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NPO法人いじめ対策プロジェクトと私(徳丸洋子さんと私)その1

37歳でひきこもりから脱しようと決意はした私ではあったが、運転免許以外の資格を持たず、特に何かの技術や建研があるわけでもなく、長く(7年ほど)仕事もしていない私であったので、すぐに仕事をしたりは難しいだろうなと思っていた。

そんな時、新聞紙上で、NPO法人いじめ対策プロジェクトが、かごしま市民福祉プラザでおこなっている「ひなたぼっこ」という活動を見つけた。団体の名前からしても、子どもさんとその親御さんを対象としているようで、誰でも来て良くて、自由に過ごしていいというその活動に心がひかれた。

とはいえ、新聞で見てから、すぐにその場所に行くことができたわけではなくて、こんなぼろぼろの服や靴で行ったら、馬鹿にされるんじゃないだろうか(相手に失礼なんじゃないだろうかという発想は無かった)とか、知らない人に会うのが怖い、という気持ちがあって、ようやく靴だけ買い替えて福祉プラザに行くことができたのは、最初に新聞で見てからは半年以上も経った、秋の一日だった。天気は、あまり良くなかったのを覚えている。

福祉プラザの4階でこじんまりとおこなわれていた「ひなたぼっこ」という活動は、当時はほぼ毎日、10:00~14:00までおこなわれていたものの、あまり参加者はおらず、3名ほどのスタッフ(今からすると、比較的高齢の女性が多かった)とおしゃべりをしたり、おしゃべりをしたり、おしゃべりをしたり、が多くて、学校に行っていない子どもさんがいくらかいれば、勉強を教えたりして将来的に家庭教師としてでもいくらか食べていけるようになるかもしれないという私の淡い希望はあっさり散ってしまった。

団体の事業規模としてもきわめて小さく(今の10分の1くらいだろうか)、とてもではないが、これで仕事になるとか収入になるかもしれないとか思えるようなものではなかった。

団体の広報としては、ホームページもなく、福祉プラザとはーと・ぱーく(鹿児島市精神保健福祉センター)にチラシを張っているだけで、平日は特に、スタッフ以外の人が誰も来ない日も多かった。

それでも、土日などには、不登校の子どもさんを連れたお母さんや、いじめ対策プロジェクトの代表であった徳丸洋子さんを慕う方、徳丸さんに話を聴いてもらいたい人やカウンセリングを受けたい人がぽつぽつといらした。

徳丸さんは、私とは全く逆の、感情を素直に表に出される方で、「ひなたぼっこ」に来られた方に、時にハグをして、「本当に、来てくれてありがとー」と全身で感謝を表していた。

(この項、長くなるのでまた書きます)

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