甘噛社(あまがみじゃ)

記憶は当てにならないので、個人的に思ったことのメモとして記録します。 アイコンは愛猫を…

甘噛社(あまがみじゃ)

記憶は当てにならないので、個人的に思ったことのメモとして記録します。 アイコンは愛猫を模したAI画像です。

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最近の記事

怒られて伸びる人と、そうでない人の違い

 厳しく指導されたり、厳しい環境にいて嫌になる人と、厳しさに成長を見出す人の違いはなんだろうか。  少し厳しいことを言われただけで辞めてしまう人がいる反面で、早く戦力になりたい、怒られることはむしろ有り難い、若い人でもそう言う人がいる。  思うに視線が何処に向いているかということではないか。  遠くに実現したい大きな目標を持っていて、今はそのための途上にあると考えているのか、それとも遠い将来のことは分からないが取り敢えず目の前のことを片付けようと思っているのか。  前者の

    • 誰も言わない投資において本当の大切なこと

       新NISAを切っ掛けに投資を始めてみたが何にどう投資すればよいのか分からないという声が多いようだ。多くはYoutubeなどで学んでいるという。  年配世代にはあまりそういう感覚が無いかも知れないが、学びの道具としてYoutubeは優れているから、それ自体は問題ではない。ただし、選ぶチャンネルを間違えると投資を学ぶどころか思いっ切りギャンブルになってしまうから気を付けたい。  もっとも、あまり専門家からは聞かれないが、どんな投資でもギャンブル要素が多分にある。投資はギャンブル

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      • 映画『すばらしき世界』

         十代の頃から入ったり出たりを繰り返し、人生の大半を塀の中で暮らしてきた元ヤクザ者の三上が、娑婆で真っ当に生きようと足掻く姿を描く。  幼い頃に母親と別れ施設で育った彼は、老いた今でも捨てられたと認めたく無い一心で、現れない母の行方を気にかけている。  真っ直ぐ過ぎるがゆえに許せず、直ぐにカッとなって暴力に出るのは、組で教わった人としての道なのだろうか。それとも幼い頃に抱いた母親への想いからだろうか。損得勘定よりも正義感に駆られて動いた結果が人を殺めることになった過去を知ら

        • あなたは料理人ですか

           大の大人があんなに熱心に読んでいるのだから、新聞に書いてあることは真実なのだろうと子供の頃は疑わなかった。しかし、嘘か本当かギリギリのラインのものも沢山あって、新聞によって書いてあることが真逆だったりするのだから、真実など分からない。  一次情報をコピペするだけではネットを超えられないから報道各社も悩ましいのだろう。とはいえ、SNSに上げられたネタを切り貼りしている番組はいただけないし、いわゆるコタツ記事が横行しているのも残念だ。  既存の報道機関は半ば諦めてしまったのだ

        怒られて伸びる人と、そうでない人の違い

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        • エッセイ
          701本
        • 映画ラブ
          76本
        • 就活応援団
          22本
        • 建築士と創る家
          9本
        • 私の読後想
          20本
        • モノの語りべ
          78本

        記事

          その話にオチはありますか?

           あなたは言葉を使わずに考えることが出来るだろうか。あるいは、頭の中から言葉を排除することが出来るだろうか。  言葉を使わずに考えることは出来ないかも知れないが、頭の中から言葉を排除することは日常的にやっているはずだ。  例えば夢中で映画を観ている時。映画の中に入り込んだあなたは映画と完全に一体化して言葉とは無縁の世界に佇んでいることだろう。もちろん、出演者のセリフを聞いてはいるが、それに応えるでもなく、淡々と受容しているはずだ。つまり、そこにはあなたの中で生成される言葉は

          その話にオチはありますか?

          映画『Winny』

           P2Pファイル共有ソフトウェアのWinnyを開発した47氏(金子勇)の逮捕・裁判を題材にした映画だ。  Winnyが登場した当時、専ら違法にコンピュータソフトウェアや映画などのデータを入手する用途で普及していた印象がある。そうしたデータに対する著作権意識が全般的に低かったとも言える。  そうした中、違法にデータをアップロードした人のみならず、そうしたプラットフォームを作成したソフトウェア開発者が有罪になるというのはある種の衝撃だった(後に無罪になる)。  もっとも現在では、

          映画『シェイプ・オブ・ウォーター』

           耳は聞こえているが喋ることが出来ない元孤児の女性が主人公。  舞台はアメリカ、時代は60年代だろうか。  映画館の2階にあるアパートに住み、政府系研究機関建物の清掃係をしている。  ある日、彼女の勤務先研究所に危険な生物が持ち込まれる。それは人間のような形をして二足歩行をすることが出来、しかし全身を鱗で覆われた半魚人のような水生生物だった。時に人間を襲うその生物は機密の研究対象として解剖されようとしていたのだった。。。。  人の心の機微はもっぱら役者の演技によって表現さ

          映画『シェイプ・オブ・ウォーター』

          鎖国状態

           あなたに部下がいたと仮定しよう。面談の際にその部下が脚を組んでガムを噛んでいたとしたら、あなたは率直にどう思うだろうか。あるいは、アフロヘアーでアクセサリーをジャラジャラと付けていたとしたら。  あなたがどう感じたかは別として、その部下に対してあなたは、ガムを捨てて態度を改めるよう促すのでは無いだろうか。あるいは、職場に合ったヘアースタイルや身なりをするように指導するのではないだろうか。  しかし、それを聞いた部下がこう言ったとしたら、合理的で論理的に正しく、人権にも配慮

