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たかぱん
2023年9月20日 10:57
「偏差値教育は悪い」と口にするのが、互いの仲間意識を形成する。そんなことが長らく続いている。もう市民権を得た決まり文句のようである。それはまるで「科学は悪い」と一刀両断にすることのようにも聞こえる。「偏差値」の使い方に気をつける側面があることは確かだ。だが、「偏差値」そのものを消し去ったらどうなるか。一時、それを否定して、学校の先生たちが窮地に陥ったことがあった。進路指導ができなくなったのである。
2023年9月18日 10:54
東京大学の教養学部学位記伝達式において、学部長として式辞を告げたことが、マスコミの話題になったことがある。2015年のことである。1964年の東京大学の卒業式で大河内一男総長が語った、J.S.ミルの式辞がメディアで大きく報道されたことについて、三つの間違いがそこにあった、と話したのである。そこから、「けっして他者の言葉をただ受動的に反復するのではなく、健全な批判精神を働かせながらあらゆる情報を疑い
2023年9月16日 10:21
時代考証など徹底している点で、NHKのドラマは結構信頼がおける。もちろん完全であれと迫るつもりはないが、全国からチェックが入るので、かなり念入りにやっている努力は感じる。 だがそれでも、先般、引っかかってしまった。それは、月の形である。ようやく子どもが寝入って夜に夫婦で話をしているようなのだが、月の形からして、夜中の3時か4時くらいではないか、という月だった。夫婦で徹夜をしていたような情況では
2023年9月4日 12:09
関東大震災から100年ということで、少し話題になっていた。日赤の意識調査で「防災の日」の由来について知らなかった人が半分いた、というニュースが目を惹いた。驚くべきことではないかもしれない。だが、30代で3人に2人が知らないというのは、少しばかりショックだった。親が子に伝えられないという情況を表していると思われるからだ。 さらに、朝鮮人の虐殺については、フェイクだと言い張る者が一定数いることを思
2023年9月2日 10:04
もう生徒たちは提出したことだろうが、夏は、読書感想文の課題がよく出る。近年は強要されなくなりつつあるが、以前は「必ず」書きなさい、という圧力があった。 感想文というものは、実に厄介だ。子どもたちは、原稿用紙を見ただけで尻込みすることが多い。もちろん、それが楽しくて仕方がない、という生徒もいる。私も、仕事で書かせることがあるが、そんなとき、板書は大きく次のことを書くだけだ。 「楽しくかこう