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私立萬葉男子学園の一瞬#28「窓辺の彼」-ChatGPT活用小説

R18(直接的性表現はありません)





ガラスの手の跡が水滴に包まれて、彼の体温を浮かび上がらせた。

彼は後ろで蠢く若々しい体に、切なさを感じた。つながっても孤独は癒えない。

手を伸ばした先に何があるのか。きっと何もない。窓の向こう側は冷たい雨夜の闇で満たされている。

ガラスに頬を寄せて頭を冷やす。足の付け根がじんじんと熱い。暖房の効いた部屋で汗がしたたる。

後ろで咆哮が聞こえる。体内に温もりが広がる。ほんのひととき、彼は満足する。自分の体に、形があると実感できるから。

そっと、いや、乱暴に、首すじに歯が当たる。彼は吐息を漏らした。「何を考えてる?」と、人間に戻った同級生が囁いた。何も、何も考えてなどいない。ただ、冷たい夜に溶けることができたなら、それで満足だった。

答える代わりに、彼は振り向き、滑らかな唇を相手に与えた。動物に戻ってくれるように、呪いを染み込ませるために。

呪いの代償は、自身の心と人間性だった。でも、それで良かった。彼は窓の向こうの闇に溶けていきたかった。ガラスの手のあとを残して。水滴に体温だけ残して。この世に生きた証は、それだけで良かった。ほんの一瞬、香りを残せるなら、それだけで他にはもう、それだけで。






※この小説は、ChatGPTに合いの手を入れてもらいながら、編集者(私)が書いたというか、特殊な作り方をしました。

なお、小牧さんのお題をもとに執筆しました。文芸部活動、楽しいです!ありがとうございます部長!
#シロクマ文芸部


1.お題「ガラスの手」の情景は思い浮かんだけどプロンプト(指示文)が全く思い浮かばない編集者(私)

「ガラスの手」と言われてすぐに、窓ガラスに残る手形を思い浮かべて、湿度高い官能的な話にしたいと思ったんですけど、

青春のBL恋愛をメインとする萬葉学園シリーズで、どうやってそんなシーンになるのか、リアリティのある理由がぜんっっぜん思い浮かびませんでした…助けてChatGPT先生!

しかし、ChatGPT先生はオクテで、性的な話は制限されてるから、プロットの相談すらままならない!どうしよ〜〜

2.ChatGPT先生に「交互に書きません?」と持ちかける編集者(私)

モノは試しで、ChatGPT先生との共作を狙ってみましたが…?


ほぼ同じ内容を詳しく書いてくるChatGPT先生

うーーーーん、想定より物語を展開させないChatGPT先生。

でもその発想は無かった。。。

実は、編集者(私)は「彼を見つめる同級生を主人公にした同級生の視点」で考えてたんですけど、ChatGPT先生は「彼を主人公にした俯瞰的な視点」で物語を考え始めたわけです。

編集者(私)は「私立萬葉学園生(同級生)が相手に窓辺でゴニョゴニョさせるわけないし、そこに愛はあるんか?乱暴なことはダメぜったい」という頭ばかりだったんですけど、孤独とかのChatGPT先生の言葉を見て

「破滅願望の私立萬葉学園生ならわかる。自ら窓辺に立ったんやな!わかるぞぉ〜〜!!」となりまして(意味不明やな笑)

とりあえず、続けていったら、なんかゾーンに入ったように、私から言葉がぽんぽんと出てきました。

そして、人間(私)の書いた文章をつなげたのが、作品です。

ChatGPT生成小説と言えるか微妙ですが、体感的にはChatGPTに創作能力を増幅された感じがあります。

3.ChatGPTの自己暗示的な機能のリスクと対策

ChatGPT先生との「交互作文」は、「創作酔い」を誘う感じあります。

自分の言葉が、同じ内容の詳しい言葉になって返ってくるのを繰り返すと、自己暗示っぽくなっていって、「言葉が溢れてくる」みたいな状態に。

創作の勢いを作ってくれるのはありがたいのですが、なんかこれ、濫用するとヤバい気がするので、ChatGPT先生に、リスクと対策を質問しました。


反復的な応答による催眠効果がホントにあるのかは、仮説です(ChatGPT先生は都合の良い嘘をつくので信じてはいけません。)

ただ、もしそういう効果があっても、打ち消す呪文を唱えれば、少しはマシかなと思いました。

ChatGPT先生の最後の返答はこちら↓

どういたしまして!「自分を疑おう」という言葉があなたにとって有益なものとなることを願っています。自己の思考や信念に対して健全な批判的思考を持ち、常に成長と学習を追求することが重要です。お気をつけて実践してください。もし他に何かお手伝いできることがあれば、お知らせください。

ChatGPT先生の至言

粗はありますが、それも面白いかと思い、手修正なしで投稿します!

よかったらコメントくださいませ✨

以上が、本作の後書きになります。
あと、性感染症リスクのある行為が描かれていますが、健康大切にしましょうね


私立萬葉男子学園シリーズは、各話完結の超短編小説です。これまでの話を集めたマガジンはこちら↓

第1話はこちら↓

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