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30歳。ほぼ未経験から農業を始めた青年にぶっちゃけ農業ってどうなのよ。を聞いてみた。(中編)

みなさんこんにちは!
本日のライターはわたくし、群馬県前橋市に移住して1年9ヶ月が経過しました丸山えりがお送りします。

やー、薪ストーブをですね、近所の農家さんから借りてきたんですよ。
ネットで煙突の長さやら、窓の近くだと危ないからって耐火の何かしらが必要ですとか何やら色々調べてたんですけど、そんなこんなしてたらあっという間に春。やー、言うても2月だしまだ大丈夫っしょ。と思ってたら、
え、なんかあったかい。え、今年は暖冬。
今日も朝起きたら9度。うーん、もうストーブ要らないかな?

さてさてそんな今日この頃ですが節分もすぎて、新年度も目前ですね。
新しい何かをスタートさせたい。田舎に移住したい。農業始めたい。自分で食べるものは自分で作りたい。そんな方はいねが〜?いねが〜い!!

今回お届けする記事は、こちらの中編!
群馬県高山村で農業を2019年春から未経験で始めた渡辺さん。

2017年、有機農業や自然栽培でやっている農家さんを見つけ、運よく研修となった渡辺さんですが研修中の生活費ははどうしていたの?ということを聞いてきたよ。(赤裸々)

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群馬県伊勢崎市出身の渡辺聖光さん31歳。高山村歴3年目。
自家採種した種から野菜を育て、自然農、有機農業をメインに農業を営む銀河高原ファームの後藤明宏さんと出会い、のちに研修生となる。
2019年4月群馬県高山村で、農家として独立。

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ところで群馬県高山村はこんなところ。場所を知らない方はこちらを見てね。

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群馬県高山村は群馬県の北西部。標高420m〜700m。東京から新幹線で1時間半。前橋や高崎までは車で約40分ほど。前橋や、高崎とは趣きが違って、囲まれている山々と人が暮らす場所がとっても近い。前橋を北上し、渋川市を通過したくさんの山を越えて抜けた先に、中山盆地が見えてきます。
2017年のGWわたしは初めて高山村に足を踏み入れたんですけど、渋川の山を越えるや、車の中なのに急に肺の奥まで酸素が入ってきた感覚になるほど、空気が濃く、光が鮮やかだったのを覚えています。

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農業研修生はお金がもらえる!?

丸山:「渡辺さん、農業研修生って、今後独立して農家としてやっていくために、ベテラン農家の方のところに通って、勉強をするっていうことなんですよね。」

渡辺さん:「はい、そうです。農業研修というのは具体的にいうと、農林水産省が運営している「農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)」という仕組みのことで、僕は今回この制度を使わせてもらったんです。」

丸山:「え。その期間、プロの農家さんに農業を教えてもらいながら、なおかつお金がもらえるっていうことですか?」

渡辺さん:「そうです。研修期間の2年間、1年間で約150万円の資金が給付されます。2年間の研修期間を経て、その後独立した後も(諸々の条件や課題がありますが)最大5年間の受給資格があります。」

丸山:「すごいですね。それって研修が始まったら毎月お給料みたいに支給されるんですか?」

渡辺さん:「その自治体によるみたいですね。聞く話では、1年分がど〜んと研修後に入ってきたり。期に分けて入ってきたり。色々みたい。」

丸山:「そうなのか〜。そしたらやっぱりある程度生活費を蓄えた上で、農業の研修生になるのが安心なのかなあ。」

渡辺さん:「そうですねえ。僕もそれまでの貯蓄で、研修中の2年間は生活していましたね。でも、高山村内は、街と比べて家賃が安いし、野菜もゆたかで、とっても安くて。研修先や周りの方からおいしい野菜や、希少な原木舞茸などを分けていただいたりもして、お米は実家で作ったものがあったので食べ物にはほとんど困りませんでした。贅沢をしなければ十分やっていけますよ。」

丸山:「なるほど。都会で暮らしていた私としたら、野菜天国高山村。生活の基準からまるっと覆される印象です!」

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「いつか農家になりたい」。そう思っている人って、結構いるんじゃないかな。東京でのサラリーマン生活が長かったわたしも、ずっと土をいじりたい。って思っていました。実際に、自分たちが食べるものを自分たちで作ることを夢見て、群馬県に移住してきたと言っても過言じゃないくらい。

ただ、農家になるといっても、いろんな選択肢があって調べれば調べるほど、よくわからない・・・。慣行農業で、量を生産してお金を得るという方法もあれば、農薬を使わない農法で野菜を作る方法もある。その選択肢は、こだわりだしたらキリがなくって。

でも今回渡辺さんのお話を聞いて、まず農家になりたいと思ったとき、自分がどんな農家になりたいのかの「絵が描けているか」がすごく重要なんじゃないかと感じました。

渡辺さんの場合は大きなミッションやビジョンが先立っていて。
「人間が生きていく上で、ゆたかに暮らすためには、自然に即した食べものを作ることが大切なのではないか」という思いがあるということがとても大きいのでは。と感じました。だからきっと計画的に、しっかり貯蓄もある上で、自分が学びたいスタイルの先輩農家さんを探して、高山に越してきたんだろうなあ。という印象を受けました。

ちなみに、農林水産省が運営している「農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)については、就農に関する資金の援助となるようです。
詳しくは、各自治体にお問い合わせください。
高山村に関しては、

●群馬県高山村 移住コーディネーター他
連絡先などはこちらにジャンプ!!
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それにしても、眩しい。渡辺さん。次回、渡辺さんインタビュー後編です。

そうそう、渡辺さんのお野菜は、道の駅「中山盆地」などで購入できるよ★

我が家でも購入させてもらってます、渡辺さんのコシヒカリ。
寒暖差がある高山だから、水分量と甘みが抜群。
土鍋でほっこり炊いて、ピカピカで最高なのです。
食べ過ぎてしまうのが玉に瑕だよー。
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ライター/丸山 えり
群馬県前橋市在住。東京都生まれ。広告会社に勤務したのち「自分たちで食べるものは出来るだけ自分たちの手で作ってみよう」と移住を決める。ちょくちょく平飼いたまごの農家さん「すぎな農園」で遊んでいる。得意なお仕事は、企画・編集・写真撮影・デザイン・広報。コト・モノ・ヒトの魅力を独特の切り口で発見し、未だそれを知らない人へ向けて最大限のイメージで伝えます。あらゆる瞬間、自分の良い成分を最大限に抽出し写真・動き・食べ物で共にするひとと愛を作っていきたいです。夫と私、わがやのモットーは「素直で正直に生きる。」
HP: https://maruyamaeri.pb.online/
instagram: @maruyama__eri
note: https://note.com/ijueri


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