『成功する行動』と『失敗しない行動』 どちらが正しい? そんな体験談
こんばんは、経営者のこうたです。
ネタ探しにネットサーフィンをしていたら、タイトル通りのタイトルがあったので採用してみました。
ちなみに参考にした記事は副業にフォーカスしていたので、内容が被ることはありません。
1.どちらも一長一短
『成功する行動』とは、ハイリスクハイリターン。
『失敗しない行動』とは、ローリスクローリターン。
私も経験がありますけど、成功する行動をしなければ会社は停滞します。
ある程度リスクを覚悟して利益を求めなければ、会社の成長は見込めないものです。
しかし一方で、損害を抑える行動も必要です。
例えば今のコロナでは、2つの選択を強いられたことがあるはず。
コロナを克服してこの状況で利益を出す方法を模索するか
コロナがある程度収まるまで耐えて時期を見るか
大きい会社は前者を選び、小さい会社は後者を選んだところが多いと思います。
2.成功する行動の勘違い
私は起業当初から、リスクを回避することに注力していました。
しかし私の周りは、利益を追い求めることしか考えていませんでした。
そんな時、ちょっと似た状況の社長さんから相談を受けます。
「おそらく来年には、今働いているスタッフがいなくなる可能性がある。でも引き抜きは難しいし新卒を雇う金も募集する金もない。どうしたらいい?」
なかなかの破滅へのカウントダウン状態です。
私は経営コンサルではありませんが、業界のことはそれなりに詳しい自負があります。
相場や企業の良し悪しは分かるので詳しく聞いてみたところ、良い状況とは言えない状態でした。
ダメな部分はたくさんありましたが、詳細に語ると本記事の主旨からズレてしまうので割愛します。
とりあえず言えるのは、彼は1000〜2000円程度の利益をかき集めてお小遣い稼ぎをしていたこと。
外部に案件を流して利益を得るのは常套手段ですけど、2000円程度の利益では意味がありません。
これが月100ラインあると言うなら別ですけどね(それでもちょっと少ないですが)。
このお小遣い稼ぎは、月で2〜4万円です。
ハイリスクローリターンですね。
成功する行動でも失敗しない行動でもありません。
しかし彼の中では、『成功する行動』のつもりだったのでしょう。
3.失敗しない行動を選択する勇気
私が彼にアドバイスをしたのは2つ。
・利益を捨てて信用の維持に努める
・稼ぐことを一旦放棄し、未来のために案件の幅を広げる
販売員の業界は、どれだけ相手よりも優れているかをアピールして枠をぶんどる、陣取り合戦のようなもの。
簡単に説明すると、A社がB社に再委託されて、販売員として代理店へ入ります。
代理店でA社が大活躍をし、B社を無視して直接契約をしようよと代理店に言わせるのが一つの営業方法です。
無縁の人からしたら、なんだその裏切りの世界はと驚くことでしょう。
つまり、送る販売員の質を高めなければ、何も始まらないということ。
しかし安い単価で他者に流すと、やはり相応の実力者しか送られてきません。
知人社長の立場からすると、「弱くてもいいから稼がせて!」とお願いしている立場になります。
4.大きなリスク
今回の手法は、私なら絶対に採用しません。
なぜなら、クライアントの信用を失ってしまう恐れがあるから。
質の低いスタッフを送り続けたらどうなるでしょうか?
また、人材を送る側の会社が、質をさらに落として送る可能性もあります。
人もいない、案件もない状況になる可能性があるのです。
そんな未来になるくらいなら、今は自分の足で案件の幅を広げ、人を集める方法も模索し、耐え忍んだほうがよほど可能性がある。
小さな利益と小さなリスク △
小さな利益と大きなリスク ×
大きな利益と小さなリスク ◎
大きな利益と大きなリスク ○
極端に比較するならこんな感じ。
そして重要なのは、何をもって小さい・大きいと判断するか。
今回の社長は、小さな利益と小さなリスクだと思ったから実行しました。
ですがよく考えると、小さな利益と大きなリスクだったわけです。
お小遣い稼ぎの明確な使い道があるならいいですが、ないのなら時間を潰してでも他に足掻くことはあったでしょう。
直近の未来ではなく、数年後の未来を見よ。
結局は思考力の問題です。
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