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エンタメは哲学する

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アニメ、漫画、ゲーム、映画、小説、あらゆるエンタメ作品に対する勝手な感想あるいは考察、あるいはそれを哲学します。 ※マガジン名は、日本の哲学者、永井 均さんの「マンガは哲学する」… もっと読む
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記事一覧

『日日是好日』を哲学する

『日日是好日』を哲学する

今、隙間時間で本『日日是好日(にちにちこれこうじつ)』を読んでいます。
まだ読みかけなのですが、気になった言葉をピックアップします。

「なぜでもいいから」

第一章に出てくる言葉です。茶道を習い始めたばかりの主人公には茶道の作法でわからないことだらけ。なぞの所作に「どうして」と問う主人公に対して先生は「とにかくこうするの」としか言ってくれない。

まだ読みかけなので、この趣旨は明らかではないがお

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アニメ『犬王』を哲学する

アニメ『犬王』を哲学する

先日、アニメ『犬王』を事前知識ゼロで視聴しました。

◯◯を哲学するシリーズでは、アニメ・映画・お笑い等のエンタメ作品を通じて毎回自分なりにその作品から何かしらテーマを抽出して哲学していこうかなと思ってます。かっこつけて「哲学」という言葉を使うだけで実際はそんな堅苦しいものではなく単に「考えてみる」程度なもので単なる考察とも言えます。

本件は、ネタバレを含みますのでご注意ください。

あらすじ・

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映画『死刑にいたる病』を哲学する

映画『死刑にいたる病』を哲学する

先日、映画『死刑にいたる病』を事前知識ゼロで視聴しました。

◯◯を哲学するシリーズでは、アニメ・映画・お笑い等のエンタメ作品を通じて毎回自分なりにその作品から何かしらテーマを抽出して哲学していこうかなと思ってます。かっこつけて「哲学」という言葉を使うだけで実際はそんな堅苦しいものではなく単に「考えてみる」程度なもので単なる考察とも言えます。

本件は、ネタバレを含みますのでご注意ください。

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倫理の境界はどこか - 『不自然淘汰:ゲノム編集がもたらす未来』

倫理の境界はどこか - 『不自然淘汰:ゲノム編集がもたらす未来』

去年公開されたドキュメンタリー『不自然淘汰 - ゲノム編集がもたらす未来』を観た。遺伝子組み替えやゲノム編集について、ある程度知っているつもりでしたが知らなかったことも多く衝撃的な内容でした。これはぜひとも全人類に観て、考えてもらいたい作品です。

病気の根絶や誕生する子供の特徴の選択など、遺伝子の編集技術は生物学の枠を超越した可能性を生み出した。この技術に関わる人々に密着し、科学の最前線に迫る。

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映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』感想文

映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』感想文

※このnoteはネタバレを含みます 
今日の映画感想文は『DESTINY 鎌倉ものがたり』です。

時間:2時間9分
ジャンル:コメディー, ロマンス, ファンタジー

こんな奥さんになりたい鎌倉に暮らすミステリー作家、一色正和のもとに嫁いだ(高畑充希が演じる)若い妻・亜紀子がとにかく可愛い。

ドアをノックする時に「コンコン」と声を出すところや、分け隔てなく貧乏神にすらおもてなしをするお人好しの

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PSYCHO-PASS 3 気づいたら終わってた

PSYCHO-PASS 3 気づいたら終わってた

ーーー このnoteはネタバレを含みます ーーー

第3期のサイコパスを配信サービスで見ていたのですが、なかなか新規のエピソードが配信されないなと年末にずっと思っていました。年始になっても全然追加されないので調べてみるとなんと8話が最終回だったようだ。最終回だと気づかない最終回だった。どうやら春に映画をやるようです。

正直「これが、お前らのやり方かぁ〜!」と叫びたくなる。散々と伏線を撒き散らして

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PSYCHO-PASSで本を読む

PSYCHO-PASSで本を読む

ーーー このnoteはネタバレを含みます ーーー

『PSYCHO-PASS』はフジテレビで深夜に放送されたアニメ。私はこの作品が好きなのですが、作品への向き合い方で後悔していることが一つあります。
それは本を読んでこなかったことです。

PSYCHO-PASSという作品(とくに1期)は文学や哲学書を引用した台詞がよく出てきます。例えば、第1話冒頭の槙島聖護と狡噛慎也が対峙する大事なシーンもそ

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映画『恋は雨上がりのように』

映画『恋は雨上がりのように』

アニメの実写映画化はコケるという定説があるが『恋は雨上がりのように』は、それ覆す作品の一つだと思う。

映画の魅力はMVに凝縮されている。MVを観ただけでも泣いてしまいます。私の大好きな女優の小松菜奈さん(主人公の女子高生:橘あきら)がとにかく魅力的です。

このMVに惹きつけられるのは、主題歌によるところもあります。初めてこの曲を聞いた瞬間にこの曲を好きになりました。それもそのはずで、実はこの曲

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