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スピッツ

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スピッツの好きな曲について、どれだけ好きなのかを語るだけ
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#音楽

スピッツ「ラジオデイズ」 危なそうなワクワクも 放り投げてくれるラジオ

スピッツ「ラジオデイズ」 危なそうなワクワクも 放り投げてくれるラジオ

アルバム「見っけ」(2019年10月9日リリース)の4曲目。

2018年1月からTOKYO FMで放送している草野さんの「SPITZ 草野マサムネのロック大陸漫遊記」などが、この曲「ラジオデイズ」を書くきっかけになったのでしょうか?

「ダメだった自分を勇気づけてくれたのは、ラジオだ!いろいろなものを与えてくれた」ということを、草野さんのきれいな歌詞で物語にすると、「ラジオデイズ」という曲に昇華

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スピッツ「砂漠の花」 僕の背中をなでる 生きていく力をくれたよ

スピッツ「砂漠の花」 僕の背中をなでる 生きていく力をくれたよ

アルバム「さざなみCD」(2007年10月10日リリース)の最後を締める13曲目。「桃」「ルキンフォー」「魔法のコトバ」と非常にパワフルな曲がひしめく中でも、「砂漠の花」が持つ力の強さは絶品だ。

ただ、難解な歌詞を書く草野さんにしては、比較的分かりやすい曲といえるのではないだろうか。

優しいイントロで始まり、歌詞はサビからスタートする。

「砂漠の花の 思い出は今も 僕の背中をなでる
生きてい

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スピッツ「初恋クレイジー」 表の意味を超えてやる それだけで

スピッツ「初恋クレイジー」 表の意味を超えてやる それだけで

この曲には、前奏が流れてきた瞬間から、心をすべて持っていかれてしまう。
アルバム「インディゴ地平線」(1996年10月23日リリース)の2曲目。アルバムのイントロ的な「花泥棒」から、一気にスピッツに昇華したような世界に連れていってくれる。

このアルバムの最後には「チェリー」というスピッツの名声を高めた曲が控えているんだけど、スピッツファンの中には「チェリー」以上に「初恋クレイジー」推しが多いとか

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スピッツ「聞かせてよ」 蝶の羽が起こすくらいの弱い風受けて

スピッツ「聞かせてよ」 蝶の羽が起こすくらいの弱い風受けて

草野さんがライブで観客に「来てくれてありがとう」ということを伝える際、よく「バタフライ効果」という言葉を引用しています。

ウィキペディアによると、バタフライ効果とは気象学者が「蝶が羽ばたく程度の非常に小さな撹乱でも、遠くの場所の気象に影響を与えるか?」という問い掛けから始まったようです。
転じて、たった一人の行動が、現在の結果に大きな影響をもたらす可能性があるというような意味として、活用している

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スピッツ「夕陽が笑う、君も笑う」 怖がる 愛されたい 怖がる

スピッツ「夕陽が笑う、君も笑う」 怖がる 愛されたい 怖がる

先々週(2022年10月23日)のロック大陸漫遊記で、草野さんが「スーパーの駐車場から、夕焼けがきれいに見えて、秋の季節になってきたなあと感じたのでこの曲を」と言って、流していた曲がこの「夕陽が笑う、君も笑う」。

歌詞を見ても、「秋」のイメージは全く感じられないのですが、草野さんの中では、初秋のイメージの曲なのかもしれませんね。

ということで、この曲を何度か聴き直してみました。

まず曲名「夕

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スピッツ「ナナへの気持ち」 君と生きていくことを決めた

スピッツ「ナナへの気持ち」 君と生きていくことを決めた

「笑いすぎ んフフフッ!」という女の子のウィスパーボイスから入る曲。
かなり珍しいスピッツの曲。

※ネット情報では、この声の主に関する情報もかなりしっかりと書かれてあるのですが、ここで書けるほどの裏が取れないので、とりあえずは書きません。

アルバム「インディゴ地平線」(1996年10月23日リリース)の6曲目。

この前半2フレーズはほぼ、ある「語り手」が、ナナという女性を紹介しているだけのよ

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スピッツ「君と暮らせたら」 緑のトンネル抜けて 朝の光に洗われるような

スピッツ「君と暮らせたら」 緑のトンネル抜けて 朝の光に洗われるような

アルバム「ハチミツ」(1995年9月25日リリース)の最後11曲目に位置する。最後ということで、強いメッセージが込められているのではないかと思っていたのだけど・・・。
ある意味では強いのかしら?

