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幼稚園教諭・保育士として数十年務め、心理学部にて心理を学びました。 現在は児童発達支援…

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幼稚園教諭・保育士として数十年務め、心理学部にて心理を学びました。 現在は児童発達支援の経験を積みながら、個性のあるお子さんたちの居場所づくりをしています。

記事一覧

授業公開

今日は娘の小学校の授業公開。 今の学校って、毎月のように授業公開があって、親が学校に行く機会が多いなぁ。 うちの娘は、 「このお洋服を着て、アクセはこれつけて来て…

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2週間前

ホルモン治療

体調は元通りになって元気。 毎日の薬と、3ヶ月ごとの注射でホルモン治療をしている。 副作用の出方は人それぞれらしいけれど、私の自覚していることとしては体重が増えや…

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4週間前
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くろとぴんく⑩

2024年4月26日 受診して抜糸してもらう。 やっとドレーンのついていた付近のテープを剥がしてもらってすっきりした。 傷口にはしばらくテープを貼るそうだ。 落ち着いて…

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1か月前
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くろとぴんく⑨

2024年4月21日 術後4日目。 痛み止めなく過ごせるようになってきたので、そろそろ自分の姿を確認しようと覚悟を決めて、シャワーの時に初めて自分の傷を見てみた。 喪失…

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1か月前
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くろとぴんく⑧

2024年4月18日 手術翌日なので痛みもピークだ。 トイレで起き上がろうと、柵を掴んで体を支えたいけれどが痛くてなかなか起き上がることができない。 やっと起き上がると…

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1か月前
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くろとぴんく⑦

2024年4月17日 手術の日。 緊張して早朝に目が覚める。 8時過ぎから、手術着を渡されてソワソワ。 手術着に着替えてボーッとしているところにナースが私を迎えにきて 「…

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1か月前
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くろとぴんく⑥

2024年4月16日 入院。 往生際悪く、まだくよくよして真っ暗な私の心持ちとは真逆に、病院の前には、桜がとってもきれいに咲いていた。今日ばかりは、桜を睨みつける。 入…

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1か月前
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くろとぴんく⑤

2024年3月19日 総合病院に行き、主治医の先生に会う。 姉妹で患ったので、遺伝子検査をすることになった。 これからの治療について話を聞く。 なんだか自分の話ではない…

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1か月前
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くろとぴんく④

2024年3月12日 結果を聞く1週間後までは気持ちが落ち着かない。 針を刺した後だからなのか、生理前だからなのか、癌だからなのか、心理的なものなのかわからないが、なん…

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1か月前
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くろとぴんく③

2024年3月10日 ろくに眠れず朝が来た。 娘は早朝から友達と遊びに行ったので1人になれたが、家にいても何にも手につかない。 これではダメだ、そうだ、今月の課題図書を…

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1か月前
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くろとぴんく②

2024年3月9日 検診を受けたお医者さんのところに話を聞きに行くと、「8割9割、乳癌だと思います。週明けに〇〇病院に予約の電話を入れてください。私が勤務しています。」…

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1か月前
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くろとぴんく①

2023年2月20日 今日は毎年受けている乳がん検診。 区の健診は各年だが、私の場合は妹が数年前に乳癌を経験しているため、婦人科系は毎年受けるようにしている。 周りには…

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1か月前
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くろとぴんく

この春に自身に起きた予期せぬ病について、それが始まった日から日記を書いていた。 何故それをここに書くことにしたのかなあと自分で考えていて、何となくしっくりきた思…

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1か月前
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授業公開

今日は娘の小学校の授業公開。
今の学校って、毎月のように授業公開があって、親が学校に行く機会が多いなぁ。

うちの娘は、
「このお洋服を着て、アクセはこれつけて来てね!初めから最後までいて欲しい!」と言っていつも張り切る。

自分の小学生の時を思い出すと、確か年に一回くらい授業参観があって、

うちの母は着物で来る人だった。(今はみんなラフな格好で学校にくるけれど、あの頃は学年に数人は着物で来る母

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ホルモン治療

体調は元通りになって元気。

毎日の薬と、3ヶ月ごとの注射でホルモン治療をしている。
副作用の出方は人それぞれらしいけれど、私の自覚していることとしては体重が増えやすくなったことと、あとは常にポカポカして眠気を感じる様になった。もともと不眠症で入眠に手こずっていたのが、治療を始めてからは、昼間の眠気を我慢している分、夜は21時頃には猛烈に眠くなる。

夜にちゃんと眠くなるこの感じは初めてなので不思

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くろとぴんく⑩

2024年4月26日

受診して抜糸してもらう。

やっとドレーンのついていた付近のテープを剥がしてもらってすっきりした。
傷口にはしばらくテープを貼るそうだ。
落ち着いて傷口を見れるようになって知ったが、脇が痛いのは、傷口以外にもリンパを取る時に空いた傷が数箇所あって、そこも痛かったのだなと気付いた。

