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伴走型支援とは

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NPO法人ルネスかごしまが行う「伴走型支援」がどういうものなのかを開設した投稿をまとめています。
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#毎日note

『伴走型支援者養成講座をリニューアルしました』

以下は、去年のこの時期に出した案内。
毎年同じような時期にリニューアルをしているともいえるし、毎年構成を変えているともいえる。

『伴走型支援者養成講座をリニューアルしました』

これまでは「とにかく傾聴のスキルをあげてもらいたくて」、傾聴のロールプレイングを中心に行ってきたのですが、今後は「相談者が抱えている悩みや状態を具体的に解析し、どのように接するのが望ましいのか」という話を中心に行おうと思

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カウンセラーのカウンセリング(スーパービジョン)について

カウンセラーのカウンセリング(スーパービジョン)について

これまでに、傾聴・カウンセリングの紙上講座として、傾聴のポイントである「黙って聴くこと」「あいづち・うなずき」について書きました。それから、カウンセラーとしてできないことを認識し外部の資源を使う「リファー」について書きました。また、傾聴者・カウンセラーとしての心構えのようなものもいくつか書いてまいりました。

詳しくはこちらのマガジンをご覧いただければと思います。現在12本。

今回は、カウンセラ

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話を聴くのは体力がいる

話を聴くのは体力がいる

傾聴を少しづつ学んでいくにつれて、「黙って聴き・うなずいたりあいづちをうったり・おうむ返しをしながら」「相手の主訴はなんだろう」「相手に自分ができることは何だろう」と思いながら話を聴き、「自分の動きや言葉、一挙手一投足に対して、相手がどのように感じるだろう」と想像しながら話を聴くようになっていきます。

日常の会話(コミュニケーション)と全く異質な思考、動き、五感を使って、まさに全身で聴くというこ

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カウンセラーにとっても「自分にできないことを知る」のは大事(「リファー」について)

カウンセラーにとっても「自分にできないことを知る」のは大事(「リファー」について)

傾聴やカウンセリング、困っている人の支援を考える「伴走型支援者養成講座」の紙面ライブ。第4回はこれまでの「傾聴」にまつわることから少し離れて、リファーの重要性について。

支援者として傾聴やカウンセリングを学びつつ(余談ですが、傾聴やカウンセリングの学びには終わりが無いので、もちろん講師である私も学びながら実践を行っている)、相談者さんのお話を聴かせていただく機会が増えてくる。そうすると、「自分の

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うなずき、あいづち(傾聴・カウンセリングのポイント2)

うなずき、あいづち(傾聴・カウンセリングのポイント2)

毎週水曜日に鹿児島市で「伴走型支援者養成講座」というものをやっている、たにかつです。この講座は、主に傾聴やカウンセリングなどを用いて、困りごとや生きづらさのある方の支援を、中長期的に行う人である「伴走型支援者」を育てようとするもので、2018年の7月から開始して、途中春休みや夏休みなどを挟みながら継続して行っています。今年度は、来年の2月まで行う予定です。3月はNPOの書類が忙しいのでお休み。

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身近な人に、喜んでもらうことができていますか?

身近な人に、喜んでもらうことができていますか?

「ひだまりカフェ」という、毎週土日に相談もできるカフェを開いていて、毎週水曜日には「伴走型支援者養成講座」という傾聴やカウンセリングの講座も開いているので、うちには「困っている人のために、何か役に立ちたいんです」という方が結構いらっしゃる。

「誰かのために何かをしたい」という気持ちは、本当にありがたいことで、そう思ってくださる方が増えることが、お互いを思いやり、支えあう、本当の意味での「共生社会

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私が、話を聴いてあげてるのではなく、あなたが話をしてくれてありがとう(カウンセリング)

私が、話を聴いてあげてるのではなく、あなたが話をしてくれてありがとう(カウンセリング)

たとえ、あなたが仕事として従事している相談員であっても、相談者さんに対して思うことは「私に話をしてくれてありがとう」であって、話を聴いてあげているのではない、ということを理解していないと、カウンセラーとしてやっていくのは難しいのではないかと思っている。

相談者さんは誰にでも話をするわけではない「あなたになら話してもいい」という、その人なりの信頼を寄せていただいたうえで、お話をしてくださっているこ

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「伴走型支援」ってどういうものですか?

「伴走型支援」ってどういうものですか?

2年ほど前から、鹿児島県内各地で「伴走型支援者養成講座」というものを行っています。「発達障がい・精神疾患・アダルトチルドレンなどの生きづらさを抱える人への支援を行う人を養成する講座」であり「傾聴・カウンセリング・ファシリテーションなどの技法を講義形式・グループワークなどを通して一緒に学ぶ」といったことを説明書きには書くことが多いです。

実は言葉で説明できないことも多い「伴走型支援」とは、心理支援

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