ひとのこころ、見つめてみます。自分のこころから、誰かのこころへ。こころからこころへ伝わるものがあり、こころにあるものが、その人をつくり、世界をつくる。そんな素朴な思いに胸を躍らせ…
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2021年12月の記事一覧
手話で「クリスマス」は
手話という言語もまた、日々進化していく言語である。新しい語に対して、対応する手話が発案される。日本語を訳す上で、とりあえず指文字で表現してコミュニケーションを図るが、まとまった形の手話がやがて決められる。
元来、地域で自然に固まっていったはずである。従って地域により「方言」がある。しかし音声日本語も共通語へと傾いているのと同様に、手話もまた、この通信の時代の中で、ある程度共通認識がなされるよう
『わたしは「セロ弾きのゴーシュ」』(中村哲・NHK出版)
サブタイトルだか、題名の一部なのか曖昧なままに、「中村哲が本当に伝えたかったこと」と記されている。2019年12月4日。その知らせは突然に届き、私たちの心の中央を貫いて穴を空けた。中村哲さんが、殺害されたのだという報道は、しばらく信じられなかった。
200頁余りの本書にあるのは、中村哲さんの生の声である。声ではなくてもちろん文字であるが、これはNHKの深夜番組「ラジオ深夜便」の音声が見つかった