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美術

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ギャラリーや美術館などに行ったこと、 美術の話題多めの日のこと。
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2021年10月の記事一覧

住みたい街

住みたい街

昨日は朝から恵文社へ。

オースターの日本語訳本の装丁でも知られている、タダジュンさんの作品展示を見るために行ってきた。

展示は、タダジュンさんが装丁、挿絵をしている阿部大樹さんの『翻訳目録』という本の刊行記念として行われたのだけど、サイン入り本の購入者は、限定のポスターがもらえるということで、こ、こここれは……絶対に行かせてもらいます。と、ぴー太にお願いして、土曜日の予定のはじめにもってきても

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センスオブワンダー

センスオブワンダー

昨日は朝から、はじめての長唄三味線を聴きに京都嵐山へ。職場の人が長唄のお稽古を習っていて、その定期演奏会だったのだ。

京都に住んでいると、観光客の多い嵐山へはあまり行かない。久しぶりに歩いてみるとたのしいもので、一緒に行ったインドネシア人の後輩ちゃんは好奇心旺盛、自然でも建物でも細部に目を向けて、ひとつひとつ目についたものに感嘆するようなこなので、一緒に歩くとひとりの時には見つけられないものが見

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心には触れない

心には触れない

朝一で京都みなみ会館へ。『草の響き』を観に行ってきた。

走る、走る、走る。次々と後方へ退いていく函館の風景。走ることで、浄化するようでもあり、自身の中の孤独へ突き進むかのようでもある。

ただひたすらに走り続ける和雄と、スケボーで駆け巡る彰、それぞれの姿と函館の風景、その美しさだけでも観る価値があった。

東出昌大の演じる姿は、ただひたすらに正直さだけが全面に出ていて、上手い下手ではなく、正直で

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余韻から抜け出せず

余韻から抜け出せず

この間ついに『カラマーゾフの兄弟』を読み終え、興奮の中まだ自分の中で感想を書けるまでに整理されておらず、いつものコラージュ読書日記を作りかけては出来栄えに納得できず途中で放り投げ、先にずっと書きたくてうずうずしていた相関図をまとめようと、上巻から順にぱらぱらと人物描写部分を改めて読み直している。

カラマの新潮社の解説を読み、えっそうなのとびっくりした部分があったので、光文社の方の解説も読みたくて

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