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こころ

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ひとのこころ、見つめてみます。自分のこころから、誰かのこころへ。こころからこころへ伝わるものがあり、こころにあるものが、その人をつくり、世界をつくる。そんな素朴な思いに胸を躍らせ…
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2021年6月の記事一覧

『ねじ子が精神疾患に出会ったときに考えていることをまとめてみた』

『ねじ子が精神疾患に出会ったときに考えていることをまとめてみた』

長い題だ。手書きの文字とイラストが殆ど全部を占めている。医学書からのまとめや注意点が活字でまとめられているのが、ほっとするのか、違和感を覚えルのか、それは読者次第だろう。
 
森皆ねじ子。ナース世界では特に有名である。医療現場の人であり、漫画家である。その「手技」を解説した同様の本は、その世界では非常によく読まれている。なんといっても、看護師の技術や心得について、実にリアルに説明がされていて、分か

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沖縄を思い、われを悔やみ、いまを憂う

沖縄を思い、われを悔やみ、いまを憂う

沖縄にとり、この時期は特別な時となる。もちろん、4月28日のような屈辱の日も大きなものだが、1945年の4月から6月(ないし7月)にかけては、この世の地獄のようなものだっただろうと思わざるをえない。
 
その加害者の一人として、私はいまのほほんとヤマトにいる。
 
ちょっと歴史の教科書で記述される程度のものでしか頭に置かなかった私が、何かのきっかけでそれを知り詳しく調べることにより、のめりこんで行

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言葉の背後に隠れた心があること

言葉の背後に隠れた心があること

あまり具体的に書くべきではないことを含むので、少しぼかした表現を使うことをお許し戴きたい。何かよい発言をしたり、よい振る舞いをしたりした人を見て、クリスチャンなのかな、と思うことがないだろうか。この辺り、判断基準は難しい。その言葉の中に聖書の言葉や考え方が、かなりはっきりと出ている場合は、クリスチャンかな、と思う可能性はあるかもしれない。ここで言っているのは、そういうことではない。聖書とは全く関係

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いのちの停車場

いのちの停車場

久しぶりに映画館に行った。妻に誘われるままにだが、こういうとき私は、予備知識をもたずに見ることにしている。評判はいいらしい、その程度しか知らずに映画に浸る。「いのちの停車場」という。122本の映画に出演したという吉永小百合さんが医師を演ずるのは初めてだそうだ。
 
のっけから生々しいシーンだったが、舞台はすぐに故郷にある小さな医院へと転ずる。以下、そこで出会う様々な患者との出会いと別れ、また父親と

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「愛する妻に、ありがとう」

「愛する妻に、ありがとう」

「愛する妻に、ありがとう」
 
妻がいる男として、こんなことが言えるというのは、ひとつのカッコよさであるとも言えるだろう。どうにも私は言えない気がする。
 
これは感じる方が不純だからだと言われても仕方がないけれど、男の自分がそこそこ威張れることをしてきて、その上でそんな自分を助けてくれた妻に感謝する、という図式がどうしても頭に浮かんできてしまうのだ。
 
朝ドラ「おちょやん」には、朝ドラ史上最低

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