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ロジックツリーは用いる目的を明確にしないと意味がない

こんばんは、経営者のこうたです。

ロジックツリーとは単純なようで、奥が深いものです。

私は過去に多くの研修に参加し、必ずと言っていいほどロジックツリーをやらされました。

「販売実績を増やすためには」「顧客満足度を向上させるには」といったテーマを、個人で行って課題・解決の発見をするためです。

これ、必要ですか?


個々における販売の促進、顧客満足度の向上なんて、わざわざロジックツリーを用いなくてもみんな分かっているはずです。

この活用は、新人に基礎を教える時か、思考力の低い人に思考の方向性を示す時くらいにしか意味がありません。

ある程度経験があり、課題も理解しているスタッフには不要なもの。


では、どのようにロジックツリーを活用するのがベストなのか。

また、なぜロジックツリーが便利なのか。

今回はこの2点のご紹介です。





1.共通認識を持つため

基本的に、何が問題なのかはだいたいみんな理解しているものです。

が、全員が同じ個数を把握しているわけではありません。

例えばショップの販売数が少ない理由を深掘りした時、

・来客数の減少
・客層の変化
・スタッフの人員不足
・スタッフのスキル低下
・在庫不足
・責任者の管理能力不足
・1組あたりの売上減少


上の4つは全スタッフがなんとなく感じている要素でしょう。

しかし下の3つは、ある程度の歴があったり責任ある人だったりしないと気づけない部分です。

今回は端折りましたが、「なぜ?」を明確にしたうえで上記の問題が浮き彫りになれば、全員が認識できるようになります。


これらが頭にあるかないかでは、今後の話し合いが大きく変わっていきます。





2.優先順位をつけるため

・来客数の減少
・客層の変化
・スタッフの人員不足
・スタッフのスキル低下
・在庫不足
・責任者の管理能力不足
・1組あたりの売上減少

仮に、上記7つ全ての改善が可能である見込みであったとしても、7つ全ての同時進行が難しいことも多いと思います。


役割によって改善ポイントが異なることはあっても、各々が勝手に動いては共通認識を持った意味がありません。

加えて、客層の変化はどうにもならないし、在庫不足の改善が物理的に不可能な場合もあるでしょう。


そして人員不足や責任者の管理能力不足は、部下や一般スタッフにはどうしようもありません。


誰がどれに注力するのか。

かといって同時進行できるものもあるので、意識を持つ順位を決める必要があります。



先程の共通認識と同じように、足並みを揃えなければ改善できるものも改善できません。

職場全体の改善を目指すのに、個の力なんてたかがしれています。





3.「なぜ?」の明確化

今回挙げた例は単純なものなので、「なぜそれが必要なのか?」と疑問を持つ人はいないでしょう。

しかし、『在庫不足』の問題点がしっくりこない人に、ロジックツリーを用いて「なぜ?」の実態を教えるのには適しています。


この「なぜ?」が分からなければ解決策なんて浮かびませんし、「なぜ?」の中身が異なれば共通認識を持てません。





4.ロジックツリーを用いる目的を明確に

ロジックツリーを使うことで、

・問題の深掘りができる

・解決方法が模索できる

・論点のズレをなくす、防止する



確かにこれらを目的に使うべき手法です。


しかし部下に対して、

・なぜロジックツリーを使うのか

・ロジックツリーを使う具体的な有用性は何か


ここまで説明しなければ十全を得ることなんてできません。



ロジックツリーを用いて深掘りをする前に、ロジックツリーを使う目的を深掘りしてより効果的な活用を心がけてください。



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