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教会の問題

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キリスト教会はとても居心地のよいところです。でも、満点を期待してはいけないでしょう。たくさんの問題を抱えています。とくに内側にいると見えないものを、なんとか見ようとするひねた者が…
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2022年4月の記事一覧

『世界 説教・説教学事典』

『世界 説教・説教学事典』

(W.H.ウィリモンとR.リシャー編・加藤常昭と深田未来生日本語版監修・加藤常昭責任監訳・日本基督教団出版局・¥15500+税・1999年2月発行)
 
もちろん中古で購入。しかしこれのどこが、中古本の評価で「良い」程度なのであろうか。良すぎるのである。中身は新品同然である。よく見ると、函の一部が少しだけめくれている。だがそれが何であろう。価格は、元の数分の一であった。
 
以前の教会の棚にあるの

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礼拝説教とは何だろう

礼拝説教とは何だろう

週に20分ほど、スピーチをしなければならない。牧師にとってのお勤めなのだろうか。聖書を看板に掲げるという制約がある。何らかの結論が必要になる。聖書の説明をしなければならないし、その中には、子どもでも分かるという程度ではなく、「ほほう」と思わせるような部分を入れる必要がある。
 
しかし毎週そうしたネタを考えるのは大変だ。そもそも聖書のどこから話すか、決めなければならないが、気の利いた箇所を選ぶのは

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言葉にならない

言葉にならない

詐欺師の語りというのは、話だけ聞いていると、尤もらしく聞こえるものである。後から振り返ればその誤りに気づくこともあるし、書いたものを冷静に読めば、騙されないという場合もあるだろう。歴史の中で、集団催眠にかかったように、国民がひとつの破滅的な空気の中に取り込まれ、その空気をつくっていったということを、私たちは悲しい経験として知っている。だが、知っているからといって、それを免れているというわけではない

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映画「Coda」

映画「Coda」

遅ればせながら、映画「コーダ」を観た。それまでも観たいと思っていた。が、妻と一緒に観るにしては、上映が一日ひとつだけで、その時間帯が厳しかった。それが、アカデミー賞作品賞などを受賞したことで、上映回数が増えたために、やっとチャンスができたのだった。
 
「コーダ」とは、CODA、すなわち Children of Deaf Adult であり、「ろう者の子」という立場の人のことをいう。しばしばろう者

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コロナ禍における教会と国家について

コロナ禍における教会と国家について

「まんぼう」などと、どこか見下したような呼び方をし始めると、恐らく何かがおかしくなっていく。「まん延防止等重点措置」のことである。新型コロナウイルスの感染が広がってきた頃にも、「コロ助」などとバカにした言い方をしていたツイートがあったが、まともなことを言ってはおらず、嘘でまかせばかりばらまいていた。デマのばらまきは、その後法的に処罰されるようになっていった。
 
新規感染者数が減少傾向にあったため

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カルト宗教に注意

カルト宗教に注意

息子が大学生となった。入学式には、学生は入ることができたが、保護者はだめだった。そのためいまはネット配信というものがあり、家でそれをずっと見ていた。
 
式の後のオリエンテーションまで配信してくれ、学生生活の注意などがアナウンスされていた。その中でまず、気をつけてほしいということで、そのために制作されたアニメーションがひとつだけ流された。アニメとは言っても、紙芝居的なものだったが、ストーリーも声も

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