          ボディーブロー

           ボディーブローのように物価上昇が家計を抉り始めている。これまでも再三に渡って物価が上がって家計が厳しいと言っていたと思うが、このまま行くと、いよいよダメージの蓄積が顕著に表面化してくるはずだ。  ともすると値上げに慣れてしまって、また値上げね、と受け流す癖がつき始めているのではないだろうか。そうだとしたらコワイ。  日常の食料品や日用品でも、ちょっとした買い物をすればすぐ五千円札が消えていくのはザラで、ともすれば万札すら必要になる。現金派でない人はもしかするとあまり分から

          ワルい人が生きづらい?

           ワルい人(悪事を働く人のことではなく、イイ人の反対の意味で使っている)が生きづらくなった。人々はみんなイイ人であることを強いられる。少なくとも表面上はイイ人でないと、あっという間に抹殺される恐れがある。イイ人になるには努力がいるから、ワルい人はこれまではしなくて済んでいた努力を当たり前に強いられることになる。その結果、ワルい人は見えづらくなる。  万人がイイ人になれば、より良い社会になるかと言えば決してそんなことは無い。みんなそれが本心ではないし、腹黒い人は腹黒いままにイ

          ワルい人が生きづらい?

          FXはギャンブルか

           政府が貯蓄より投資を、と言って推進している投資。実際には投資の本質を離れて様々な商品(入口)が設けられ、単なる儲け話や投資詐欺の温床になっていたりもする。一発当ててFIREしたいと企んでいる人も相当数いるのではないだろうか。要するに巷では投資よりも投機の機運が高まっているわけだ。  その中で根強い人気を誇るものの一つにFXがある。外国為替証拠金取引のことだ。ドル円などの通貨取引を通じて資金を増やそうというもので、特徴は24時間取引できることと、投下資金に大きなレバレッジを

          FXはギャンブルか

          誰にでもありうるギャンブル依存症

           ハマると抜け出せなくなり最終的には犯罪に手を染めてしまうことすらあるギャンブル。人は何故ギャンブルに魅了され取り憑かれてしまうのか。それを考察してみたい。 ギャンブルの特徴  ギャンブルとは、近い未来に起こる出来事の行く末に対してお金を投じて、予想通りの結果になれば投じたお金よりも多くのお金が戻って来るゲームだ。  ギャンブルは開催者と参加者に分かれている。  開催者は参加料金を決め、対象とする出来事と予想すべき未来の結果のパターンを提示し、予想通りの結果になった場合の

          誰にでもありうるギャンブル依存症

          職場環境やワークライフバランスを気にする人

           もっとも重視することに「職場環境」を挙げようと思う人は注意した方がいい。確かに職場環境はモチベーションや結果に影響する因子だから大切だ。しかし同じ会社でも職場の雰囲気は構成メンバーによって変わる。人には相性があるからどうしてもそういうことは避けられない。だから職場環境が合わないと思った途端に成果を上げられない人だと思われる。人や環境のせいにしがちな人だと思われる。  もし言うのなら、「持ち前の明るさで職場の雰囲気を良くすることに貢献したい」の方が良い。  仕事を選ぶ基準を

          職場環境やワークライフバランスを気にする人

          疲れたら目を閉じて耳を澄まそう

           私たちは毎日、膨大な量の映像や画像を見ている。周囲の景色や風景や光景、テレビや映画に映る映像、スマホやタブレットに表示される画像や動画。  それらのうち、私たちはどれくらいの量を記憶しているのだろうか。  イメージの記憶は確かにある。  旅で訪れた場所の風景や幼少の頃に何処かで見た光景が不意に蘇って来ることがある。久々に訪れた場所で、昔を思い出すこともある。  しかし、覚えているのはごくわずかだ。むしろ殆どのことは見たそばから忘れてしまっている。見た映像は一体どこに消えて

          疲れたら目を閉じて耳を澄まそう

          面接官から見た就活生が面接で言わない方が良い言葉

           一次面接通過後の二次面接をしていて気づいたことをメモ的に残しておくことにした。もしかしたら就活生の役に立つかもしれない。  今回は面接で就活生から良く聞くフレーズで言わない方が良いと思うものを取り上げる。    最近の就活生から多く聞かれる言葉に「寄り添って」というのがある。  私の場合、数年前に就活生の口から聞いて初めて気が付いたのだが、それ以来テレビ他のメディアなどあちこちでこのワードが使われているのを改めて知り、年々聞く機会が増えた印象がある。弱者に寄り添って、被災

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          面接官から見た就活生が面接で言わない方が良い言葉

          味覚の不思議

           某有名店で、ある人がある料理を食べて美味しいと言う。別のある人が同じ店で同じ料理を食べて、やはり美味しいと言う。この二人が言う美味しいは、同じ美味しさなのだろうか。それとも全く違うのだろうか。違うとして、その違いを客観的に示すことは出来るのだろうか。  評論家なら、その料理に使われている素材や調理法に焦点を当てて解説するかも知れない。舌触りや食感、喉越しを独特の言い回しで表現するかも知れない。シェフの経歴などにも触れるかも知れない。しかし、どんなに言葉を尽くしたとしても、