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ちょっとちょっとの小太郎

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#独り言

地球侵略 ある宇宙人の独り言

俺、宇宙人

でもそれって見方によるよね

地球人から見ればって事

まあそれはどうでもいいんだけど

今、地球侵略の真っ最中なんだよね

えっ、何も異変は起きてないって?

いやいや、それは

あなたが気付いてないだけ

俺達のミッションは

着々と進行している訳よ

何をしているのかって?

うーん

本当は言っちゃいけないんだけど

ミッションは殆ど

コンプリートしちゃってるから

こっそ

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買い物 王様になった男の独り言

私、今度

ちょっと大きな買い物をしたんです

大きいと言っても

私の莫大な資産の

0.1パーセントにも満たない

わずかな額の買い物なんですが

野球チーム?

そんなんじゃない

サッカー?

いや、そうじゃなくて

小さな国を買ったんです

本当に小さな国なんです

それで私

その国の王様になりました

小さな国の王様になるのが

私の長年の夢だったんです

と言っても

国民には告知

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つき ついてる女の独り言

最近私はついてる

競馬で万馬券

宝くじも大当たり

ダイエットにも成功した

望んだ事は

すべてが叶う

ほかにも

色んなものがつきまくり

耳の後ろでいつも誰かが囁くし

水道の蛇口をひねれば

真っ赤な血があふれ出すし

テレビを点ければ

長い髪の女が這い出してくるし

肩は重いし

いくら食べてもげっそり痩せるばかり

もう立っているのがやっとよ



多分もうすぐ死ぬわ

頭の

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物売り ある物売りの独り言

俺は物売り

何でも屋

色んな物売ってるよ

たとえばこれ

宇宙トカゲの黒焼き

これは胃の薬

効くよー

それじゃあこれ

携帯ブラックホール

何に使うかは自由

あなたのセンスでお使い下さい

いらない?

うーん

これならどう?

物売り免許証

それに

惑星イカスミまでの

片道切符と

宇宙トカゲの黒焼き

携帯ブラックホール

それから

死体検知器と

納豆パスーカも付け

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地球環境を考える 考える男の独り言

地球環境もずいぶん変わったなあ

寒暖の差が大きくなって

暑い時はとっても暑いし

寒い時はものすごーく寒い

これってどうなってんの?

昔はよかったなあ

西暦2000年を少し過ぎた頃かな

今みたいに温度差なかったし

住みやすかったな

今はもう誰も住めないじゃん

暑い時は摂氏100度越え

寒い時は摂氏マイナス100度以下

200度以上差があるんだから

人間も動物も植物だって

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ノンフィクション ある作家の独り言

私はノンフィクション作家

でも今の時代

ありきたりの事実を

書き並べるだけでは

本は売れない

ありきたりでない事実

読者はそれを求めている

だが、そんなもの

そうそう有るものではない

かと言って

嘘を書けば

ノンフィクション作家とは言えない

私が今日書いたのは

ハイジャック事件

嘘?

いや嘘じゃない

起こってないけど

起こせばいい

だから今からちょっと

ハイジ

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脳ピューター tomadoネット販売員の独り言

今回はすごい商品をご紹介します

この小さな基盤とアンテナを

脳に直結すれば

インターネットはもちろん

電話もテレビも

思いのまま

これでパソコンもスマホも

テレビも必要なくなるんです

脳に直接信号を送って

端末を必要とせずに

様々なコンテンツを

楽しむ事が出来ます

もちろん面倒な

充電も必要ありません

手術も日帰りでOK

しかもお値段は

手術代込みで59,800円

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記憶 たどる女の独り言

そうだった

少しだけ思い出した

あいつを愛していた



私の意識に流れ込む映像

海に行った日

映画を見た日

けんかをした日

また少し思い出した

あいつも私を愛していたこと

あいつ

ろくでなしのあいつ

優柔不断なあいつ

淋しがりやのあいつ

また少し



私の他に女がいたこと

私よりも綺麗で

洗練されてて

背が高くて

あいつはその女を選んだ

納得

私があいつ

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自由 解き放たれた女の独り言

暗いから見えないでしょ

私が教えてあげる

あーもっと下

もっと、もっと下

そこはちがう!

もっと右

それそれ

早く!

一気に

勢いよく剥がして

よしっ!

良くやった

あーいいわ

自由

なんて素晴らしい言葉かしら

お札をはがしてくれたから

お前は生かしといてやる

この祠に封じられて

五十年か

長かったわ

さあ何から始めよう

私を封じたあの呪術士

生きてれば

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天国と地獄と 普通の魂の独り言

見上げればそこは天国

優雅に永遠を楽しむ人たち

見下ろせばそこは地獄

業火に焼かれ逃げ惑う餓鬼たち

そしてここはその中間にある中獄

中獄と書いてなかごくと読む

とくに悪い事もせず

とりたてて良い事もせずに

その一生を終えた魂が集まる場所

だから

圧倒的大多数が

ここへと押し寄せる

天国でもなく地獄でもない場所

見上げればそこは天国

見下ろせばそこは地獄

ひしめき合って

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顕微鏡 ある顕微鏡発明家の独り言

私ね、顕微鏡を発明したの

えっ

そんなの昔からあるって?

私が作ったのは

ものすごい倍率の顕微鏡なの

あなたたちが使ってる

顕微鏡の数千兆倍以上よ

そして解像度もすごいの

あなたたちが見てるテレビ

ハイビジョンとか言ってるけど

そんなの問題にならないくらい

クリアなの

だからあなたの顔も

はっきりと見えるわ

えっ?

そうよ

顕微鏡で今、あなたを見てるの

あなたたち

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空中浮遊 浮かぶ男の独り言

実は私、空を飛べるんです

いや

空じゃない

空中に浮くことが出来るんです

これも的確じゃない

見た目では分からないくらい

微妙に浮いているんです

しかも

私の意志に関係なく24時間

これってすごく不便です

地面に足が付いていないので

歩けない、走れない

風が吹けば流される

今も木に掴まってます

これって病気でしょうか

誰かいい病院知りません?

行けるかどうか分かんな

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最強チーム ある大金持ちの独り言

私、世界一の金持ち

サッカーチームを作ったの

一流の選手をたくさん集めて

最強のチームが出来たわ

でもねえ

戦う相手がいないの

強い選手はみんな

うちのチームにいるから

地球には

相手になるチームがないの

だから呼んだの

宇宙から

意外と近いとこから

そう月よ

月選抜チーム

このチームに勝てれば

次は太陽選抜と戦うわ

でもね

火星選抜とは戦わせない

あそこはマ

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試験勉強 勉強する僕の独り言

明日は歴史の試験

一夜漬けで試験を乗り切る

鳴くよ うぐいす 平安京

いい国作ろう 鎌倉幕府

やっぱり年号は

語呂合わせで覚えるに限るね

鉄砲伝来、銃ごよみ

みんなさよなら地球滅亡

あっ、そうだった

西暦3734年に地球って滅亡したんだった

だから明日、歴史の試験なんてないわ

あー勉強して損した