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歪んだ恋愛市場が生む独身貴族と貧困女性

冴えない男性の静かな復讐が身を結びつつある。

今の日本の恋愛市場から、そう遠くない未来において、
多くの女性が不幸になる時代が来つつあると思う。
そしてそれは、現代における日本人女性から見て、
冴えないと切り捨てられる男性達による静かな復讐によると言える。

ここで語る男性達とは、社会的に問題があるわけではない。
数値的にはむしろ平均以上で、常識を備えた、
まともな結婚適齢期の男性達である。
それと同時に、悪く言えば平凡で、イケメンでなく、
女性を対等と扱う道徳を持つ故に、恋愛市場から弾かれた者達である。

そして能力的に、中間層以上に位置している男性達なのである。

まず最初に、現代の恋愛市場におけるリスクについて非常に丁寧に説明している記事を見つけた。前述したような男性達には特に共感できる内容であると思うので是非、今回の記事の前に読んでほしい。


現代は、頭が「ある程度」良い男性が、女性に呆れている。

上記の記事にあるように、女性に対して男性側が抱くリスク意識が高い時代であるのは、今の恋愛、結婚離れの加速する状況を見れば、事実であるように思う。

このような時代に恋愛を積極的にできるのは、そのリスクを許容できるほど上澄みの男性か、記事にあるようなまともでない男性、あるいは稀有な例として、女性側が懸命で、運よく恋愛のできている例である(本記事では取り上げない)。

この記事で取り上げる、ある程度頭の良い男性とは、それなりに所得が多く、まぁまぁ母数も多い、しかし上澄みの影に隠れて、恋愛市場の女性の視界に入らない層だ。

私の周りにもそのような男性が増えてきている。

明らかに平均より所得があり、結婚適齢期でありながら、恋愛については諦観に至り、独身生活を謳歌している。全員が結婚しないわけではないが、晩婚になりがちで、その場合は年下の頭の良い女性(文末にあるような)と結ばれている。

皆確かにイケメンではない。しかし同性から見ればそれを十分に補って優秀で、非常に勿体無い、そんな男性達だ。

本記事では上澄の男性をA層とし、主体となる上記のような男性達をB層とおいておきたい。決してブサイクのBという意味ではないので、混同しないようお願いする。

政治的には是非とも結婚して子供を産んでほしい、そんなB層の男性達が、現代の日本人女性に呆れ始めているのではないか。

歪んだ恋愛市場が生む、未来の男女格差。

自由恋愛が当然となり、個人が尊重される現代。SNSやマッチングアプリにより、見合い写真よろしく、出会いはまず顔から始まることも多い。
その時代において囁かれるのが、擬似的な一夫多妻の多発である。

恋愛市場において、一目で容姿や金回りの良さが分かるような、上澄であるごく少数の男性(A層男性)に、殆どの女性が群がる構図と、それをSNSで発信することを憚らなくなった女性の浅ましさの表出こそが、地味かつ堅実なB層男性の、女性に対する不信感をさらに強めている予測は立つ。

しかし、個人の恋愛観にとやかくいうべきではない。重要なのはこれを踏まえた男女の時間の消費方法。なぜ、B層のような男性達が現れるのか、そして貧困女性が増えると予測する理由だ。

恋愛を積極的にする年齢を考えてほしい。
それはおそらく10代後半から20代までだろう。

それは同時に、勉学に励み、能力を向上させる時期でもある。

社会においては下積みの時代。
20代までの苦労が30代以降に現れるという話もあるくらいだ。

まさしくこの成長期において、少なくない女性達がA層男性との恋愛に時間を消費し、恋愛市場に参加しないB層男性(になり得る若者)は仕事をする。

30歳にもなれば、その結果が出る。運よくA層の男性と結婚できた極々一握りの例外的女性を除けば、20代を恋愛に消費した女性(加えて、A層男性に遊ばれて目だけは肥えて始末に悪い)と、能力と実績を積んだB層男性が多く出現する。

