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飛び込む中央線、存在の耐えられない軽さ【日記】

小林私を聴きながら、一人夜明けを待っている。こんな夜にぴったりのメロディが私の心を躍らせる。最近Spotifyは私の好みを熟知してるみたい。次の曲はクリープハイプだったから。東京の街にぴったりの音楽たちが、ネオンと排水の明暗をぎらぎらさせる。

風が冷たくなって、重ね着ができる季節になった。お洒落な人はみんなレイヤードが得意らしいけど、私がやるとなんだかゴチャゴチャしてるだけで助けてくれ〜〜〜という感じ。

冬は好きだ、なんだか自分が綺麗なものになったような気がするから。吐く息が白いだけで、透明な生きものになった気分になる。槇原敬之の「冬がはじまるよ」を口ずさんで、架空の恋人と脳内デート。 '8月の君の誕生日に半袖と長袖を贈ったのは、夏も冬も一緒にいられるためのおまじない' なんて素敵な歌詞なんだろう。私は昔の恋人にそう言って半袖と長袖をプレゼントしたら、「意味わからん」って言われたけど。うちの父親もB'zのいつかのメリークリスマスを聴いて、当時の彼女に椅子をプレゼントしたらしい。椅子、、、でもイームズチェアかカリモクなら欲しい。

東京に遊びにきた友人たちは、みんな口をそろえて「思ってたより東京の人はお洒落じゃない」と言う。私も正直思ってた。多分人口がでかいだけなのと、青山とか表参道とかそういうところ行かないといない。実は東京は普通の街だ。普通にみんなが暮らしていて、普通に生きていて、普通に死んでいく。表と裏がすぐに切り替わるから、クレバーでニヒルな街だな、と思う。でも東京はどこだってランウェイになる街だから、私たちはめいいっぱいのお洒落をして、めいいっぱい背伸びができる。そんなことしても誰も笑わない、そんな東京が好き。

あ、今イヤホンから崎山くんが流れてきた。久しぶりに「国」を聴いてるけどいい曲だな、やっぱ。

結局下北沢がお似合いの女でいたい。高円寺でもいいし、吉祥寺は、ちょっと、お洒落すぎるかな。井の頭線ホームに立って、目の前で台風のように通り抜けていく電車。その轟音のハイハットでただ踊りたい。暗闇に引きずり込まれないように、明るさに溶けてしまわないように。日が沈む前のマジックアワーみたいな時間が、きっと今与えられた私の人生。産まれてきたのは、たぶんご褒美で、たぶん呪いだから。適度に神様に祈って、呪って、生きていこうよ。

さっき中央線に飛び込むから、とツイートしていた人を見た。世界を終わらせるのは案外簡単なことで、一歩踏み外しただけで終わるような儚いもので。昔は心中が流行った、なんて聞いたけど、カジュアルに命を捨てられる、そんな人も私は好きだ。私の母校の元教授は、自殺する日を決めてそれまでの日記を綴って出版したらしい。自分で人生の幕引きをしてしまうのも悪くはない。だけど、やっぱり生きてなかったら出会えなかった新しい才能を見るたび、きっと惜しくなるから。私は旅人気分で生きてるよ。いつも心にスナフキンを。意外とおすすめ。

いつも気合いを入れすぎて書いてしまうから、日記を更新する感じで、こんな戯れ言も書いていきたいと思いました。

おやすみとおはようを、今日も生きたね。

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