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「きれいでしょ」と駄菓子屋のオーナーに言われて頷いたけど、この頷きが星に対してなのかは分からない。(家族移住体験:埼玉県秩父エリア#3)

今日は出来るだけゆっくり過ごそうと決めた朝ごはん

ゆっくり起きて、中庭にあるウッドデッキで朝ごはんに。
朝ごはんはガーリッククトーストとりんごとトマト。(とうまい棒と湖池屋のスコーンと昨日の残りのモツ)

写真の枠外にはモツと湖池屋のスコーンとうまい棒があるよ

おしゃれ家族に扮している我々の食卓からいそいそとうまい棒などをよけて写真を撮ることに。

とても陽が入る場所

この住宅に来てウッドデッキを見た時から、滞在中に天気が良い時はここで朝ごはんを食べたいなと思っていたのだ。

今日は仕事をしたり公園に行ったりカフェに行ったり、出来るだけゆっくり過ごしたいと思う。行きたいところが多い秩父だからこそこういう時間をつくらないと、多分記憶や感想が「疲れたけど充実していて楽しかったね」になってしまう。

暮らすなら、充実感だけで埋めてしまってはだめな気がしている。

滞在中に大事にしているのは名所じゃない公園での時間なのかもしれない

朝食後、私は中庭で仕事を進め、子どもたちは近くで絵を描いたり縄跳びしたりカルピスを飲んだり。その間に夫は近くのコインランドリーへ。

あまりにも眩しいので私はこのあとすぐ屋内に退散
グオングオン回ってたらしい

仕事がひと段落したら、昨日地元の方にお勧めしてもらった名物おばあちゃんがいるお店「今井屋」へ焼きそばを買いに。
90歳を過ぎて笑顔で元気に働くおばあちゃんにヤクルトをもらった子どもたちは、心をガツンとつかまれていた様子。

おばあちゃんに「膝においで」と言ってもらって、嬉しそうだった

焼きそばと、またしても子どもの希望で味噌ポテトを購入して体験住宅から徒歩15秒のところにある公園でプチピクニックをすることに。

モグモグ
味噌ポテトはお店によって味がちがう

滞在中、特に名所でもない公園でこういう時間を過ごすことを自分は大事にしているんだろうなと汗をかいて遊ぶ子ども(と夫)を見て思ったり。

亮ちゃん楽しそうね

珈琲は全然分からないけど美味しいことだけは分かるJURIN‘s GEO(ジュリンズジオ)

少し遊んだ後は、行ってみたかったカフェ「JURIN‘s GEO(ジュリンズジオ)」へ。

おしゃれな店構え
緑が気持ちいい

想像通り素敵な場所で、珈琲ド素人の私にも分かる香りの良さと美味しさ。

厳しい国際審査を通り抜けた最高品質のコーヒー豆に与えられる称号COE(カップオブエクセレンス)を受賞した豆を全てのコーヒーで使用しているとのこと。

添えられた花も可愛い
アイスも美味しかった。確かホワイトレモンとマンゴー。

珈琲に関して詳しいことは全然分からないけど、美味しいことだけは分かるし、ここのお店がなんかいいってことも分かる。
お店の雰囲気や緑の綺麗さ、スタッフさんの雰囲気も美味しさを倍増させている。
サルやリスが見られることもあるみたいで、それだけでちょっと長く過ごしたくなる。
珈琲はどれもなかなかいい値がするんだけど、高いな、と思わせない味と雰囲気。

目の疲れが癒される感じ

のんびりしたところで家に帰って、子どもたちはお昼寝。
私と夫は仕事を進める。
仕事が少し落ち着いたら、これまた地元の方おすすめの駄菓子屋さんへ。
夜ごはんの後は、眠くなければ星を観て駄菓子パーティーでもしようと思う。
(ただ夜空を見て駄菓子を食べるだけだけど、パーティーとつけると楽しげになるから気に入っている。)

ゆっくりするといいながら行けたら行きたかったところにいけてよかった。
こういう何をしてもいいししなくてもいい日は大事だと思う。

駄菓子屋で、やっぱり秩父の人が好きだと思った

と、ここまで書いて駄菓子屋でありカフェであり韓国子ども洋服屋の丸信に行ったところ、オーナー夫婦と話し込んでしまうこと約3時間。

駄菓子屋に到着した時は閉まっていたので諦めて帰ろうと思ったのだが、奥さんが開けてくれたのだ。

懐かしい

そこから旦那さんが出てきてくれて、秩父皆野町について教えてくれる。

駄菓子を購入して帰ろうと思っていたのに、気づいたらカフェスペースで金麦を片手に話し込んでいた。
昨日会った地元の方が「駄菓子屋の丸信さんに行った方がいいよ」と言っていたのはこういうことだったのか。

町おこしのこと、ビジネスのこと、SNSのこと、夫婦のこと、子どものこと、福祉のこと、沢山のことを話した。
「俺はこう思うよ、あくまで俺の考えだよ」「いいね」「俺はそう思わないけど直ちゃんはそうなんだね」「それに対して旦那さんの気持ちは聞いてる?」と笑いながら、私の痛いところを優しく鋭くついてくれる。
オーナー夫妻と話すには3時間じゃ足りなかったが、秩父の人が好きだと感じるには5分あれば十分な時間だった。

駄菓子片手に話は尽きない。
大人が話している間、子どもたちはカフェにあるあそび場でキャッキャと遊んでいる。

家でする予定だった駄菓子パーティーは丸信でして、家で見るはずだった星はオーナーと一緒に見上げた。

すっかり夜だ。カフェにある遊び場で。

「きれいでしょ」とオーナーに言われて頷いたけど、この頷きが星に対してなのかは分からない。

私は秩父の人が好きだな。

つづく

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