「歩く」というのは最高の趣味なのだ♪14
歩くことは「生活習慣病」の予防となる!
肥満、高血圧、動脈硬化、糖尿病などは生活習慣病と呼ばれて恐れられている。
生活習慣病はその名の通り、病気の大きな原因にライフスタイルが挙げられるということなのだ。
肥満がその典型で、栄養過多の食生活や運動不足が原因となって発症する。
高血圧や心臓病、糖尿病などの生活習慣病は肥満と合併して起こる確率が高く、肥満予防がそのまま生活習慣病予防となる一面も持っている。
肥満は食生活の改善と、歩くことで解消することができる。
そのためには、まず自分が肥満かどうかをきちんと把握する必要がある。
肥満のチェックにはBMIという簡単な判定法がある。
BMI = 体重(kg)÷ 身長の2乗(m)
18・5未満・・やせ型、18・5以上25未満・・普通、25以上・・肥満
となる。
BMIが25以上の人は要注意。
生活習慣病予備軍といって差し支えないと思う。
肥満が動脈硬化や心臓病、脳卒中などの引き金となる。
食生活を改善し、無理のない範囲で毎日歩くことが大切だ。
生活習慣病の一つである糖尿病も怖い病気だ。
糖尿病は一度かかってしまうと完治はできない。
症状を悪化させないよう根気よく治療を続け、病気を管理することを最大の眼目にしなければならない病気である。
治療を怠ったり、発見が遅くなったりすると合併症を引き起こす。
糖尿病の怖さは実はこの合併症にあると言っても過言ではない。
神経障害、網膜症、腎症(腎不全、尿毒症など)が代表的な合併症だが、このほかに脳梗塞や心筋梗塞を合併することもある。
このように怖い糖尿病の予防にも歩くことが効果を発揮する。
予防だけでなく、それほど重大なものでなければ、糖尿病の症状緩和にも効果が期待できるのだ。
肥満が引き起こす糖尿病は、膵臓でつくられるインスリンの働きが鈍くなることによって、血液中の糖が筋肉繊維の中に運ばれなくなってしまう。
これによって余分な糖が血管を通って体を回り、目や腎臓に障害を与えるのだ。
前にも書いたとおり、有酸素運動のウォーキングは、糖と脂肪を燃焼させる効果がある。
歩くことによって余分な糖を燃焼させ、糖尿病を予防することができるのだ。
同時に、ウォーキングによって血糖濃度が下がることから、症状の緩和にも役立つとされているのだ。
このように、歩くことはすべての生活習慣病の予防になる。
栄養過多と運動不足により引き起こされる現代病を、歩くといういわば原始のパワーが防ぐのである。
このあたりのことをじっくりと理解して歩いてほしいのである。
・・つづく・・
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【参考書籍】『歩くとなぜいいか?』(PHP文庫)大島清著
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