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映画『恋は雨上がりのように』

アニメの実写映画化はコケるという定説があるが『恋は雨上がりのように』は、それ覆す作品の一つだと思う。

映画の魅力はMVに凝縮されている。MVを観ただけでも泣いてしまいます。私の大好きな女優の小松菜奈さん(主人公の女子高生:橘あきら)がとにかく魅力的です。

このMVに惹きつけられるのは、主題歌によるところもあります。初めてこの曲を聞いた瞬間にこの曲を好きになりました。それもそのはずで、実はこの曲、私が好きな亀田誠治さんがアレンジした曲でした。歌い手は鈴木瑛美子さんという方で、この人じゃないと歌い上げられないのではないかなと思ってしまうほど、彼女の歌になっています。鬱憤として切なくて苦しい青春時代特有のぐちゃっとした感情と、でもどこかキラキラして、爽やかで、疾走感があって、力強い、熱い青春の感情。これらがストーリーと凄く合間って最高のMVが出来上がっています。

MVが素敵すぎて、私は少なくともこのMVを100回以上は観ています。MVを観るだけで映画の大筋の内容はなんとなくわかってしまうのですが、わかった上で映画を観てもポロポロ泣いてしまいました。

人生って、頑張ってもうまくいかない時もあるし、すごく頑張ったのに挫折する時もある、大好きだったものが突然なくなる時もある。どうしたらいいか、わからなくて潰れそうになる。そういう経験を痛烈にしたことがある人程、この映画はガンガン胸に突き刺さると思います。忘れていた気持ちを思い出さしてくれる作品です。

作品はタイトルにも含まれている「雨」がよく出てきます。雨が特徴的です。登場人物の心理描写が雨に現れています。そういう繊細なところにも情緒や美しさを感じます。この作品を観ながら終始「美しい」というワードが頭を巡っていました。

店長役の大泉洋さんも実に素敵な店長でした。撮影裏話で小松菜奈さんが「大泉さんとの共演だったからこそあきらになれた」と言っている。役作りに行き詰まる小松菜奈さんに「休憩をいれよう」と言ったり、時に一緒に話し合ったり、優しく救ったのは役者の大泉洋さんだった。その優しさは、映画のストーリーで主人公のあきらをさりげなく勇気付けたりする店長さながらで、本当に大泉洋さんが適任だったんだなと思ってしまう。

無愛想な小松菜奈さんも、たまに笑う小松菜奈さんも、涙する小松菜奈さんも、とにかく美しくて最高です。この子に惚れない人はいないのでは?と思ってしまいます。

私の大好物がたくさん詰まった素敵な作品でした。ごちそうさまでした。


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