マガジンのカバー画像

Cannes Lions事例メモ

55
(ほぼ)毎朝更新
運営しているクリエイター

2021年3月の記事一覧

Cannes Lions事例メモ Direct部門篇 #48「The American Takeover」

The American Takeover
2011年direct部門グランプリ作品
Brand:Rom
Agency:McCann Worldgroup Romania

概要背景・目的:1989年のルーマニア民主化以来、「ROM」はパッケージに国旗をモチーフとしたデザインを採用し、長らく多くの国民に愛されてきた一方、近年、若者にとっては「ダサいお菓子」の典型となり支持が薄れつつあった。その状

もっとみる

Cannes Lions事例メモ Direct部門篇 #47「The Whopper Detour」

The Whopper Detour
2019年direct部門グランプリ作品
Brand: Burger King
Entrant: FCB New York

概要背景・目的:公式アプリのダウンロードを促進するため

アイデア:
・Burger King 公式アプリをダウンロードする。
→最寄りのマクドナルドに向かう。そして、 マクドナルドから 600ft (フィート)まで近づく
→すると、ワ

もっとみる

Cannes Lions事例メモ outdoor部門篇 #46「BREWTROLEUM」

BREWTROLEUM
2016年outdoor部門グランプリ作品
Brand:DB ECPORT

概要背景・目的:ビールの消費量が低下する中、ビールを飲む新たな理由が必要だった

アイデア:
・ビールができる際にできる副産物からバイオ燃料を製造し、ガソリンスタンドでそれらを販売
・ビールを飲めば飲むほど、環境がよくなるという理由を生み出した

効果:
・前年比6%減少していたビール市場において

もっとみる

Cannes Lions事例メモ PR部門篇 #45「THE BIGGEST SECRET DIET」

THE BIGGEST SECRET DIET
2015年PR部門作品
Brand:ALBERT HEIJN WITH SUPPORT OF THE DUTCH DIABETES FUND

概要背景・目的:様々な食品に入っている砂糖。より美味しくするために添加される砂糖だが、それによる消費者の健康被害は深刻な問題となっている。しかし、ただ単純にその含有量を減らそうとすると、消費者からは強い反発を

もっとみる

Cannes Lions事例メモ PR部門篇 #44「NAZIS AGAINST NAZIS」

NAZIS AGAINST NAZIS
2015年PR部門作品
Brand:ZDK GESELLSCHAFT DEMOKRATISCHE KULTUR

概要背景・目的:ネオナチからの離脱者支援団体であるEXIT- Deutschlandは、社会的に重要な役割を担っていたものの、認知は十分でなく寄付によって賄われる活動資金も不足していた。バイエルン州にヒトラーの副官、ルドルフ・ヘスの墓があるヴンジ

もっとみる

Cannes Lions事例メモ PR部門篇 #43「TEDDY GUN」

TEDDY GUN
2017年PR部門作品
Brand:ILLINOIS COUNCIL AGAINST HANDGUN VIOLENCE

概要目的・背景:銃業界に対する規制の緩さに光を当てて、銃に関する法律や政治的圧力に対抗するため

アイデア:
・銃としてテディベアを製造した
(テディベアは、非常に厳しい安全規制に従う必要がある。それに対し、銃の規制はほとんどないに等しい。
銃として製造され

もっとみる

Cannes Lions事例メモ PR部門篇 #42「SMOKING KID」

SMOKING KID
2013年PR部門作品
Brand:THAI HEALTH PROMOTION FOUNDATION(タイ健康振興財団)

概要背景・目的:無料電話相談窓口「1600 Quitline」を設置し、喫煙習慣をやめたい人の支援をしてきたが、相談件数は月に7千件程度とタイの喫煙者人口の約0.05%に過ぎなかった。ストレートな広告で相談窓口への連絡を呼び掛けても、人々には届かない。

もっとみる

Cannes Lions事例メモ PR部門篇 #41「STRIKING LESSONS」

STRIKING LESSONS
2016年PR部門作品
Brand:BRISA HIGHWAY COMPANY

概要背景・目的:交通事故は、24歳までの若者の死亡・重傷の主な原因となっていて、そのほとんどが、不注意によるものだった。

アイデア:
・生徒が教習所に到着すると、教官として来たのは体に大きな傷を負った人々。交通事故からの生還者だった。
・授業中、どのようにして怪我を負ったのか彼ら

もっとみる

Cannes Lions事例メモ PR部門篇 #40「MEET GRAHAM」

MEET GRAHAM
2017年PR部門作品
Brand:TRANSPORT ACCIDENT COMMISSION(オーストラリア・ビクトリア州の交通事故委員会)

概要背景・目的:交通事故に関して、様々な手段でメッセージが発信されるが、それらはあまりに多く、あまりに当然な内容なので、かえって人は聞き流してしまう。別のアプローチから交通事故に関しての発信を試みた。

アイデア:
・外科医と交通

もっとみる

Cannes Lions事例メモ PR部門篇 #39「REWORD」

REWORD
2016年PR部門作品
Brand:HEADSPACE

概要背景・目的:
オーストラリア西部の子供たちは、10人中7人の割合でオンライン上でのいじめに苦しんでいた。しかし、当時彼らをそのような誹謗中傷から守るすべはまだなかった。

アイデア:
・出来心で書いてしまった悪口に対し、赤い線が表示される機能をGoogleの拡張機能に実装した

効果:
・最初の6週間で1億5000万のイ

もっとみる

Cannes Lions事例メモ PR部門篇 #38「SWEETIE」

SWEETIE
2014年PR部門作品
Brand:TERRE DES HOMMES

概要背景・目的:
豊かな国の男性が貧しい国の子供たちに金を払い、オンライン上で性行為をさせる犯罪が毎日何万回も起きている。
それにもかかわらず、2013年時点で有罪判決を受けたのはわずか6人だった。この性犯罪を明るみに出すために、積極的な取り締まりをしなければならなかった。

アイデア:
・コンピュータープログ

もっとみる

Cannes Lions事例メモ PR部門篇 #37「ALZHEIMER EXPERIENCE」

ALZHEIMER EXPERIENCE
2012年PR部門作品
Brand:ALZHEIMER FOUNDATION

概要背景・目的:
アルツハイマー病はエクアドルで最も悲惨な病気の一つになると言われていた。このようなアルツハイマー病に関しての意識向上。

アイデア:
・スーパーマーケットと協力
・全商品をいつもとは違う位置に陳列することで、
・アルツハイマー病を一般の人にも体験させた
・レジ

もっとみる

Cannes Lions事例メモ PR部門篇 #36「#BODYCANTWAIT」

#BODYCANTWAIT
2018年PR部門作品
Brand:HANDICAP INTERNATIONAL

概要背景・目的:
世界には、事故などで手足を失い、義肢を必要とする人が1億人はいるとされる。
こうした人々に義肢を寄付しており、支援活動を広めるにはより多くの資金が必要だった。

アイデア:
・#BODYCANTWAIT と銘打つ
・パリ・パラリンピック開幕直前の2018年3月6日に合

もっとみる

Cannes Lions事例メモ PR部門篇 #35「THE COLORBLIND VIEWER」

THE COLORBLIND VIEWER
2018年PR部門作品
Brand:TENNESSEE DEPARTMENT OF TOURIST DEVELOPMENT

概要背景・目的:
テネシー州は紅葉の名所であった。

アイデア:
・赤緑の色覚異常に苦しんでいる人が1,300万人いる。彼らに、美しい紅葉を見てもらうことをアイデアにした。
・紅葉を望む望遠鏡に、色覚異常を軽減するフィルムを入れ

もっとみる