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他noterさんのマガジンに追加された記事

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他noterさまたちよりマガジンに追加していただいた記事をまとめました。
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記事一覧

テツガクの小部屋19 プラトン③

テツガクの小部屋19 プラトン③

・想起説
・プラトンの知識論・想起説
プラトンは知識(エピステーメ)はイデアに関してのみ可能であり、現象の可視的世界に関しては臆見(ドクサ)があるにすぎないとした。
それゆえ知識は感覚によっては獲得されないとプラトンは主張する。感覚が提示するものは常にこの人間、この三角形、この机といった個物であり、人間一般、三角形一般、机一般といった普遍ではないからである。

知識はしかし、概念的、普遍的性格を有

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【お礼】マガジンに追加していただきました!

【お礼】マガジンに追加していただきました!

これまでいくつかの記事を他の投稿者さまのマガジンに追加していただきましたが、始めたばかりで自分の記事にてご報告する方法が分からず、大変申し訳ありませんでした。
このたび6月12日から6月16日までに追加していただいた記事をまとめることができましたのでご報告いたします。

まだできていないのは、私自身の(最初からある)マガジンをフォローして下さった方ヘのお礼リアクション設定と、他の投稿者さまのマガジ

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【詩】夢のあとさき

【詩】夢のあとさき

ひとしずくの中に
果てなき夢を見る

まどろみに堕ちてゆく
儚く暗き夢の底で
自ら鳴らす鐘の音が
永遠の涙をわたしに保証した

ざわめきに溶けゆく煙と
黒白の奏に戯れて

わたしはしばし
悪魔的な動揺や
虚飾の暗算から解き放たれ

甘美な嘆息の中で
安堵の上に曖昧なほおづえをついていた

夢のあとさきに漂う
このひとしずくとわたしは
美しい合目的性によって結ばれ
その固き絆が
ほんの少しわたしを救

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眠り姫になってしまう稀な症状〜周期性傾眠症とは〜

眠り姫になってしまう稀な症状〜周期性傾眠症とは〜

5月28日は渋谷のお医者さん(心療内科)へ。二つ聞きたいことがあったし、血液検査もそろそろやってもらわないと、と思い、処方箋もらうだけでなく、診察にした。そういえば、心療内科というのも、比較的最近の呼び方なのか。ひと昔前は「精神科」だった。今でも大学病院などではそう呼ぶのか。ちなみに私が20代の頃入院した大学病院では「精神・神経科」というくくりだった(歌手のコッコさんが同じ時期に入院していた)。

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【詩】隣人とわたし

【詩】隣人とわたし

かすかな振動が
ほほえみのふるえが
隣人を目覚めさせた
わたしは白い陽の中に
堕ちた
隣人のつまびらかな密告によって

誤りに満ちた新月に復讐を宣言する
それでも新月はうたう
白い陽を反転させながら

うたは近づき
やがてわたしの戸を叩く

激しい焦燥の嚥下をしくじり
嘔吐する
わたしのまなこは虚空をさまよい
青いくちびるが冷徹に陳述した
—こころで見たかっただけなのです—

新月のうたが戸を開け

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【エッセイ】~impressとexpress~苦しみを愛せるか~

【エッセイ】~impressとexpress~苦しみを愛せるか~

4月30日投稿「感受性を殺してでも生きるべきか」の続きである。

私が10代後半から30代前半まで苦しかったのは、単純にストレスなどによる抑うつ状態だったからではない。

私は空や雲や風、音楽などの芸術作品、総じて主に美しいものに触れると、味覚を除く五感がめいいっぱい開き、それを自己の中に留めておきたくて、でもそれができずに、体中から、感覚で受け取ったものがあふれ出して、抱えきれないことによって、

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