脇のリンパ節を取ると、ホースのジャバラの部分が無くなったみたいな感覚になっている。左腕を伸ば

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くろとぴんく⑨

2024年4月21日

術後4日目。
痛み止めなく過ごせるようになってきたので、そろそろ自分の姿を確認しようと覚悟を決めて、シャワーの時に初めて自分の傷を見てみた。

喪失感。
悲しくてわんわん泣いた。見慣れる日なんて来る気がしない。

乳がんの検診をしたのが2月半ば。
それから1ヶ月後に診断をきいて、初めて聞く言葉をたくさん聞いて混乱し、全摘するしない、再建するしない、ゆっくり考える猶予なんてな

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くろとぴんく⑧

くろとぴんく⑧

2024年4月18日

手術翌日なので痛みもピークだ。
トイレで起き上がろうと、柵を掴んで体を支えたいけれどが痛くてなかなか起き上がることができない。
やっと起き上がると、歩くのがまたさらに痛くて猫背のお婆さんになってしまう。
この術後の痛みの感じは、、、場所が違うだけで、10年前の帝王切開と似ている。。。

点滴の針がつながっていることもストレスだったけれど、昼頃には外れた。

ただドレーンとい

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くろとぴんく⑦

くろとぴんく⑦

2024年4月17日

手術の日。

緊張して早朝に目が覚める。
8時過ぎから、手術着を渡されてソワソワ。
手術着に着替えてボーッとしているところにナースが私を迎えにきて
「手術室までお連れしまーす。ついてきてください。」と言った。

ナースについてとぼとぼ歩く。はぁ。
いやだいやだ。

手術室に着くと、ウィーンと扉が開いてその中にナースは入って行った。

私は動けない。止まってしまう。
嫌だ。だ

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くろとぴんく⑥

くろとぴんく⑥

2024年4月16日

入院。
往生際悪く、まだくよくよして真っ暗な私の心持ちとは真逆に、病院の前には、桜がとってもきれいに咲いていた。今日ばかりは、桜を睨みつける。

入院の手続きの後、PCR検査を受けて、沢山の書類にサインをした。

麻酔科の先生の所に行くように言われ、猫背でとぼとぼと麻酔科に行く。
説明を聞く。
「麻酔の点滴が始まったら、腕がピリッとして、20秒もしないうちに眠っちゃいます。

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くろとぴんく⑤

くろとぴんく⑤

2024年3月19日

総合病院に行き、主治医の先生に会う。
姉妹で患ったので、遺伝子検査をすることになった。

これからの治療について話を聞く。
なんだか自分の話ではないような、また客観的に自分を見ているような感覚があった。

2024年4月10日

知人が紹介してくれた、乳癌サバイバーの女性と会う。
ポジティブで親切で、美意識の高い素敵な女性だった。
去年の春に乳癌を患い、全摘してエキスパンダ

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くろとぴんく④

2024年3月12日

結果を聞く1週間後までは気持ちが落ち着かない。

針を刺した後だからなのか、生理前だからなのか、癌だからなのか、心理的なものなのかわからないが、なんだかすごく常に胸が痛む。

私は基本的に体が丈夫で、体調を崩す事自体が滅多にない。
風邪を引くのも4・5年に一回程度なので、風邪を引いた時は、慣れない体の不調に気が滅入るのである。
そんな自分が乳癌になるなんて。

胃癌家系だか

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くろとぴんく③

2024年3月10日

ろくに眠れず朝が来た。
娘は早朝から友達と遊びに行ったので1人になれたが、家にいても何にも手につかない。

これではダメだ、そうだ、今月の課題図書を読もう、とPCを開いてみる。
今月の課題図書は『怒りをコントロールできない子どもの理解』だ。
怒り、怒りについて読み進める。。

(なぜ今、私が、癌になるんだろう。)自分の怒りがふつふつ湧いてきて、怒りのコントロールどころではな

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くろとぴんく②

2024年3月9日

検診を受けたお医者さんのところに話を聞きに行くと、「8割9割、乳癌だと思います。週明けに〇〇病院に予約の電話を入れてください。私が勤務しています。」と言われた。

いつも鉄仮面のような無表情で、余計なことは話さず、こちらからの質問に最低限のことのみ答える女医さん。
去年の画像を見せながら、「去年はこれです。写ってないのでわかりませんね。」と言った後、「ご自分でこのシコリに気付

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くろとぴんく①

2023年2月20日

今日は毎年受けている乳がん検診。
区の健診は各年だが、私の場合は妹が数年前に乳癌を経験しているため、婦人科系は毎年受けるようにしている。
周りには、「マンモが痛いから嫌なんだよね。」という子も多いが、安心には変えられないと思う。ちょっとの不快感はすぐに終わるし、マンモも超音波も慣れたものだ。

この日も鼻歌を歌いながら検診を受ける。
超音波でゴロンと横になって、(夕飯は何を

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くろとぴんく

この春に自身に起きた予期せぬ病について、それが始まった日から日記を書いていた。

何故それをここに書くことにしたのかなあと自分で考えていて、何となくしっくりきた思いが、10年以上前の出産した時の経験だった。

私は妊娠中も体調が良くつわりもなく、元気な妊婦だった。
好きなものを好きなだけ食べて、仕事もしてプールにも入って旅行にも行って、そんな妊娠時代だった。
体重の管理もぎりぎり上手くいきながら体

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