マガジンのカバー画像

スキが100を超えたもの

22
スキが100を超えたものだけ集めました。皆さんが読んでくれたこと、ほんとうに嬉しいです。(ほぼ100もいれちゃう)
運営しているクリエイター

#うつ

泣きながらご飯を食べた事があるひとは生きていけます

泣きながらご飯を食べた事があるひとは生きていけます

生きることは食べること。
食べることは生きること。



こないだの未遂騒動からしばらく、わたしは何も口にできなかった。何を食べても戻してしまうし、食べることに全然前向きになれなかった。だって、食べたら生きてしまうもの。

3日ぶりに口にしたのは、あたたかいうどんだった。わたしは讃岐のにんげんで、うどん県と呼ばれる地で生まれた生粋のうどん好きだ。そんなわたしがうどんですら食べられなかった3日、ま

もっとみる
飛び込む中央線、存在の耐えられない軽さ【日記】

飛び込む中央線、存在の耐えられない軽さ【日記】

小林私を聴きながら、一人夜明けを待っている。こんな夜にぴったりのメロディが私の心を躍らせる。最近Spotifyは私の好みを熟知してるみたい。次の曲はクリープハイプだったから。東京の街にぴったりの音楽たちが、ネオンと排水の明暗をぎらぎらさせる。

風が冷たくなって、重ね着ができる季節になった。お洒落な人はみんなレイヤードが得意らしいけど、私がやるとなんだかゴチャゴチャしてるだけで助けてくれ〜〜〜とい

もっとみる
「レンタル障害者」の炎上について、うつ手帳持ちの私より

「レンタル障害者」の炎上について、うつ手帳持ちの私より

私が障害者手帳を取得してから、ちょうど一年が経った。

そんな中、ある人の"レンタル障害者手帳持ち"という、"レンタルなんもしないひと"をもじったツイートがバズった。

レンタル障害者手帳持ちというアイデアは、障害者手帳を持っていれば、手帳を持っている本人と介助者は、美術館や映画が割引になることを売りにしたものだ。
(ちなみに介助者が何名まで割引されるかは、場所によって違う)

このツイートについ

もっとみる
夏の終わり、永遠に"普通"になれない私たち

夏の終わり、永遠に"普通"になれない私たち

夏の終わりに瞬いたのは、まるで花火のような愛だった。

「初乗りはいくら?」と聞かれた先日。タクシー待ちをしていたわたしに声をかけたのは、青の宝石を胸元につけた、腰の曲がったおばあちゃん。どうやらおしゃべり好きのおばあちゃんらしく、わたしが質問に答えても永遠に話しかけてくる。暑さでイライラする毎日、タクシーも来なくて気分は最悪。めんどくさいな、なんて少し思ってしまう。

おばあちゃんは「あなたのワ

もっとみる