここにいる間に、大田原市を大田笑市と言えるようになるんじゃないかと牛を見て思った初日(家族移住体験:栃木県大田原市#1)

ここにいる間に、大田原市を大田笑市と言えるようになるんじゃないかと牛を見て思った初日(家族移住体験:栃木県大田原市#1)

今回の滞在は栃木県大田原市。

けっこう都会なんだなと思った大田原市の市街地

移住交流センターの方に事前にいただいたパンフレットには「大田"笑"市」と書いてあり、遊び心のある大田"笑"市に行くのが楽しみになった。

大田原市に着いたのはお昼ごろ。
市街地はなかなかに都会で、ラーメン屋の丸源に入り、
「あれ、ここ、流山だっけ…」と錯覚した。

と思ったら牛がいたるところに点在している大田原市

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息子の一人称を「俺」にさせる下北山村(家族移住体験:奈良県下北山村#5完結)

息子の一人称を「俺」にさせる下北山村(家族移住体験:奈良県下北山村#5完結)

最後の2日間は、オンラインで開催された奥大和サスティナブルデザインスクールで出会った方々と下北山村で再会し、一緒に過ごす。
この数年で「出会い」の定義が変わったように思う。

一日目ハイライト。感じるだけでいっぱいいっぱいな小野さん夫婦のカフェ。そしてBBQ初日は小野さんご夫婦がセルフビルドしたマキビトカフェで、お二人の生き方や考え方を聞きながら美味しいコーヒーを頂く。

外にあった自作のバイオト

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この村で何度「今どんな気持ち?」と夫と子どもに聞いただろう(家族移住体験:奈良県下北山村#4)

この村で何度「今どんな気持ち?」と夫と子どもに聞いただろう(家族移住体験:奈良県下北山村#4)

朝食は、昨夜職員さんに頂いたおすそ分けのほうれん草のソテーと残っていたしらすと納豆、そしてお味噌汁。

子どもたちもほうれん草をおかわりするほど気に入って、珍しくスムーズに朝食を終える。
朝食後は池神社の明神池に散歩に行くことに。

明神池で森林浴村の人から明神池の周りでの森林浴がおすすめだと聞いてからこの日をとても楽しみにしていたのだ。

サッカーボールのような形の杉の実やクロモジの匂いを嗅いで

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テレビもWi-Fiもスーパーも薬局もない暮らしは今の私にとっての便利な暮らしだ(家族移住体験:奈良県下北山村#3)

テレビもWi-Fiもスーパーも薬局もない暮らしは今の私にとっての便利な暮らしだ(家族移住体験:奈良県下北山村#3)

大声で泣く子どもを見て気持ちよさそうだなと思った森の中今日は初日に出会ったムーミンさんに森を案内してもらう日。
9時にBIYORIで待ち合わせをして、市の職員さんに子ども用のヘルメットを貸してもらい、家族みんなで長靴に履き替えたら森の中へ。

森の中に足を踏み入れた瞬間空気が変わる。
ただ冷んやりしているとかじゃなくて、どこか神聖な感じがして鳥肌が立つ。
子どもたちは動かないユンボに乗せてもらい、

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秩父は濃厚な関係を築けるまちだから疲れることもあるだろう。それを癒やすのもここに住む人とこの自然なんだろう。(家族移住体験:埼玉県秩父エリア#4 完結)

秩父は濃厚な関係を築けるまちだから疲れることもあるだろう。それを癒やすのもここに住む人とこの自然なんだろう。(家族移住体験:埼玉県秩父エリア#4 完結)

疲れている。
人と会うということはこんなにもエネルギーをもらい、こんなにもエネルギーを使うことなのかなどとボーっと考えながらとにかく起きる。

疲れの原因は想定外だったが、お米とみそ汁の癒やし効果は確かだしかし、夫が夜に撮った写真を見て、この疲れは人に会ったことによるものではなく一つのベッドでぎゅうぎゅうに寝ていたことによるものだと確信。夫によると、私と子どもたちは寝る時はバラバラに寝て、寝た後に

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「きれいでしょ」と駄菓子屋のオーナーに言われて頷いたけど、この頷きが星に対してなのかは分からない。(家族移住体験:埼玉県秩父エリア#3)

「きれいでしょ」と駄菓子屋のオーナーに言われて頷いたけど、この頷きが星に対してなのかは分からない。(家族移住体験:埼玉県秩父エリア#3)

今日は出来るだけゆっくり過ごそうと決めた朝ごはんゆっくり起きて、中庭にあるウッドデッキで朝ごはんに。
朝ごはんはガーリッククトーストとりんごとトマト。(とうまい棒と湖池屋のスコーンと昨日の残りのモツ)

おしゃれ家族に扮している我々の食卓からいそいそとうまい棒などをよけて写真を撮ることに。

この住宅に来てウッドデッキを見た時から、滞在中に天気が良い時はここで朝ごはんを食べたいなと思っていたのだ。

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「私たち、移住して一年くらい経ったんだっけ」と2日で思わせる秩父は、まるでテレフォンショッキングなまちだ(家族移住体験:埼玉県秩父市#2)

「私たち、移住して一年くらい経ったんだっけ」と2日で思わせる秩父は、まるでテレフォンショッキングなまちだ(家族移住体験:埼玉県秩父市#2)

今日は午前中に出かけるため、朝は早起きをしてこたつで少し仕事を進める。息子もむくっと起きてきて、こたつで二度寝。
秩父の朝はまだ少し寒い。
(でも昼間はとても暖かい。寒暖差がけっこうあるのかも)

秩父に住んだら体も心も健康になりそうだと思った「リトリートフィールドMahora稲穂山」キッチンでは夫が朝ごはん用にかんぱちの出汁茶漬けを。公園で食べるお昼ごはん用にオニオンチーズトーストと、足りなかっ

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秩父のお試し暮らしは多分お試し切れない(家族移住体験:埼玉県秩父市#1)

秩父のお試し暮らしは多分お試し切れない(家族移住体験:埼玉県秩父市#1)

3月は埼玉県秩父市へ。

3月は秩父にしよう。そう決めたのは12月のこと。
秩父には「秩父ファンクラブ」という入会金、会費無料のSlackを活用した秩父が好きな人なら誰でも入ることができるコミュニティがあり、12月から私もこのコミュニティに参加しているのだけどこのSlackの盛り上がり方がすごい。

オンラインコミュニティがこんなに盛り上がることがあるんだなぁと感心するほど中にいる方の秩父愛が強く

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冬が好きだったことを思い出させてくれた沼田市は、疲れないまちだった。(家族移住体験:群馬県沼田市#5完結)

冬が好きだったことを思い出させてくれた沼田市は、疲れないまちだった。(家族移住体験:群馬県沼田市#5完結)

いよいよ沼田市から離れる朝。
朝ごはん昨夜の残りのグラタンと、これまた残っているフルーツ。

トライアルハウスの掃除朝ごはんの後は、お世話になったトライアルハウスをみんなで掃除する。

子どもたちは各地への滞在を始めてから頼もしくなったように思う。
挨拶をする、借りたものは丁寧に扱って綺麗にして返す、工夫して遊ぶというようなことが自然にできてきているように思う。

「お母さんも写真ばかり撮っていな

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