「whiskey and whiskey」ウイスキー&ウイスキー
映画オーシャンズ11でジョージクルーニーがこうしてオーダーする。
「whiskey…… and whiskey」
一度目のウイスキーで,親指と人差し指でシングル分の幅を示し,二度目のウイスキーでダブル分の幅に広げる。ウイスキーのダブルをちょっとお茶目な感じでオーダーする,真似したくなる演技である。人によってはクールな演技だと評するのだけれど,わたしはこれをジョージクルーニー演ずるオーシャンのユーモアあふれるキャラクターの表れだと受け取っている。ユーモアさえもかっこいい。あ,だからクールでいいのか。
有名なシーンだし,ちょっと気の利いたバーテンさんであれば,きっと知っているのでオーダー時に試しにやってみれば,思いを汲んでくれるかもしれない。
「ウイスキー……アンド,ウイスキー」
知らなければ「は?」となるだろうし,うわ手なバーテンさんであれば「銘柄と飲み方,何にしましょう」と返されておどおどするのが様式美である。そんなときは「スコッチ,ストレートで」と言うと良い。そうすれば「いや,だから銘柄は何にしますか?」ってちょっと切れ気味にこたえてもらえる。バーというのはそういうところである。
わたしは普通にソーダで割りたい。
いただいたサポートは活動費につかわせていただきます!