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稽古録

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前腕は被害者

前腕は被害者

こんにちは。

今回はここ最近気付いた事と、新たなワークについて書きました。

短いですが、私にとってはかなり大きな気付きです。特に丁寧にというのをこれまでより深く味わっています。

何かの参考になれば幸いです。

◼︎前腕は被害者

ここ最近は、前腕をいかに使わないかから、前腕は被害者だという事に気付いた。

どういうことかというと、肘やカイナの説明をしている時に前腕は伝達媒体に徹するというのは

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先(せん)の話

先(せん)の話

身体の気付きは螺旋状で例えられる事がある。同じ言葉でも稽古していくうちにその意味合いが変わってくる。

言葉は限られているが、感覚は同じ言葉の中でも変化していく。螺旋の最初の渦と次の渦では同じ渦でも全く違う。これは動きの質が変わっていくと言ってもいいかもしれない。

今回書いてみる「先」についても、もう何年も前からその重要性は認識しているが、螺旋状にその質は変わってきている。5年前の先と今の先は似

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重力と仲良く

重力と仲良く


私たちは地球にいますが、普段重力を感じる事はありますでしょうか?日常生活の中では特に意識しない限りは感じることはないと思います。立っているだけであれば尚更です。姿勢というものを考えた時に、解剖学的や構造的に捉えた姿勢というものは確かにしっかりしていて無駄がないです。それはある程度指標にはなると思います。しかし、人は感覚を持っています。身体感覚です。身体はどのように捉えるかによって、実際の動きも

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「地球に優しく」

「地球に優しく」

地球に優しく、とは何かの標語ではありません。

ワークショップや稽古の時に、歩く動作をお伝えする時によく出す例えです。

感覚を繊細にしていくと、足裏の接地時のぶつかる感覚に違和感が生じます。これは地面と衝突し喧嘩してしまっているとも言えます。地面と喧嘩していると足裏から体全体に伝わる衝撃もすごいですし、怪我の原因にもなりかねません。体を使っていく上で、部分的な負担を減らし、全身に負荷を散らす事は

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らせん流体験会

らせん流体験会

本日は葉山にて、らせん流®︎の体験会に参加させて頂きました。

走る、歩くという事が面白いと想い始めてから、その想いが縁に繋がり更に面白くなるという循環が生まれました。

先日、弘法山でご一緒したらせん流®︎コーディネーターの金城みどりさんが本日の講師。

話し方や伝え方、雰囲気の生まれ方、空間の和やかさは得るものが多く心地よい時間でした。

武術やヨガとも共通する点がありますが、重要なのはその人

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移動しない移動法

初めましての方へ向けて簡単な自己紹介をさせて頂きます。

武術の身体技法やヨガの身体技法を研究しています、旅する身体と申します。神奈川を中心にクラスを開催しています。武術の技法は武術研究者の甲野善紀先生から、ヨガは沖ヨガの龍村修先生から学ばせて頂いています。この学びを礎に研究工夫を行っています。

武術の身体技法は昨今、スポーツや介護にも応用されています。古武術〇〇というワードを聞いたことがあるか

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ときわ台稽古会でした



約4ヶ月ぶりの稽古会。



接触技法の説明だけで終わってしまいました。

みんなの稽古熱心さが伝わってきました。

結局、稽古を締めてもまだやっていました笑。




そんな姿を見ていて、稽古会を開催していて本当に良かったなと思います。





なんでもかんでも「分かりやすい」、「伝わりやすい」が主流な世の中で、どういう塩梅で伝えるかを日々悩んできた

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技法と新たな出会い

本日は某所にてプチ稽古会を開催、その後、施術を受けさせて頂きました。



稽古会は、1つの形となった接触技法を中心とした内容をお伝えしました。


対立の触れ方、繋がる触れ方
捉え方
重心移動
自分と相手(人、物、空間、重力など)との関係性
寄り掛かる依存と寄り添う調和


などを独自の術理を通してお伝えしました。

参加された方が施術家の方だったので、何かの参考

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雲山での稽古

本日の雲山稽古。



空間の認識から、押さずに伸ばす、接点軸と中心軸の稽古などを行いました。




お互いの間合いを感じてみる。

ついつい何でも目で追ってしまいがちですが、間という視点で捉えると感じ方が変わってきます。つまるところ、肌感を練る稽古でもあります。

後ろは目で見えないので、より背中の気配を感じるように感覚を向けなければなりません。嫌な感じがするところ、

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音の響きと身体

身体について日々研究していると、本当にまだまだ知らない事が多いと痛感します。



それは知識もそうですが、ほとんどは感覚。



つい先日も、とあるホールでヴァイオリン等の演奏を聴いたのですが、ある瞬間に「あ、音が背中へ流れてくる」と感じました。



普段ヘッドホンやスマホで音楽を聴くとハッキリと耳!耳で聴いているのを実感しますが、ホールなどで聴くと空間が上手く作られて

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浮きの奥深さ

『杖術で身体感覚を拓く』でした。


本日は、膝の抜きで杖をキャッチから流の動きまで色々と行いました。


今回は、ベテランの方々の動きが変わってきているのをハッキリと感じました。


それは、動きの手順を覚えているかどうかではなく、動く「感じ」が変わったとでも言いましょうか。トゲが丸くなってきたようにも観えます。そんな変化に嬉々としつつ、初めての方にはいくつかの動きをお伝えして

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