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2分で読めるヨガのお話

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2021年4月の記事一覧

師匠と弟子(後編)

師匠と弟子(後編)

前編はこちら

今日はシシャ(弟子)についてのお話をしようと思います。

前編で話したように
僕は何かに悩んだときは
「こんなとき僕のお師匠さんならどうするかな?」
という視点を持つことにより
その悩みを解決しています。

そもそもなぜこれが出来るのかというと
それはお師匠さんに対して
絶対的な信頼感を抱いているからです。

ヨガの世界では
グル(師匠)を信頼し
自分の全てを委ねられたとき
お師匠

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師匠と弟子(前編)

師匠と弟子(前編)

僕たちは
日常のあらゆるシーンにおいて
様々な意思決定を求められます。

そこで今日と明日は
様々な意思決定を上手に行うための
一つのアイデアとして
伝統的ヨガの象徴と言ってもよい
「グルとシシャ」というキーワードについて
お話していきます。

グルとシシャとはグルとは
「重い」「重要な」「尊敬すべき」という意味があり
すなわち
「尊敬すべき人」「師匠」「導師」のことを指します。

シシャとは

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頑張りすぎも良し

頑張りすぎも良し

何事に対してもそうですが
「頑張る」という行為は
尊いものです。

これは満場一致で
みなさんが想う事でしょう。

しかし
「頑張り過ぎ」となると
ちょっと周りの反応が変わってくる感じがありませんか?
賞賛の声は先ほどの満場一致とはならず
「頑張り過ぎは良くない」
「無理するな」
「もっと休むべきだ」
と言った声が挙がってきます。

今日お伝えしたい
というか整理しておきたいのは
「頑張り過ぎ」は

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ヨガインストトラクターは副業でやるのがおすすめ

ヨガインストトラクターは副業でやるのがおすすめ

卒業生やヨガ関係の方からちょくちょく相談を受けるのですが、その中で「ヨガ一本で生計を立てたいけどなかなか難しい」という声が数多く存在します。

ちなみに僕の意見としては、まず副業としてヨガインストラクター業をすることを勧めています。
理由としては、副業という働き方自体が今の(これからの)時代感にも合っているし、何よりも他で収入源があることで「集客のためのヨガスタイル」ではなく「本当に自分が伝えたい

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「一流」と「超一流」の違い

「一流」と「超一流」の違い

ヨガをした方がいい人ほど
ヨガから遠いところにいます。

忙しくてヨガなんかする暇がないからこそ
ヨガが必要なのです。

「私は体が硬いから恥ずかしくてできない」という人だからこそ
ヨガが必要なのです。

子育て真っ只中で自分のことよりも子供の事を第一に考えている人だからこそ
ヨガが必要なのです。

そんな人たちに
「ヨガしますから来てくださーい!」と言ったところで
当然来るはずがありません。

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エネルギーって何?

エネルギーって何?

今日は「エネルギー」というお題です。
ヨガの世界ではよく「エネルギー」という漠然とした言葉を使います。確かに目には見えないし手には取れないものなので、非常に漠然とした概念であることは間違いないのですが、ここをもう少し掘り下げて言語化出来た方がヨガの学びがスムーズになると思い、今日はそんなお話です。

エネルギーとは僕はヨガの現場で「エネルギー」という言葉を使うときは
「意識の流れ」という意味で使っ

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ヨガの集客問題をヨガで解決する(前編)

ヨガの集客問題をヨガで解決する(前編)

ウチ(イナムラキャビンヨガスクール)では
卒業後も生徒さんとの交流が比較的多いですが
そんな卒業生の皆さんの話を聞いていると
共通した悩みがあることがわかります。

