谷川勝彦(たにかつ)

「あらゆる人の困りごとを一緒に考える」NPO法人ルネスかごしまの代表。困っている人と一…

谷川勝彦(たにかつ)

「あらゆる人の困りごとを一緒に考える」NPO法人ルネスかごしまの代表。困っている人と一緒にこれからを考える活動を行っています。「ひだまりカフェ」「フリーコーヒー」、訪問相談、学習支援、生活困窮支援、ひとり親世帯への支援などを行っています(すべて無料)。1日1食。

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Still I'm fine.(「たにかつさんはどうやってひきこもりから抜け出したのですか?」という質問に答えて)

ばりばりにひきこもっておりまして今でこそ、毎日のようにあちこちに出かけ、行楽情報をFacebookにアップしたり、学習会や講演会に出かけたりしている私であり、不登校やひきこもりなどの相談を受けるために県内あちこちに出かけている私ですが、公式には30~37歳くらいまではバリバリの引きこもりでした。「公式に」というのは、「非公式」だと、実質的には14~17、18~37歳までは引きこもっているようなものだったよなあと思っているのですが。 「どうやって抜けたんですか?」とにかく、3

    • 鹿屋市男女共同参画室主催「ジェンダー平等って何?」(2023.09.24)講演資料

      鹿屋市 「わたし」×未来を切り拓くワークショップ 第1回 「ジェンダー平等って何?」からのはじめの一歩   2023.09.24 特定非営利活動法人ルネスかごしま 谷川勝彦(たにかつさん) 「ジェンダー平等」とは、ひとりひとりの人間が、性別にかかわらず、平等に責任や権利や機会を分かちあい、あらゆる物事を一緒に決めることができることを意味しています。男性と女性は、身体のつくりは違いますが、平等です。ところが、今の社会では、男性に向いている役割や責任、女性に向いている役割や責

      • 【お知らせ】2024年以降NPO法人ルネスかごしまでは「ギネスに挑戦しません!大そうめん大会」を開催しません。

        【重要・お知らせ】 2024年以降、NPO法人ルネスかごしま、およびたにかつは、「ギネスに挑戦しません!大そうめん流し大会」を開催いたしません。 2019年の夏の初開催以来、1回は雨で中止するなどありましたが、夏の風物詩として一部の人に喜んでいただいていた「そうめん大会」ですが、来年以降、おこなわないことを決定いたしました。毎年、終わった直後に来年の予定をアップしていたので、おかしいなと気がついていた人も、まあ、いないか。 ともかく、来年以降、うちがそうめん大会を県民交

        • 薩摩川内市男女共同参画講座資料

          子どもの身体と心を守るために必要なこと(~不登校やいじめ、LGBTqなど様々な児童に対してわたしたちが気づけることやできること) 2023.6.29 NPO法人ルネスかごしま 谷川勝彦 0、まず「先生」に必要なことはなんだろう ・(少なくとも)私は、世界のことを、その人のことを、歴史のことを、これからのことを何も知らない(知っていない) ・世界に対する謙虚さ、自分が小さな存在であること、そうしてまた、相手もまたそのような存在であることを認識すること 1、人の気持ちは

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          「私は~~だと思います」という言葉で発信すること(ミーメッセージの重要性)

          心理学とか、ディスカッションとかの流儀として、特に感情を表す言葉を発する時には、とても大切なことがあります。  それは、主に感情を話すときには、「私は~~と思う」と付ける、ということです。  大勢で何かの、誰かの話を聞いたり、何か共通のものを見たときに、「私は」という言葉を言わずに、自分の感情、意見を述べられる方がいらっしゃいます。  人は何かを聞いたり見たりしたときに、その時に思ったこと、感じたことをすぐに言葉にできる人と、心の中のものを言葉に置き換えるのに時間がかか

          「私は~~だと思います」という言葉で発信すること(ミーメッセージの重要性)

          2023年の「鹿児島市の人権意識」について

          コラムニストでフェミニストのアルテイシアさんが著作の中でよくフェミニズムについて使う例えでこういうのがある。 「誰かが誰かの足を踏んでいて、踏んでいる側はそれに気がつかず、踏まれている側が『あなたが私の足を踏んでいます。痛いです。どけてください』といっているようなものだ」と。 謝るとか、対応策を考えるとか以前に、まずは、誰かが、踏んでいる足をどけてくれないと、話しにもならない。 *余談だけど、2023年の鹿児島という場所は、「どけてください」と言っても「うるせえなあ、女

          2023年の「鹿児島市の人権意識」について

          2023年度NPO法人ルネスかごしまの活動について

          〇日置市「ひきこもり支援事業」 ・ひきこもり相談会 第2火曜日13:00~17:00@4町の中央公民館を巡回 電話・SNSによる相談受付10:00~22:00 〇いちき串木野市「孤立孤独対策支援業務」 ひだまりカフェ 第2・4日曜日13:00~15:00@中央公民館第1・2会議室 自主事業 〇ひだまりカフェ ・鹿児島市(山下地区) 第2木曜日10:00~13:30@バカンス(名山町3-20)←new 土曜日10:00~13:30@かごしま市民福祉プラザ4F 日曜日1

          2023年度NPO法人ルネスかごしまの活動について

          NPO法人いじめ対策プロジェクトと私(徳丸洋子さんと私)その1

          37歳でひきこもりから脱しようと決意はした私ではあったが、運転免許以外の資格を持たず、特に何かの技術や建研があるわけでもなく、長く(7年ほど)仕事もしていない私であったので、すぐに仕事をしたりは難しいだろうなと思っていた。 そんな時、新聞紙上で、NPO法人いじめ対策プロジェクトが、かごしま市民福祉プラザでおこなっている「ひなたぼっこ」という活動を見つけた。団体の名前からしても、子どもさんとその親御さんを対象としているようで、誰でも来て良くて、自由に過ごしていいというその活動

