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これからの教育

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記事一覧

高校生に対して「街に興味を持ちましょう」と言われても。

高校生に対して「街に興味を持ちましょう」と言われても。

市内の某高校で、「地域のことを考えて自分たちで何ができるか考えよう」的なワークショップに、地域アドバイザーとして参加した。

率直に「こんな予定調和なことに税金使うのやばくない?もっとなんかできるはず。」と思ったので思わずツイートしてしまったお節介でめんどくさい人間は私だ。

あまり内情を詳しく知らず、呼ばれたからなんとなく面白そう、最近の高校生ってどんな感じだろうという好奇心だけで出向いたので、

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あらためて「なぜ、学校を核とした地域創生なのか」

あらためて「なぜ、学校を核とした地域創生なのか」

2017年度の1年間、学校管理職向けの月刊誌「教職研修」(教育開発研究所発行)で「しまね発!学校を核とした地域創生」という連載をさせていただいた。ちょっと時間は経ってしまったが、自分なりにそれまでの5年間の島での仕事をまとめた集大成だったので、あらためて、編集者の方に許可をいただいて、広く公開させていただくことにした。

2年前とは状況が様変わりしている。当時はまだ、地方創生の会議の中でも高校がそ

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教育を市民の手に取り戻す

教育を市民の手に取り戻す

<子どもたちこそが地域を救う(京都新聞2016年寄稿より)>
これは今から3年半前に、京都新聞南丹支局より依頼があり寄稿した文です。備忘録的にここに改めて掲載しようと思う。
当時、まだデンマークとの交流を始めた最初の年で、地域の重鎮からは「なんでデンマークなんや」や「なんもデンマークなんかより美山の教育はいいんやぞ」という、なにをいまさらよその国に倣わないといけないのかという論調が、ぼくにあびせか

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周辺の小学校との交流授業

周辺の小学校との交流授業

現在、娘が通っている和合小学校は1年生から6年生まで揃っていますが、全校生徒9人と長野県内で生徒数が一番少ない小学校です。小さな学校であることは、先生の目が行き届き、異年齢の子どもたちの関わりが自然と生じるなどの良いところもありますが、例えば少人数ゆえに大人数でやる球技やゲーム、多種多様な意見を交わす機会というものは、必然的に不可能になるというデメリットもあります。町では、少ない人数でのデメリット

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校長先生!まず廃止するのは『サッカー部』でどうでしょう!

文部科学省は、公立学校の教員の時間外勤務の上限を月45時間、年360時間とするガイドラインを策定する見込みです。

公立学校の教員は給特法により時間外手当が支給されないので、「サービス残業を国が認めるようなものではないか」という至極真っ当な指摘が既になされています。当然、ガイドラインの策定で終わってはダメで、長期的には「時間外勤務ゼロ」または「時間外勤務手当の支給」のいずれかを国として目指さなけれ

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