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嫌いだった仕事が天職に変わった瞬間。キャリアプランという言葉の死。

期末が近づいてくると(僕の会社は3月末が期末です)、自分の仕事を振り返り今後の展望を描くことが増えてきます。

思考を整理し、しっかりと「自分は何者でどこへ向かっていくのか?」の自問自答とともに軌道修正を行い、新たな期を迎えていきます。

で、昨日の朝、コーヒーを飲みながらふとこれまでの経緯を振り返っていたんですね。

起業して23年がそろそろ終わろうとしているけど、自分は講師業(主に企業向け)にも力を入れ始めてから10周年にもなるなぁ・・・と。(それ以前の12年ほどは、いくつか事業を立ち上げたり、売却したり、コンサルしたりいろいろとしていました)

1.嫌々始めた仕事だったのに・・・


10年以上も前、ふとした会話の中で当時コンサル先だったクライアントさんから「鈴木さんにコンサルしてもらっている内容を、プロジェクト外の社員にも話を聴かせたいのでまとめて研修してよ」というオファーをいただきました。

実は、これが予想外に好評で、他の部署にも、そして他社にもという形でどんどんと”講師業”の仕事が広がっていったのです。

ところが、僕はこの仕事がどうも好きにはなれませんでした。

だって、講師業って口先だけの仕事でしょ?(コンサルもそう言われがちですが、実情を話すと長くなるのでこの際それはスルーしてくださいね)

自分が経験していないことや、実績を出していないことまで人に教えてお金を稼ぐって、何かダサーい!

絶対に講師業なんてダサい仕事を専業にするものか!副業的に頼まれた場合は気が向けばやってもいいけど。。。

こんな風に、モチベーションもモラルも低いところから僕の今の仕事は始まっています。

2.単なる仕事が天職になった瞬間


ところがです。

いくつか頼まれて”仕方なし気分”に引き受けた研修で、驚く場面に遭遇することとなったのです。

それは、数回の講義を受けて新規事業の企画をつくるワークショップのお仕事でした。

たいして実績もない、MBAも持たない講師の僕が何を話しても、上っ面の仕事で終わるだろうなぁ。。。どこか虚しさと自信のなさを抱えて、”一応”全力で取り組みました。

すると、どうでしょうか?

約20名の受講者のうち、4~5名が回を重ねるごとに、目の色を変え僕の話にどんどん引き込まれているではないですか!

受講後の行動は半端なく爆上がりしているではありませんか!

結果だけ先に言います。

特に目の色が変わった受講生は、のちに、勝手にプロジェクトを立ち上げ社長に直訴して承認を得るまでに。

その後、ある者は起業し、ある者は転職、ある者は海外留学、ある者は別部署からスカウトされて新規プロジェクトのリーダーに抜擢。

全力でやっていたとはいえ、口先だけ!と揶揄していた嫌な講師仕事が、実は人の人生を変えるキッカケになったことに気づいた瞬間でした。

あれ?

おかしいな・・・

この仕事、超気持ちいいー!
超好きかもー!!(^^)/

3.すべては偶然から始まる


講師業って単に上っ面だけの口先仕事だという偏見をもったまま、自分の仕事に誇りを持てていなかったのですが・・・

先ほどの受講生の変容を直接肌に感じることで、もしかしたら講師業とは人や企業の進化の原動力を作り出す仕事かもしれない。

講師とは、単に教える仕事ではなく、「人や企業の人生を変えるメッセンジャーであり伝道師」という役割があるんだ。

瞬時に、自分の仕事の意味付けが頭の中で変換されました。

こう腹をくくると、不思議とオファーが殺到し、売上も急上昇していくのでした。

この仕事を自分の天職としてもっと極めたい。

自分の「やりたいこと(WiLL)/できること(Can)/求められること(Msut)」の3つが社会人になって初めて完全に交わった瞬間でした。


ここで分かったことがあります。

よく、「私は特にやりたいことが見つからないんです」「将来のビジョンを持って逆算式にキャリアプランを立てた方がいいよ」などと世間には様々な感情や風潮が時にはバイアスになってはびこっています。

しかし、本当にキャリアはプランすべきものでしょうか?プランのとおりいくのでしょうか?プランにこだわりすぎて他の選択肢が見えなくなっていないでしょうか?

はい、それでは僕の結論です!

・キャリアは偶然から作られる
・偶然を楽しまないと道は開かれない

もちろん、大谷翔平選手のように学生時代から明確なビジョンと綿密な人生プランでそのとおりに実現していく人もいます。

そのため、偶然がすべてではありません。

ただ、”偶然”出来上がるキャリアもあるし、目の前の偶然を楽しんでいるうちに結果としてキャリアという道として線のようにつながる瞬間もあるだろうし、人それぞれということです。

なので、キャリアをプランせねば!と肩に力を入れずに、むしろ”偶然の種”をまくためのプラン(様々な経験、様々な人とのご縁)をつくることを優先してもいいのでは?という問題提起でした。

ちなみに、20世紀末にスタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が提唱した「プランド・ハップンスタンス(計画された偶発性)」という理論でも裏付けがあります。


4.計画はいいからさっさと動こう!


というわけで、キャリアプランや使命の見つけ方に関して講演をしてくださいとオファーを受けた時のレジュメを一部公開しますね。(僕はキャリア理論の専門家ではなく、思考整理の専門家としてのキャリア論です)

整理すると、私的ポイントは以下7つに集約されます。

いろいろと自分の体験を交えて思考を整理した結果、世間が求めるキャリアプランや使命の見つけた理論とは異なるようです。

ちゃぶ台をひっくり返すように、「未来をイメージし、逆算式でキャリアプランを立てる」という固定的なキャリアの描き方に捉われないことに気をつけたいものですね。

キャリアはいつも意図的につくるものではなく、偶然が重なりできることもあるし、偶然を楽しんだ方が人生面白くね?

画一的につくるプランどおりの人生って本当に幸せ?

以上、問題提起でした。

おしまい。

さて、今回の内容は
いかがだったでしょうか?

少しでもお役に立てば幸いです。

それでは、また会いましょう!

著者・思考の整理家® 鈴木 進介

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