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2018旅する土鍋

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2013年より毎年おおきな土鍋をかかえて「旅する土鍋イタリア」取材。2018年夏は『第2弾ペーパーブック』を仕立てる予定。WEBサイト、FBページでもご紹介はあるものの、ひと足先…
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#エッセイ

旅する土鍋 2018 −微笑みと広場−

旅する土鍋 2018 −微笑みと広場−

2018 07/19 Bologna ボローニャ(ボローニャ山間部)

ボローニャシリーズつづき
ー生きるものとしてー
ーつくりたかった景色–

なぜこ毎年、全身全霊で「旅する土鍋」をかかえてイタリアを回っているの?そう聞かれることには慣れたし、確かにしつこいなあと自身でも思ったりね。まだまだ見たいし感じたいことがたくさんあって、そのひとつが「ピアッツァ=広場」の原体験なのかもしれなくて。

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旅する土鍋 −生産者のパッション2−

旅する土鍋 −生産者のパッション2−

2018 07/14 Marche マルケ州

歳を重ねるということは老いるばかりではなく、むしろ工夫と経験を重ね、歴史を語るということに強くつながる。

「旅する土鍋」はイタリアの郷土料理を紹介しつつ、ボーダレスで土鍋の使い方を伝えたく各地をまわっている。今や東京にいてもイタリア料理はつくれる時代であるが、ここに来る意味としては –生産者のパッション1−でも書いた通りだが、可能な限り地産地消

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旅する土鍋2018  –生産者のパッション−

旅する土鍋2018  –生産者のパッション−

2018 07/13 Marche マルケ州
写真: ウンベルトさんちの農園にて

「旅する土鍋」で郷土料理をつくってもらうときは、まず食材について話し合う。トマトやチーズや小麦、肉や魚など、イタリアどこでもあるものだが”同じもの”と侮るなかれ。その土地の気候、そしてパッションがその味をそれぞれに変えるのだ。

「パッション」なんて今どき簡単に使える言葉ではないけれど、ここにいるとたくさんのパッシ

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旅する土鍋2017アーカイブス

旅する土鍋2017アーカイブス

※今年も「旅する土鍋」をスタートするにあたり、昨年こちらに投稿していなかった「旅する土鍋2017」アーカイブ記事をまとめています。

2017.8.6 フィレンツェ郊外(2)「旅をする理由」

「旅をする理由(1)よりつづき)
当時は「住む」理由があり、そして、いまは「旅をする」理由がある。それは小さな小さな主張と願いを生む場所なのだ。

フリゼッラ(フリッゼ)わたしの大好物であるプーリア州(

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旅する土鍋2017アーカイブ

旅する土鍋2017アーカイブ

※今年も「旅する土鍋」をはじめるにあたり、昨年こちらに投稿していなかった「旅する土鍋2017」アーカイブ記事をまとめています。

2017.07.23 ミラノ

7月の週末となると、もはや週末は海や山に出かける人が多く、太陽が照りつけるミラノは耳がツーンとするくらい静まり返っている。「旅する土鍋2017」スタートして数日経過だが、ひとつめの仕事は日本に持ち帰って合同展をするための師匠グイド・デ・ザ

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旅する土鍋アーカイブ2017

旅する土鍋アーカイブ2017

2017.7.14 TOKYO

空っぽのふろしき1枚ぴらぴらさせて最初にイタリアに住んだのが24年前。2000年と西暦が大きくかわる前に一度はふろしきをたたみ帰国したが、2013年より「旅する土鍋」という大ぶろしきを広げ第二の故郷イタリアに再上陸。きれいにたたんだのが功を奏したのかな。それから毎年、弟子時代の師匠はじめ、友人、お客さま、ギャラリーやショップにチャンスをいただき、あふれるばかりに感

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旅する土鍋アーカイブ2017

旅する土鍋アーカイブ2017

「旅する土鍋2017」は移動距離も長く、訪ねた先も多く、出会ったひとたちも多かったにもかかわらず、残念ながら記録がきちんと残っていない。

「旅する土鍋2018」出発前までの1ヶ月、せめても早戻しで2017年の記録をあちこちから引っ張り戻してつづっておこう。今年の土鍋イベントには、昨夏のつづきもあるので簡単な記事として残せたらと思う。

2017/07/06 TOKYO
陶芸とは、地球のあらゆる鉱

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