#211 会話するように思いを汲み取る
さて、今日のテーマは「会話するように思いを汲み取る」です。
今日は人間関係をどう作っていくかという話です。
昨今、オンラインやSNSの普及により直接会話をしなくても、外から情報を取ってくることができるようになってきました。
その分、いざ人間関係を作っていこうとすると難しく感じることもあります。
人間関係を作っていくということは、相手に対してある程度好意を持つ頃が必要であると思いますが、それってどうやったらいいんでしょうか。
こんな時代だからこそ、人との関わり方を考えることが必要です。
今日は少し実践的な話です。
自己紹介とお知らせ
僕は、某リハビリテーション病院で働く作業療法士兼、中堅管理職です。
対象者の悩みや課題はもちろんですが、スタッフのストレスやチーム運営などについても、中堅管理職として向き合っています。
このアカウントでは以下のことについて、毎日noteを更新しています。
・幸せな生活の考え方
・医療者としての働き方
・他者とのコミュニケーション
・良い人間関係のポイント
・ストレスマネジメント
・作業療法のもろもろ
・日々、感じたこと
これらのことについて、僕なりに解釈して記録として残していきたいと思います。
*質問箱をGoogle formで作りました。仕事などでの悩み(それ以外でも)があれがご記入ください。いただいた質問は、記事にして返信したいと思います。
それでは本題に入っていきましょう。
人間関係の難しい部分
自然とできる人間関係というのは、特に意識することなく作ることができますよね。
ただ、いざ「関係を作るぞ!」と意気込むと突然難しく感じます。
これは友人関係などとはまた別の関係のときに発生します。
お客さん
お得意さん
患者さん
ご近所さん
上司
部下
同僚
など、意図的に関係を構築しようとする関係性の時に、どのように関わるかは難しい問題ですよね。
こういった人間関係というのが難しい理由は、その関係性に「文脈が少ない」ということです。
僕たち人間はストーリーで物事を考えるんですが、無理に作ろうとする関係性には文脈が少ないです。
学校の友人や家族であれば、そこで関係を作る理由は十分にありますし、そこで人間関係が構築されるのは必然的です。
友人なら、部活で切磋琢磨していくことや同じ学びやで一緒に学ぶなどの背景が整っています。
家族に至っては一緒に過ごす時間が圧倒的に長く、同じ習慣で同じように行動するため、人間関係は構築しやすいですよね。
でも、それ以外の人間関係というのは、無理に作らなくても、生きていくことはできます。
そこに必然性がないため、人間関係を作る理由から作っていかないといけないわけです。
仕事をしていたりすると、上記のような関係をある程度作ることをしなければ、仕事を成立させること自体が難しくなります。
ただ、ストーリーを一人一人作っていこうとすると多くの時間を使わないといけなくなります。
なので、ある程度どのように人間関係を作っていくかがわかっていた方が、相手にとってもストレスなく関わることができるようになります。
相手が話したくなるように
人間関係を作ろうとしたら、ある程度相手からも好意を持ってもらうことが必要になります。
様々なテクニックが巷には溢れていると思いますが、総じて言えることは「相手が話したくなるようにする」ということだと思います。
これはつまり、「会話の中で相手の思いを表現しやすくする」ということで、実はこちらの言葉掛け一つで大きく変わってきます。
よく、相手と話をするときに大事と言われるのが「共感的な姿勢」です。
相手の言っていることに対して、否定せずに同調するように接すること。
これだけでも幾らか相手は話をしやすくなると思います。
ただ、「共感」だけでは、うなづくだけに止まってしまい、そこから相手の本心や思いを表現するところまで至らないこともあります。
まずはこちらが相手に興味を持っていることを表現する必要があります。
そこで「興味持ってますよ!」と相手に伝えてもそれはそれで違和感があります。
なので、案にそのことを伝えることが必要です。
僕は日々、様々な心境の方と接しているんですが、ここで気をつけていることを以下にまとめてますね。
具体的に共感する
会話の中で共感を示す際に、ただ同調するだけではなく、相手の話に対して、自分がどのように共感したかを具体的に伝えることです。「そうですよね」だけでなく、「そうなんですよ!私もそれわかります。この前・・・」と、相手のエピソードから連想されることも含めて、自分が感じたことを伝えたりしながら、もっと知りたいことにつながるように会話を行います。
話を展開する
会話していると、趣旨と違う話になるときがあります。効率的に会話を進めたい人はそう言った話題を流しがちですが、少し乗っかってみるのも良いと思います。「そういえばこの前・・・」と言われた時に、その話を流すのではなく広げてみる。「それでそうなったんですか?」「そんなことがあるんですか?」など、話を広げてみる。そうやって展開すると思わぬ相手の思いにつながることがあります。
相手の話をまとめる
会話をすることは即興劇みたいな側面があります。リアルタイムで頭を働かせながら溢れる言葉を紡いでいく作業です。だから、相手も自分が何を言いたいかが定まってなく、自分の思いを探りながら会話していることもあります。そいうときは相手の話を聞きながら、相手が言いたいことを、まとめて、言い換えて伝えてあげることも有効です。「つまり〇〇とうことですよね」「そうそう!」というように会話が広がる可能性が出てきます。
以上、一例ではありますが、僕が作業療法士とした対象者と話をする時には、こういった細かいことをやっているように思います。
そしてこれは普段の人間関係にも十分使える方法だと思います。
これをすれば良いというわけではありませんが、会話という面においては、相手の思いを汲み取るように努めた方が、相手のことを理解することができます。
相手が話しやすくなるように、こちらが興味を持って接することが大切ですね。
今日は以上になります。
頑張るあなたを応援しています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。
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ではまた。
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