ロックとは言いがたいようなきれいなメロディーに乗って、草野さんの高音ボイスが美しい。
「みーどーりのトンネル抜けてー あーさのひかりにー洗われるようなあーーー」
伸びやかな美しい声が心地いい。

「〇〇

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スピッツ「ブチ」 キセキは起こらない それでもいい そばにいてほしいだけ

スピッツ「ブチ」 キセキは起こらない それでもいい そばにいてほしいだけ

 2016年7月27日リリースのアルバム「醒めない」の12曲目。
ジャッ、ジャッ、ジャジャッ、ジャッで、始まる前奏に続いて、リズミカルなまま続いていくこの曲が結構好きだ。

 この曲には「君」と「俺」が登場します。ブチがあるのは君で、俺はブチがある君が好きなんだって宣言している。でも、聴きようによっては俺の「上から目線」がほんのり匂っていて、本当にこの解釈でいいんだろうか・・・という疑問がある。

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スピッツ「魔法のコトバ」 また会えるよ 約束しなくても

スピッツ「魔法のコトバ」 また会えるよ 約束しなくても

noteのフォロワーさんから先日、「『silent』というドラマにスピッツの『楓』と『魔法のコトバ』が使われていましたよ」って連絡をいただいた。

了解を得ていないので、お名前は控えますが、本当にありがとうございました。スピッツの音楽が流れた瞬間に、「トラジロウ」を思い出していただいたとのこと。とても、うれしい。noteでこのような小さな交流が持てること、感謝してもしきれません。

で、ドラマ「s

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スピッツ「どんどどん」 流れ星を追い越して そのスピード感じてる

スピッツ「どんどどん」 流れ星を追い越して そのスピード感じてる

秋っぽい季節に突入したこともあって、先日夜に1人でドライブをしていたとき、スピッツ曲をランダム再生していて流れてきたのがこの「どんどどん」。

2010年10月27日リリースのスピッツのアルバム「とげまる」の13曲目です。「えにし」(11曲目)「若葉」(12曲目)「君は太陽」(14曲目)という超名曲に挟まれてしまっていて、今まであまり注目してこなかったのですが・・・。

「どんどどん」の疾走感あふ

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スピッツ「こんにちは」 心に生えた足でどこまでも 歩いていけるんだと気がついて

スピッツ「こんにちは」 心に生えた足でどこまでも 歩いていけるんだと気がついて

アルバム「醒めない」(2016年7月27日リリース)の最後14曲目に鎮座する曲。

わずか2分20秒しかありませんが、ロックテイスト強めで、最後は前を向いて歩いていくという宣言をしているように感じるこの曲がとても大好きです。最近、今さらアルバム「醒めない」の良さを再認識し、聴きまくっているのです。

誰かに再会できた喜びを歌っている。誰に会えたんだろう?
スピッツにとっての「こんにちは」と言えば、

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有明サンセット(9月29日)行ってきた 泣けた でも、パソコンないので詳細は後日

有明サンセット(9月29日)行ってきた 泣けた でも、パソコンないので詳細は後日

日が変わってしまいましたが、9月29日、スピッツの有明サンセットに行ってきた。

泣けた。

The COLLECTORS、優里さん、エレファントカシマシ、そしてスピッツが出演する特別なライブ。

3年ぶりに開催された「○○サンセット」。新型コロナを越えて、やっと活動できる喜びと覚悟を示し、最後の曲に「醒めない」を選ぶスピッツに震えた。

盛り上がったのは当然だけど、28日のアンコールは「グリーン

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スピッツ「ワタリ」 誰のせいでもねえ すべて俺のせい

スピッツ「ワタリ」 誰のせいでもねえ すべて俺のせい

スピッツがロックバンドであることを明確に感じさせてくれる曲の一つ。力強いドラムとギター演奏の前奏が、疾走感を演出しています。

アルバム「スーベニア」(2005年1月12日リリース)の8曲目。「ほのほ」の次という並びも最高です。

とても大好きな曲であることは間違いありません。
ただ、この歌詞、スピッツの楽曲の中でもトップレベルに解釈が難しい。

なんだかとても「俺」が、自分を責めていますね。

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スピッツ「ヤマブキ」 ハングリー剝がされても よじ登っていけ

スピッツ「ヤマブキ」 ハングリー剝がされても よじ登っていけ

アルバム「見っけ」(2019年10月9日リリース)の12曲目。
アルバム発売前のファンクラブイベ「ゴースカ7」で、新曲として「ヤマブキ」か「悪役」が演奏されていました。私が行った広島では「悪役」の方が演奏されました。

「悪役」もとてもいい曲なので、またの機会に。

植物のヤマブキについてネットで調べてみました。
ヤマブキは、黄金色に近い黄色の花をつける。花言葉は「気品」。どれほど、歌詞とリンクし

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