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短歌集、時々俳句

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2023年4月の記事一覧

「えい、えい、おー」してよとねだる君の声
振り向けないのよ 運転中は

家族三人で手を合わせ、娘の掛け声で「えい、えい、おー!!」とするのに、ハマっているのです。

恵まれた 自分は良い子で いれるから
あの子のところに 行けばいいよ

ルカ15章、百匹の羊の譬を読んで。
そんな寂しいこと、言うなよ少年じょーじよ。

「あぁ、おいしかった」そんな言葉をさいごに
光の方へ 目を細めて

すりガラス テーブルの木目 混ざり合い
枯れ木を揺らす 風の音だけ

なにひとつ 意味ないことなど ないのだと
そんなあたりまえにたどりついて

「すべてに意味がある」と
        「偶然はない」
同じ意味だと気がついて

砂場に行って雑草を抜いて
雑草だらけの道を歩いて帰る

ふともれる 三十一文字が 愛しくて
美しい世界 抱きしめたみたい

本当の自分の言葉を掬い上げる
それが短歌で それは祈りで

ライラック杯、参加します!短歌と俳句

ライラック杯、参加します!短歌と俳句

俳句

・畑には カエルと虫と 我が娘
(知り合いの畑に立つ一歳の娘。カエルとてんとう虫との初対面。一生懸命、話してる)

・あなたには 言ってないよと 散る桜

短歌

・いつもなら 通り過ぎてから 気づくのに
桜の花びら 乗せてゆく風

・本当はあの時「嫌だ」と言えなくて
 殺した心 春がまた来る

どやろか、、、

今日ここに
導かれ辿りついたのだ
18歳、主と
出会った私

あいうえお短歌 た〜と

あいうえお短歌 た〜と

あ〜おはこちら!
か〜こはこちら!!
さ〜そはこちら!!!

『た』
たくさんの 人に囲まれて 笑ってる
エンターテイナー 我が娘なり

『ち』
「ちーちゃんの!」成長したなと 涙ぐむ
しかしそれは 父の眼鏡だ

『つ』
造られた 世界は全部 君のもの
好きに愛して 感動し尽くせ

『て』
「て!」と出す 君の右手は 冷たくて
僕の手で少し 温(ぬく)めてからゆけ

『と』
とれたての 特大しいた

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短歌30 なぜ神は虫なぞ造られたかと問う

短歌30 なぜ神は虫なぞ造られたかと問う

なぜ神は虫なぞ造られたかと問う
葉っぱの雫で 輝くを見て

ああそうか 小さな世界の美しさ
生かされることの 感動のためか

道端に しゃがんで小さな 虫を見る
その奥、広がる 世界の広さよ

知らなかった こんなに世界は美しい
ここに目を導くために君は

たんぽぽの くきをよじのぼる てんとうの
汗がわたしの 肌をつたう

神は この小さき虫を 生かされる
私は彼の生き方に倣う

虫はたぶん ぼ

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春の俳句

春の俳句

この道が 好きなんだな、さっきも見たな
(上の写真にて、行きも帰りもすれ違った人がいた。緑の服着た若い女の人だった。)

金網の 隙間に見える 夕焼けは
いつもより紅(あか)が 濃い気がした

降り積もる 桜の花びら 色のムラ

目の前に ぐわっと迫る 花びらが
なぜだか一瞬 止まって見える

いつもなら 見えないはずの 風が今
花びら乗せて くるくる踊る

穏やかな暮らしの幸せの短歌(絵本?)

穏やかな暮らしの幸せの短歌(絵本?)

お題:
「特別に幸せでくてもいい、平凡でありきたりだけど穏やかな暮らしがしたいという気持ちを短歌にしてください。」

返答の短歌
「カチッシュボ コポコポコポコポ シュッシュッシュ
 トクトクトクトク ふー、くるくる」

このお題で短歌会をした。
お題は木下龍也さんの「あなたのための短歌集」より使わせていただきました。
とっても褒められて嬉しいので、載せたいと思った。
誰かが苦しい時、寂しい時にふ

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