ビジネスで勝機を高めるには
<答え>時間の価値を高める
「間接的アプローチ」とは、目のまえをさえぎるる壁に、直接攻撃をしないで目的を達成する発想です。
ソンムでの連合軍のように、勝ち目のない戦いは悲惨な機会です。
効率的なチャンスではないのですから、時間の価値は無残な低さです。ノルマンディー上陸作戦では、ドイツ軍を分散させて勝機を倍増させました。
勝ち目が増えた戦いは、時間の価値も高くなります。壁は壁ではなく、迂回することで逆に目標に近づくこと。
壁に正面攻撃をかけず、成功の定義を変えて勝利すること。相手を分散させ、こちらが一点集中することで勝率を逆転させること。
みじめな機会しかなかった戦場に、勝てる機会を生み出す行為です。当然ですが、時間の価値も何倍にも高まることになります。
優れたリーダーは、組織全員の時間の価値を高めて勝利します。勝てない部下の時間は、価値が低いものです。
勝てない部下を放置すれば、チームの時間も無駄になるのです。
部下の時間価値を高めるには、勝てる人間になる教育や指導が必要です。
会社の栄枯盛衰は、組織内の人間の時間価値で決まります。
国家が反映するかどうかは、そこに住む人の時間価値で決まります。優れた指導者は、国民が多くの機会をつかめる制度を作るものです。
時間の価値は、不変のものではなく、あなたが自分で高めることもできます。今の環境の中で、自分に役立つ機会を見つける努力をすればよいのです。
自分の手で時間の価値を貶めることもできます。
チャンスなのに、戦災一隅の機会にあなたが背を向けたとき。運命の女神が、すぐ目の前まで欲しかった機会を連れてきたとき。それを必死でつかもうとしないあなたは、時間の価値を自分で最低にしたのです。
時間の価値は、機械の大小に比例します。機会をつかまないことは、時間の価値を捨て去ることです。
孫子は、戦場で勝機を高める術を見抜きました。
私たちは、人生の勝機を高め、時間の価値を上げる術を身につけるべきなのです。
<孫子ならどうする?>
機会を自ら作ることで時間の価値を高めること
(参考文献 実践版孫子の兵法 鈴木博毅)
<感想>
働き方改革とは、簡単に言えば、より少ない時間でより多くの成果を上げて、残った時間で、自分のプラスになるような活動を行うこと。
仕事を極限まで効率化して時間の価値を高めることです。仕事をこなしていく上で本当に重要な活動は2割くらいしかありません。
正直残りの8割は雑務に過ぎない。この雑務の部分をどうやって効率化できるかが、仕事ができる人とそうでない人の差のような気がします。
これが出来ているひとは、成績が良いにも関わらず、忙しい感じに見えないひとが多いです。
常に自分の仕事内容を振り返り省略可できることはないか、効率化できることはないかを考え、時間の価値をより高めようと考えているひとが、ビジネスにおける勝ち組になれるのです。