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【餅】今週のオススメレビュー

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#コンテンツ会議 対応記事を中心にオススメしたい作品とかギアとかなんかを保存します。なるべく初心者向けだしこわくない。 不定期刊:週に1本くらいが目安です。
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【お望月さんの】2021年映画ベスト100

【お望月さんの】2021年映画ベスト100

こんにちは! 編集ユニット「お望月さん」です。
我々が2021年にみた映画作品、約240本からベスト10を選出。
それぞれホメホメしていく恒例の企画です。
今年も豊作だったのでベスト100まで掲載していきます。
毎年メインMCを務めていたお望月さんFは都合によりお休みのため、お望月さんAが司会進行を務めます。

常時更新しているFilmarksアカウントはこちらです。(フォローしてね)

過去のベ

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『騙し絵の牙』(2021年の映画)

『騙し絵の牙』(2021年の映画)

偶然と外的要因によって映画を選んだ回。

数奇な運命に導かれて『騙し絵の牙』という映画を見てきました。
普段は、カルマ調整を提唱し、物語の構築とかテーマとかサイコロとか、そういった基準で映画を選んでいるのですが、今回はありとあらゆる角度から結ばれた縁故で足を運んだ珍しいケースとなりました。『機運』ってやつです。

様々な要因①知ってるバンドがなぜか劇伴を担当
②ちょっと前に呼んだ本の人が原作を執筆

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『砕け散るところを見せてあげる』(2021年の映画)

『砕け散るところを見せてあげる』(2021年の映画)

前回の予告通り、竹宮ゆゆこ原作・SABU監督の実写映画『砕け散るところを見せてあげる』を鑑賞してきました。

今度こそゆゆことの決着をつけてやる。そう意気込んで土俵入りしたものの、何やら雲行きは怪しく、最終的にLDHに幻術を仕掛けられたのではないか? そのような感想となり勝負は水入りとなりました。果たして『砕け散るところを見せてあげる』は傑作か怪作なのか。そのことを語るためには、まずLDH pic

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映画『ノマドランド』(2021年の映画)

映画『ノマドランド』(2021年の映画)

2021年3月31日。緊急事態宣言が明けたことで劇場の営業時間が延び、久しぶりに劇場へ足を運ぶことができた。観賞した映画は『ノマドランド』。ほとんど事前情報を入れることなく、あの傑作『ザ・ライダー』のクロエ・ジャオ監督であるという一点で鑑賞を決めた。たまたま上映開始時間のタイミングが良かったという点も大きい。結果的に、オールタイムベスト作品となった。人生のどこかで彼らと交差することもあるのだろう。

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【最新ガジェットレビュー】電子念仏機(ブッダマシーン)『天界』

【最新ガジェットレビュー】電子念仏機(ブッダマシーン)『天界』

よくきたな、お望月さんだよ。いよいよ発売された日本初のオリジナル電子念仏機(ブッダマシーン)『天界』が到着したので使用感をレビューしていこうと思う。

ブッダマシーン/Buddha Machine
念仏を再生し続ける電子仏具。主に中国・東南アジアで用いられ、最新技術を用いた装飾でケバケバしており、ガジェット的な実用性とインテリアとしての人気を集めている。詳しくは 念仏を唱え続ける機械「ブッダマシー

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初見感想『ゴジラマラソン2020』の記録

初見感想『ゴジラマラソン2020』の記録

よくきたな、お望月さんだよ。
2020年に(ツナ缶の神にそそのかされて)開始した『ゴジラマラソン』の記録を振り返ってみようと思います。年末進行で中断していますが、2021年も継続していくのでよろしくお願いします。

お望月さん:社会派トートロジスト。たまにガラスを突き破って編集部に乱入してきては頼んでもいない映画感想文を置いて窓ガラスを突き破って去っていきます。GODZILLAや特撮はほとんど未鑑

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【餅】2020年に見た映画ベスト100

【餅】2020年に見た映画ベスト100

よく来たな。今年も報告をしていくよ。
2020年にみた映画作品、約280本からベスト10を選出。それぞれホメホメしていく恒例の企画ですが、今年は面白い映画が多すぎたのでベスト100まで発表しようと思います。

これまでの結果はこちら作品ごとの感想記事はこちらにまとめてあります。

ベスト映画2020
評価傾向
放送や配信よりも劇場で見た作品が上位になります。今年は劇場へ通うチャンスが少なかったので

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名台詞不発の『とんかつDJアゲ太郎』(2020年の映画)

