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シネマ・エッセイ 〜暮らしに映画のエッセンスを

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人生の旅路という表現が意味するように、時に人生は旅に例えられる。映画は、さまざまな人生の縮図。旅をするように楽しむ。日常の、または非日常の暮らしにもっと映画のエッセンスが注がれた…
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#小倉昭和館

映画『パラダイスの夕暮れ』『真夜中の虹』『マッチ工場の少女』

映画『パラダイスの夕暮れ』『真夜中の虹』『マッチ工場の少女』

『パラダイスの夕暮れ』
『真夜中の虹』
『マッチ工場の少女』
※サブスクのザ・シネマにて鑑賞

アキ・カウリスマキ監督の“労働者3部作“

『枯れ葉』の原点が凝縮されている作品たち

どの作品にも、映画館あるいは映画鑑賞をする場面が映る
まるで、空気や水のように、暮らしの必需品であるかのように

昨晩、小倉昭和館の樋口館長の著書「映画館を再生します。」を再読していると、故佐々部清監督の言葉が目に入

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映画『ブルーに生まれついて』

映画『ブルーに生まれついて』

BORN TO BE BLUEという英題

邦題は『ブルーに生まれて』ではなく

『ブルーに生まれついて』

鑑賞後、この邦題翻訳の凄みに触れ、悟る。

凡人であろうと、天才であろうと、

そこには避けることのできない運命(さだめ)があることを。

※『BLUE GIANT』と同日鑑賞

映画『BLUE GIANT』

映画『BLUE GIANT』

火が灯るろうそくを眺めていると

確かに 芯の部分は 青い

「オレは世界一のジャズプレーヤーになる」

この確乎不抜の志は やはり 熱くて激しい

そして とても青かった

北九州にある「映画」の存在

北九州にある「映画」の存在

私は、よく予言めいたことを発信してしまう。11月30日に投稿したインスタの内容もそうだった。

「明日から12月。今年の締めくくりのひと月になりますが、なぜだか、何かよいお知らせが舞い降りてくるような予感がします。勝手に期待しています。
また、12月は映画にまつわるイベントごとが目白押しなので、楽しみです。」

こんな内容だった。これを投稿した2日後に、予言が的中。小倉昭和館のプレオープン上映に当

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まちの映画館だからこそ、できること。

まちの映画館だからこそ、できること。

春分の日に催された映画イベントに参加。北九州にある小倉昭和館にて。映画館だからこそできることを実体験しました。

昭和館では2作品1200円で鑑賞でき、この週はコチラのラインナップ。

突然ですが、みなさんはストリップ劇場に行ったことはありますか?以前は男性が足を運ぶ場所と思われていましたが、近ごろでは若い女性ファンも増えてきてだいぶ様相が変わってきたそうです。ちなみに私は未経験。全盛期には400

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映画に奥行きをあたえる、ある映画館のこと

映画に奥行きをあたえる、ある映画館のこと

先日訪れたミニシアターのことについて書きます。

北九州の台所、旦過市場からほど近くにある小倉昭和館。戦前から存在し、現在3代目の館長が切り盛りをしています。この映画館では、数ヶ月前に上映された2作品を組み合わせて、1回1200円で鑑賞できます。

私が鑑賞したのは次の2作品です。

『ギフト 僕がきみに残せるもの』難病ALSを宣告された元アメリカン・フットボールのスター選手。やがて生まれてくる息

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