それは「集客」です。

ヨガインストラクターの永遠の課題は
「集客」です。
ここを解決できれば
背中に羽が生えたかのように
思う存分ヨガの世界で羽ばたくことが出来ます。

でも残念ながら
「これをやったら集客出来ます!」という
万人に

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空(くう)とは何か

空(くう)とは何か

今日は
空(くう)
という仏教の教えについてのお話です。

仏教の教えの根本にはヨガの教えがあります。
ですから当然仏教にはヨガと通ずる部分がたくさんあり
学ぶべきポイントがたくさんあります。

「空(くう)」とは何か
空(くう)という言葉を簡単に説明すると
「存在は在るが、固定的実体は無い」
という意味になります。

俗世の物事は常に変化し続けています。
目に映る海や山などの自然は
一瞬たりとも

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子供にヨガの教えは必要か?

子供にヨガの教えは必要か?

ヨガは理知教育ヨガ哲学を学ぶことを理知教育といいます。
理知とは
理性や知性のことを指します。

当然ですが
子供は感性が豊かな反面
理性はまだまだ発達段階にあります。

この発達段階の理性に対して
ヨガ哲学の教えは
過度な執着心や固定概念をつくる可能性があります。

よく考えてみてください。
僕たち大人だって
ヨガの教えをうまく活用出来ないのに
子供ならなおさら苦戦するはずです。

ヨガ哲学の基

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コトワザヨガ

コトワザヨガ

皆さんは
「情けは人の為ならず」ということわざの
本当の意味を知っていますか?

なぜかというと
文化庁によれば国民の約半分の人が
このことわざを間違えて認識しているらしいのです。

今日はことわざを正しい意味を再確認しつつ
その教えをヨガ活動に正しく繋げましょうというお話です。

情けは人の為ならず情けは人の為ならずとは
『人に情けを掛けておくと、巡り巡って結局は自分のためになる』
というのが本

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結局ヨガ哲学って何なの?(後編)

結局ヨガ哲学って何なの?(後編)

前編はこちら

昨日に引き続きガチなヨガ哲学のお話です。
昨日はインドで哲学が生まれた背景についてお話しました。今日は6つに別れた哲学の流派についてのお話です。

六派哲学インドの哲学は以下の6つの流派に別れました。

①サーンキヤ学派
②ヨーガ学派
③ミーマンサー学派
④ヴェーダンタ学派
⑤ヴァイシェーシカ学派
⑥ニヤーヤ学派

昨日話したように「ヨガ哲学」という言葉は漠然としています。ですので

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結局ヨガ哲学って何なの?(前編)

結局ヨガ哲学って何なの?(前編)

さて、今日と明日はガチなヨガ哲学のお話です。いつも話すように、ヨガ哲学は理解するものではなく感得するものであり、感得したものを日常で使用することによって初めてその意味をなします。

机の上の知識を増やしたところで、それを活用する機会がなければ意味がありませんよね。
(※僕たちはヨガの学者や研究者ではない)

ヨガ哲学を日常で活用するためには、いかにシンプルに、そしていかに自分流の調理をするかという

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多様性について(後編)

多様性について(後編)

前編はこちら

さて
昨日の続きで
『多様性について』というお題です。

昨日は
全身タトゥーの男性が
実は小学校の教師だったというお話をしましたね。

「日本はまだまだ」とよく言われますが
国際社会では
多様性を尊重し合い
分け隔てなく
一人一人が活躍できる社会を目指した取り組みが
随所でみられます。

改めて
最近いろんなシーンで提唱されている
「ダーバーシティ(多様性)」とは何かというと

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多様性について(前編)

多様性について(前編)

今日と明日は
「多様性について」というお題です。

隠れたこだわりフランスで最もタトゥーの多い男がいます。
その人の職業は何かご存じですか?
答えは小学校の教師です。

彼の体は
タトゥーの入っていない所は無いそうで
なんと眼球にもタトゥーが入っています。

そんな彼が
教室で
子供たちの前で
毎日授業をしているのです。

僕はこの話をネットの記事で知ってびっくりしました。

そう
びっくりしたの

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