『伴走型支援者養成講座をリニューアルしました』

以下は、去年のこの時期に出した案内。
毎年同じような時期にリニューアルをしているともいえるし、毎年構成を変えているともいえる。

『伴走型支援者養成講座をリニューアルしました』

これまでは「とにかく傾聴のスキルをあげてもらいたくて」、傾聴のロールプレイングを中心に行ってきたのですが、今後は「相談者が抱えている悩みや状態を具体的に解析し、どのように接するのが望ましいのか」という話を中心に行おうと思います。

・なぜこれまでは「傾聴」中心だったのか
「伴走型支援者」を目指すにあたり、やはり一番重要視したいのが傾聴のスキル。多くのカウンセラーが「傾聴は死ぬまで勉強して、それでも完璧な傾聴はできない」と言うほど難しく、大切なスキルを身につけていただいて、はじめて相談者の対応ができると思っていたのです。

・「傾聴」中心であることの弊害
ロールプレイが中心になるため、話し手役をする人の話の内容に依存してしまうことがあること、その時出てきた話題については触れることができるものの、系統を踏まえた、様々な話を縦覧することが難しいこと、同じことをやっていると、同じ話を私がしていると飽きる、といったことがありました。

・リニューアルした部分
今回の姶良の講座では、時期でもあるので「不登校」に注目して、現在どのような支援が県あるいは国で行われていて、どういったことはできていて、どのような部分が足りないのかといったこと、私たちを含めた一般の方ができることについてもお話させていただきました。これは、日置市での講演依頼を受けていなければできなかった視点の話なので、ありがたいことだなあと思います。
今後も例えば、「依存と共依存」「精神疾患」「ひきこもる人のメンタリティー」「DV」など、より具体的で相談を受けることが想定される内容について詳しく話していきたいと思っています。

・とはいえ、個別の話をするのも弊害がある
例えば「私がこのようなケースにおいてこのような対応をした」という話をすると、「それが正解なのだ」と勘違いしてしまう可能性。講座の中では再三「誰にでも通用するマニュアルは無い」ということを述べ、「その人との関係性において、できることは何かを考える」ことを伝えることで、弊害をできるだけ少なくしようと思っています。

・講座だって「これでいい」というものは無い
講座を受講する人のスキル、状態、社会情勢(社会が求めているもの)、私のスキルや状態も日々変わります。「これでいい」というものがあるはずがない。今回のリニューアル以降も、よりよい講座を目指して=より社会に求められる人材の輩出を目指して(そんなに大仰なものではないですが)、磨いていくのだと思います。

これからもみなさまの「伴走型支援者養成講座」の受講をお待ちしています。

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