          NPO法人いじめ対策プロジェクトと私(徳丸洋子さんと私)その1

          あなたの思いが、いつか伝わりますように(支援者であり続けてください)

          この仕事をしているせいなのかどうかわからないんだけど、「一緒にやりたいです」「同じようなことをしたいです」という人から連絡が来たり、直接会いに来てくださる方、それから、実際にお手伝いをしてくださる方も多い。年間で20人くらいだと思うので、この6年で100人は超えるだろうか。 そうして、その中で、1年とか2年とか8年とか(一番長い人が8年)、継続してお手伝いをしてくださったり、ご自身の活動として支援活動を続けられる方は、とても少ない。とっても少ない。割合でいえば、5%くらいだ

          あなたの思いが、いつか伝わりますように(支援者であり続けてください)

          「尊敬している」という言葉に対するもやもや

          ・今年に入ってから3か月も経ってないんだけど、もう20人以上から「尊敬してます」って言われたんだけどさ(飽きた。別の表現ってないものかね) ・「尊敬してます」って言葉が安すぎませんかね ・言葉の定義や感覚は人それぞれの部分があるにしてもさ。 ・私が尊敬する人(師匠と定めた人)は、ビートたけし師匠と立川談志師匠で、師匠が「今エベレストの頂上にいるから、今から来い」と言われたら行くんだよ。たぶんエベレストの頂上になんていないし、行こうとすれば99%死ぬんだけど ・自分にはできない

          「尊敬している」という言葉に対するもやもや

          どんなコミュニティを作りたいですか?

          開かれたコミュニティを作りたいのか、閉じた(でもその内部では親密な)コミュニティを作りたいのか うちでは、開かれた(誰でも来ることができる)コミュニティしか作っていないわけですが、そのためにまず無料にしています。お金によるハードルを作らない。制度設計として。 たとえば、飲食費として100~200円くらいを取るところもあると思うんだけど、その100円のために来れない人がいるかもしれない。10人来たって1000円。それはそれ以外のところで稼ぐ。 そうして、おそらくはこちらの

          どんなコミュニティを作りたいですか?

          子ども食堂とはなんなのかを考える

          いちおう書いておかないといけないと思うので書くんだけど、私は「子ども食堂」が(少なくとも現状において)無い方がいいとか、意味が無いとかをと言っているわけではなくて、いろんな効果や役割を認めた上で(「お前に認めてもらう必要はない」と言われるかもしれないけど、そこには税金が使われているからね)、つまり、これまでに果たしてきたもの、現在の役割、これからの役割と、社会的な効果を、(将来的な予測は難しいにしても)測定して、(個々の子ども食堂が活動を続けるかどうかは個々の運営者が決めるこ

          子ども食堂とはなんなのかを考える

          依存しないこと。依存させないこと。

          あんまり知られてないかもしれないんだけど、うちは日常的に生活困窮とかひとり親世帯への食糧支援もやっていて、その点では、子ども食堂とそんなに変わらないんだけど、うちには人は殺到しないのね。 最初はね、困ってるんならどうぞ、とあっさりお渡しするんだけど、2回目以降は、その人の話をしっかり聴いて、どのくらいのものが必要なのか、これからどうすればその人たちがより良くなるかを一緒に考えるからなの。 もう少し自分たちで頑張れそうだな、と思えば「これだけしかなくてすみません」って言うし

          依存しないこと。依存させないこと。

          ちゃんとやっているところにお金をください(2021年3月11日にFacebookに投稿したものを再掲)

          対面による相談500件超、訪問による相談300件超、電話・SNSによる相談応答(送受信)件数は統計とってないけど1万件を超えていると思う。 これらは、NPO法人ルネスかごしまが2020年4月から2021年3月までに受けた相談件数です。 電話・SNSによる相談は鹿児島県障害福祉課からの助成(地域自殺対策事業)を、7~9月、10月~3月まで合計110万円いただいていますが、それ以外は、交通費、人件費、運営費もすべて手出しで行っています。 他に、毎週土日の誰でもくることができ

          ちゃんとやっているところにお金をください(2021年3月11日にFacebookに投稿したものを再掲)

          「きょうだい」という呪縛

          障がいの有無に関わらず、きょうだいのことで悩む人はすごく多いみたいなんだけど、たとえば、「(あんな親なら)捨てていい」という考え方があり、家族も他人だという認識を持てば、兄弟姉妹だからといってわかりあえるとは限らないし(むしろ、距離が近い、共に過ごす歳月が長い、しかも自分では選べない)、「捨てる」というと乱暴に聞こえるかもしれないけど、テキトーに距離を取って(距離を取るためにも努力しなきゃいけないこともあるけど)、自分の身を護ることに注力した方が、お互いにとって有益なような気

          「きょうだい」という呪縛

          私がやる家庭教師とは

          こーゆーこと言うと、親御さんが「えっ」と思って家庭教師の依頼が減るかもしんないけど。 生徒さん「たにかつさん、そろそろ勉強したいんですけど」 たにかつ「えー、もう少し漫画とかゲームの話しようよう」 生徒さん「さすがにそろそろ勉強したいです」 たにかつ「えー、しょうがないなあ、ちょっとだけだよー」 こういう会話がわりとあるんですけどね。 本人がやる気になるのが一番早い(効率的だ)ということがわかっているからこそ、できることなのですが。 冗談はこのくらいにして(でも実際によく

          私がやる家庭教師とは