#映画感想文
映画『ミニオンズ フィーバー』
子供の頃は、ちょっと悪いことをしてみたくなるものだ。子供の頃の悪い者への憧れは、大人のそれと違って純粋で、深い意味は無い。どちらかと言うと悪戯心に近いものだ。
人様に迷惑を掛けてはいけません、人の物を盗むのは悪い人のすることです。悪いことをすると警察に捕まります。道徳的であることと、子供の悪戯は全く別次元のもの。社会に出ていない以上、社会の善悪とは無縁の世界に生きているのが子供なのだ。どんなに
映画『AIR/エア』
ナイキのバスケットシューズ、エアジョーダンの誕生秘話だ。
今から40年前、ランニングシューズで世界を席巻したナイキは、バスケットシューズのシェアではコンバース、アディダスに大きく水を開けられていた。スタートアップから飛躍的に成長して大きな会社になっていたナイキはやや保守的になっていた。稼ぎ頭はランニングシューズだけで十分で、バスケットシューズの販売促進のために必要以上の大金を投じて選手と契約す
Netflix映画『レッド・ノーティス』
FBI特別捜査官のジョン・ハートリーとインターポール捜査官のウルヴァシ・ダスのふたりが、国際手配(レッド・ノーティス)されている美術品泥棒ノーラン・ブースを追う。彼がエジプトに伝わるクレオパトラの秘宝とされる3つの卵のうちのひとつを盗み出すというタレコミが入った。
そのタレコミの主は、世界一の美術品泥棒と言われているビショップによるものだった。
世界を股にかけたアクションとコメディで楽しめ
映画『グリーンブック』
ニューヨークの貧しい地域で育ったイタリア系移民の主人公。ナイトクラブで用心棒の様な仕事に就いていたが、店の改装に伴う長期休業で職を失って、運転手の仕事を紹介される。面接に行ってみると、雇い主は彼が毛嫌いしていた黒人だった。その黒人は北部地域では有名なトリオバンドのリーダー兼ピアニストだった。
アメリカ南部を巡る2ヶ月のコンサートツアーのドライバーとなった主人公は、ボスとなった黒人ピアニストか
映画『ジェントルメン』
ロンドンで大麻の密造・密売で財をなし、マリファナ王として覇権を持つに至ったミッキー(マシュー・マコノヒー)。昼間のバーに入ってピクルドエッグ(卵のピクルス)をつまみにビールを飲みながら誰かと電話している。デートの約束のようだから相手は女性だろう。その時背後から近寄った男の手には銃が・・・。
次の瞬間、銃声とともに血しぶきがテーブル上のビールグラスと卵に降りかかる。
冒頭のシーンだ。
続く
Netflix映画『カレとカノジョの確率』
物語のガイドとして登場するナレーター役の女性が物語の始めの方でそう忠告するように、これはただの恋愛映画ではない。
愛の物語の背後にある、運命としか呼びようがない何かの話なのだ。
タッチの差で乗る予定だったロンドン便に乗り遅れたカノジョ。次の便に切り替えて、待ち時間に空港ロビー内のデスクでスマホの充電をしようと思ったら、充電器が壊れていると隣の女性に教えられる。諦めて席を立とうとしたら反対側
映画『BlackBerry』
どんなことにも光と影がある。
技術オタクが作り出した素晴らしい製品も、それを理解して売ってくれる人がいなければ購買者には届かない。届いたとしても時代の後押しが無ければ皆に受け入れられるものではない。
カナダ発の携帯情報端末の新しさは、キーボードを備え、貧弱な携帯電話回線でもメールのやり取りが出来る革新的な技術的発想の賜物だった。スマートフォン市場で一時は世界第二位となり、アメリカのスマホ
Netflix映画『終わらない週末』
ニューヨーク・マンハッタンに程近いブロンクスのアパートメント。青く塗られた壁を背にヘッドボードが置かれたベッド。夫婦の寝室は広い。
夫が朝早くに物音で目を覚ますと、妻が衣類をスーツケースに詰めて旅支度をしている。その様子を見た夫はベッドの中から声を掛ける。
妻は、眠れなかったから、と言う。
そして、急に思い立って海辺の貸家を予約したから家族で旅に行こうと。いつ予約したのだと聞けば、今朝だと