若い時代を遊び(遊ばれ)に消費した生産性の低い中年女性と、
能力と経験と社会的立場を積み上げた中〜高所得な中年男性が現れるのだ。

この時、かつての恋愛市場における男女の上下関係は、実社会において完全に逆転する。

統計的にも独身女性は貧しくなりやすい。

統計的に、女性は男性の七割弱の年収になるとされている。その理由まではここで語らないが、同じ能力の男女が、各々一人の力で生きる場合、女性の方が貧しくなりがちである点は踏まえておきたい。そして前述したように、若い時代の消費の仕方によって、その差はさらに開く。

岡田斗司夫氏がかつて、モテない男性に対し、
あなたが声をかけないことで、彼氏のいない女性が一人増えてしまう
と語っていた。言い得て妙というべきか。

本来は家庭を持ち、子供を豊かに育てられる甲斐性を持ったB層男性が、女性に声をかけない事で、貧困女性が増える未来が予測されるのである。

これは若い時代、早々に恋愛市場から締め出されたB層男性による、静かな復讐なのかもしれない。

想定される未来。

本来、中間層を担うはずだったB層男性が家庭を持たなくなり、少子化と格差はより進行するだろう。

後述するが、女性の意識が変わらない限り、この状況は維持される。

また、近いうち、あるいはすでに、この恋愛災害ともいうべき事象に巻き込まれた貧困女性とその予備軍が社会問題になる。

その女性達は大声を出して、若い時代の浅はかさの責任を社会に押し付けようとするし、逆差別と言える女性優遇を憚らなくなるだろう。

しかし、現実の社会は競争に正直で、上述するような生産性の低い女性に対し厳しい。社会は本質的な解決(これは努力を要するため、怠惰な女性達は拒否するのだが)ではなく、隔離という手段をとって、その場凌ぎをするだろう。(女性専用車両もある意味で、隔離の一つである)。

触らぬ神に祟りなしというが、対象は神というより駄々をこねる子供である。ならば隔離政策は育児放棄というべきか。国家が女性をネグレクトする時代は、そう遠くない。

巻き込まれないためには。

最も被害を被るのが、今は若い女性達である。それだけに、引用した記事でも語られているように、女性側が意識を変える事が、この災害を回避する最も有効な手段でもある。B層男性がまだ多く、結婚適齢期の人数割合も高いこの先10年が勝負の時期ともいえよう。

決して勘違いしてほしく無い点として、
この問題において、時間は男性の味方である、ということだ。
あなたが若い独身女性ならば、問題の放置はあなたの首を絞める。

B層男性達もその殆どは、恋愛や女性を毛嫌いしているわけではなく、優先順位を下げているに過ぎない。彼らの頭の中にあるリスク感さえ取り去ってしまえば、将来有望で恋愛的にはちょろい存在なのだ。

加えて、意識のハードルを下げるだけでなく、女性側は自身に見合った相手を見繕う必要がある。前述したように、女性の所得は男性の七割弱になる統計から、自身の大体1.4倍程度の相手が対等と考えるのも良い。

B層男性は女性の目に映りにくいので、探し出す場合は、同じ男性の意見を聞くといいだろう。一見すると、冴えないながらも、総合的に優良な男性を見繕ってくれるはずだ。あとはその男性に対等な価値を示しつつ、常識をわきまえていれば結婚は驚くほど容易と思う。

これらは私が実際に目で見た感想である。適齢期に結婚をし、今現在に幸せな家庭を築いている女性の中には、女性側から積極的にアプローチをした例も多い。彼女らはきっと体感的に時代が読めていた、聡明な人達だったのだと感じる。

最後に。

本記事は特に、女性にとって不快なものとなっているかもしれない。
主語の大きいままに、女性を罵るような箇所もあったかもしれないし、あまつさえ、問題の解決を女性側に投げた内容となっているのは自覚している。

記事の全てを鵜呑みにせず、要所から自分に無い考え方を拾っていただけたらと思い、尖った内容としている。ご容赦いただきたい。

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