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エネルギーって何?

今日は「エネルギー」というお題です。
ヨガの世界ではよく「エネルギー」という漠然とした言葉を使います。確かに目には見えないし手には取れないものなので、非常に漠然とした概念であることは間違いないのですが、ここをもう少し掘り下げて言語化出来た方がヨガの学びがスムーズになると思い、今日はそんなお話です。

エネルギーとは

僕はヨガの現場で「エネルギー」という言葉を使うときは
「意識の流れ」という意味で使っています。

エネルギー=意識の流れ

意識の流れなので
「どのように意識するのか」という部分で
コントロールが出来ると考えています。

例えば
ヨガのクラスを受けているとき先生に
「背筋を伸ばして~」と言われた瞬間
ハッとして
背筋を2、3㎝伸ばすことがあると思います。
このとき
背骨の下方向から上方向へと
意識の流れ
つまり
エネルギーを生み出したということになります。

そう考えれば
僕たちは「歩こう」と意識して足を動かしていますし
ご飯を食べようと思って箸を持って手を動かしています。

生きる上での全ての行為は
意識の流れ(エネルギー)が反映された結果なのです。

もっと言えば
僕たちの肉体を保持するという行為そのものが
意識の流れ(エネルギー)そのものと言っても良いかもしれません。



アーサナでエネルギーを調整する


もうちょっとわかりやすく
アーサナで考えてみましょう。

何度も言いますが
エネルギーとは「意識の流れ」です。

膝を伸ばすことではなく
膝を伸ばそうとする意識の流れがエネルギーです。

前屈することではなく
前屈しようとする意識の流れがエネルギーです。

「気持ちやイメージが大事」と言うと
チープに感じてしまいますが
でも実際はそうです。

アーサナは膝を伸ばすことや
前屈をすることといった結果重視ではなく
膝を伸ばそうとする
前屈をしようとする
といったような過程重視の練習時間なのです。

結果重視→アクロバット
過程重視→アーサナ

そう考えると
「どんな意識でアーサナをしているか」によって
エネルギーの調整が変わるということになります。

「もっともっと」
「こうしなきゃああしなきゃ」
という意識でアーサナをしていると
エネルギーが過剰に働くので
溢れたエネルギーは怒りや憎しみといった方向に流れやすいです。
(※僕自身、ガンガンポーズを練習していたときはそんな感じでした)

逆に「だるいな」「これなんの意味があるんだろ」という意識で
アーサナをしていると
身体も心もどんどん重くなっていきます。

実際
厚労省の資金で研究されたヨガの有害事象の調査によれば
こういった意識がうまく整っていない状態のときの方が
約6倍も有害事象が増えていたという研究報告もあります。

アーサナは
意識の流れ(エネルギー)を正しく活用するための
練習時間です。

外的意識を内的意識に変えることは基本ですが
さらにその内に向いた意識を
ポジティブに活用することが重要です。

そして何よりも
ヨガの指導者は
生徒さんが意識を内側でポジティブに使えるような空間を創るように
心掛けないといけないですね。

おわり

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