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誰かに話したくなる語彙や雑学マガジン

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#創作活動

「想像力」のない奴は

「想像力」のない奴は

映画『Diner ダイナー』
2019年7月5日に公開。監督は『さくらん』『ヘルタースケルター』に続いて監督3作目となる蜷川実花、主演は藤原竜也。

映画の映像美,オマージュの楽しみ方を存分に味あわせてくれた。
役者の名演,リュックベッソン「レオン」のワンシーン,「マトリックス」のワイヤーアクション,ジョンウーの拳銃アクション,そして細部への愛による蜷川節を感じるだけでも★5をつけたくなる映画であ

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磨くといえば「イデオロギー」

磨くといえば「イデオロギー」

イデオロギーという言葉自体に出会ったのは,中学・高校の授業だと思う。倫理か国語の時間で出てきたはず。

強く印象に残ったのは凶気の桜のワンシーン。
窪塚洋介扮する主人公が純粋右翼の会長のカバン持ちをしている最中,若頭とこんなやり取りがある。

若頭「しっかり磨いとけよ」
窪塚「車すか」
ー間ー
若頭「イデオロギー」

それからイデオロギーといえば磨くものだし,磨くといえばイデオロギーである。

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「スパシーボ効果」と偽薬的なありがとう

「スパシーボ効果」と偽薬的なありがとう

A「スパシーボ効果ってしってる?」
B「あれやろ,ありがとうって毎日ささやかれたウォッカは通常の3倍おいしくなるっていう言い伝えやろ」

こういうやり取りが好きだ。

「モデルケース」みたいな,花束みたいな恋をした

「モデルケース」みたいな,花束みたいな恋をした

わたしにとっての憧れは,山田詠美の「ぼくは勉強ができない」であり,村上春樹の「ノルウェイの森」であった。「ビバリーヒルズ高校白書」は現実離れに過ぎていて追い求める対象とはならなかったけれど,振る舞いやしぐさに影響を受けた。

映画や小説。然るべきタイミングに素敵な作品に触れると「このタイミングで出会えて本当によかった」と作品や作者に感謝を覚える。
そういった憧れや感謝がモデルケースとなり,自身の恋

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「whiskey and whiskey」ウイスキー&ウイスキー

「whiskey and whiskey」ウイスキー&ウイスキー

映画オーシャンズ11でジョージクルーニーがこうしてオーダーする。

「whiskey…… and whiskey」

一度目のウイスキーで,親指と人差し指でシングル分の幅を示し,二度目のウイスキーでダブル分の幅に広げる。ウイスキーのダブルをちょっとお茶目な感じでオーダーする,真似したくなる演技である。人によってはクールな演技だと評するのだけれど,わたしはこれをジョージクルーニー演ずるオーシャンのユ

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「天才の憂鬱」「それなりにメランコリー」「夏の憂鬱」というタイトル

「天才の憂鬱」「それなりにメランコリー」「夏の憂鬱」というタイトル

「ねえねえ,薔薇ってかける?醤油ってかける?」
というCMが30年程前にあった。当時「薔薇」と「醤油」が難しい漢字の代名詞となった。CMの影響力というのはすごい。

小中学生が中2病をわずらうのと同じような文脈で,一定数の青少年はこうして難しい漢字に心をつかまれる。

CMの後に出会った「鬱」という漢字。
少年のわたしを魅了した難しい漢字2代目である。

スラムダンクという漫画の第9巻の小見出し「

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「粒度」「解像度」「抽象度」について

「粒度」「解像度」「抽象度」について

ここ2,3年くらい前から,一つの比喩表現として「解像度」という言葉を見聞きするようになった。初めて聞いたのは,落合陽一さんがどこかでおっしゃってたシーンだったと思う。そういうこともあってか,最近でもしばしば,Newspicksでよく聞く表現。

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「サラリーマン時代」

「サラリーマン時代」

肌感,年商2億くらいまでの起業家さんからよく聞く言いまわし。