見出し画像

『茜色に焼かれる』重ねた部分にグッときて....

my note vol 282

#スキしてみて
#映画感想文

2021年作品

『茜色に焼かれる』🎥

石井 裕也監督作品

主演 尾野真千子

予告編

内容

交通事故で夫を亡くした女性が、中学生になる息子を1人で育てていた。そんな中、彼女が経営する店が、厳しい社会情勢の中で持ちこたえられずに破綻してしまう。そして彼女は、次々に起こる理不尽な出来事に打ちのめされながらも、強く生き抜こうと奮闘する。

感想

この映画は、観た人の置かれている立場や状況などで正反対に捉えられるかもしれません。
いくつかのレビューなどを見てみましたが、やはりそんな感じでしたね。
(最初の方は、あの老人の池袋暴走事故を元にしていたのでそのパターンかな?とか、尾野真千子さんが被害者家族の貧困家庭妻にしては凛としすぎかな〜?とも思いました)
が、観ていくうちにどんどん田中良子(尾野真千子)の感情に惹き込まれました。
確かに重いし切ないし辛いし悲しいし苦しい場面がたくさん出てきます。
これでもかの不幸なシーンに
観ていて疲れてしまうかもしれません。
しかしその反面で妻として母として女として、もがきながらも生き抜く良子の姿を見て、
僕はやはり少しだけ自分を重ねて観てしまいグッときました!
ひとり親家庭、特養老人ホーム、役者、バンドマン、公営住宅、アルバイト、騙されたり、リアルな消費金額etc
もちろん重ならない部分もあります。
(交通事故死、自殺や自死、宗教、風俗、イジメなど)
が、
見ようと思えば現実にそんな事って
たくさんあるんだよね。
自己責任論がまかり通る社会で(一概には否定しませんが)、
そこに居なければ、見ようとしなければ、たぶん関わる事はあまり無いのかもしれないけど!

僕だって分かるとは一概には言えない。
でも、良子に気持ちを重ね気味で観れたから涙も出たな😢

「なんで良子さんは怒らないの?」
「なんでママは怒らないの?」
で言われても「がんばろう」って
笑って返したり、、、

なんか分かるなーって!
怒りや悲しみを通り過ぎると諦めから虚無感が訪れるし、そこをもっと通り過ぎると笑ってしまうかもなって....

でも生きなきゃねって!とか!

でもやはり許せない事ってあるって!とか!

そして「愛」って見えない所にあったりもするのかな?なんて!

後半の良子の毅然とした素振りが本当に素敵に見えました。

感情を抑えたり吐き出したり人間って大変だよな。

DVDより映画館で観たかった。
でも涙が止まらなかったかも!?

母子で二人乗りの自転車で、夕焼け空の下、
話ながら家路に向かうシーン(扉絵)
愛が溢れていてとっても良かったな😭

幸せってどんな形の中にもあるんだよね😊

田中純平(息子)役の和田庵くん。

とてもナチュラルで良かったなー😊

あまり、ネタバレはしませんでした!
ぜひ観てほしい映画です😅

尾野真千子さん
女優主演賞おめでとうございます🎉

 【2021年(第76回)毎日映画コンクール各賞決定 ( 2022年1月19日 )】 女優主演賞は「茜色に焼かれる」の尾野真千子(40)が初受賞となった。

主題歌♪

「ハートビート / GOING UNDER GROUND」

ではまた👋

スキ、コメントお待ちしてます♪

こちらもよろしくお願いします。

twitter @RiderGaia
Instagram tasei222

この記事が参加している募集

スキしてみて

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?