渋谷上空2020年。真新しく渋谷の背骨となった宮下公園を眼下に見下ろしラブホテルとクラブが混在する猥雑な円山町へズームアップする。その一角に創業60年。渋谷のソウルフード「しぶかつ」が軒を構えている。揚げ油から浮かび上がるとんかつの油裂音と揚げ衣を噛み砕く咀嚼音は軽快で食欲を刺激する。トン、カッ、トン、カッ、そこにキャベツを刻むビートが加わればまさに桃源郷。トン、カッ、トン、カッ、トン、カッ、トン

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『サーホー/SAAHO』(2020年の映画)

『サーホー/SAAHO』(2020年の映画)

「怪盗プラバースは大変なものを盗んでいきました」
「え……」
「約3時間です!!」
「……万歳!(サーホー!)」
『SHOW TIMEだ!』

『サーホー/SAAHO』が劇場へ還ってきた
3月末に公開されながら緊急事態宣言に伴う劇場閉鎖、長期間の自粛要請、このまま劇場公開も終了か?と思われた『サーホー/SAAHO』が劇場に帰還ってきた!!
2020年6月現在、マストの劇場体験として最優先にオススメ

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『メランコリック』(2019年の映画)

『メランコリック』(2019年の映画)

都心に季節外れの大雪の降った日に『メランコリック』と『岬の兄妹』の二本立て興行をみてきたのですよ。どちらも年間ベスト級の作品なんだけど、特に『メランコリック』はオールタイムベスト、心に刻まれたお仕事ムービーとなりました。3/19(木)までキネカ大森で二本立て名画座上映しています。足を運べるのであればオススメです。

オールタイムベスト。お仕事ムービー。緊張と鈍感と緩和。ベスト顔映画。笑って泣いて泣

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【文学】『2020年、深堀骨との遭遇。やがて後悔という名の波濤に飲み込まれる日々』

01或る知人によって深堀骨という偉大な存在を知った私は居ても立っても居られず自転車をこぎ西へ旅立った。箱根を越え浜松へ差し掛かったころに気が付いた。静岡県は横に長すぎやしないか。バカらしくなり私は東海道本線に乗りこんで自転車を置きざりに家へ帰りついた。

で、その深堀骨というのは何なのかね。帰宅するなり上がったままの受話器にこえをかけるとその知人は受話器の前で待ちかまえており応えてくれた。「作家で

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『ミッドサマー』(2020年の映画)

『ミッドサマー』(2020年の映画)

注意:当アカウントでは本作については安易な鑑賞をオススメしていません。

(あらすじ)
白夜の季節にスウェーデンの共同体(コミューン)を訪れた来訪者たちは90年に一度のミッドサマー祭が開催中のミッドサマー村で歓待を受ける。それは驚くべき異文化交流の始まりだった。

世間の声本作に対する鑑賞前のイメージについてアンケートをしたところ以下の回答があった。

30%■なんかホラー映画らしい
10%■大学

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韓国バイオレンス三連発『殺人の追憶』『エンドレス 繰り返される悪夢』『ベテラン』

韓国バイオレンス三連発『殺人の追憶』『エンドレス 繰り返される悪夢』『ベテラン』

パラサイトのアレからの反動で韓国映画を見たのでまとめて紹介します。とても面白いよ。

前回の韓国バイオレンス三連発『殺人の追憶』(2003年製作の映画)ずっと見損ねていたポン・ジュノ監督の実話ベースの犯罪ドラマ。犯人が最近になって見つかったということで話題になったという。(ソン・ガンホが「いずれ面会しに行く必要がある」と言っていたね)

陰惨な殺人、警察の杜撰さ、野蛮な捜査手法、捜査班の不和、単純

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『恋は雨上がりのように』(2018年の映画)

『恋は雨上がりのように』(2018年の映画)

映画『恋は雨上がりのように』を見た。それが二週間くらい前の大寒波がやってきた時期で、それから感想文を上手いこと書けずに困っている。この日記は、たぶん「面白いから見てきて」という内容にしかならないので、これから書くのはその話なんだけど何と書けばよいのか戸惑っているんだ。

「45歳バツイチファミレス店長と女子高生アルバイトの禁断のラブロマンス」という援交パッケージのため敬遠していた作品ではあるが、タ

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