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センスオブワンダー

昨日は朝から、はじめての長唄三味線を聴きに京都嵐山へ。職場の人が長唄のお稽古を習っていて、その定期演奏会だったのだ。

京都に住んでいると、観光客の多い嵐山へはあまり行かない。久しぶりに歩いてみるとたのしいもので、一緒に行ったインドネシア人の後輩ちゃんは好奇心旺盛、自然でも建物でも細部に目を向けて、ひとつひとつ目についたものに感嘆するようなこなので、一緒に歩くとひとりの時には見つけられないものが見えてきて、たのしい。

くるくるくるくる踊るように移動しては、あちらこちらでたのしいものを見つける天才で、これぞセンスオブワンダー…と思いながら感心していた。

おかげで、観光地だとしか思っていなかった土地で、たくさんの虫や植物を観察した。
どこにいても、何をどんな目線で捉えるか、考えるかだなあ。

そして、長唄はというと、お稽古はじめたてのピアノでいうとバイエルンレベルの人から師匠級の人まで様々な長唄三味線を聞くことができ、はじめたての人の三味線は緊張で手がぷるぷると震えていて、がんばれがんばれ!と思いながら、わたしも何かはじめたくなる。やっぱりやるなら茶道がしたい。

師匠の演奏ともなると、べらぼうに上手なので、聴き入ってしまい時間が一緒で過ぎ、あれれ江戸へタイムスリップしていたわというような感覚に本当になる。想像力が広がり、めくるめく脳内で弁慶がたたかっていた。

帰りすがら見つけたカフェで、色づきはじめた山々を眺めながら、ピクニックのような気分で、だし巻き卵サンドを頬張った。口の中でじゅわぁとだし巻き卵が溶けて、マヨネーズと七味がよいアクセントで相当においしく、ぺろりと食べてしまう。今度真似して家でもやってみよう…

しっかりと古本屋さんも見つけて、そこでは掘り出し物の破格の画集やらを購入。
ポンタヴェン派とナビ派の画集と、カンディンスキーの画集がそれぞれ500円ほど、マリーローランサンやマティスなどのポスターが300円ほど…さいこうですね。あまりにも破格なので、ぴー太にもお土産をすこし。

普段行かないところで出会った本は旅の思い出とともに特別な愛着が湧くので、これほしい!という本に出会った瞬間のうれしさたるや。ほこほこした気持ちで帰宅した。よいつかれです。

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