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お金か?好きなことか?どちらが重要か最終決着!?

「お金」と「好きなこと」はどちらが重要か?

こんな二者択一的な「問い」はチープな論点だと思いますが、あなたは頭の中でよぎったことはありますか?

かつての僕は、少し考えたことがあります。「好きなこと」が仕事でできているなら、お金なんて関係ないよね。別にお金持ちになりたいわけではないし。。。そもそも今の自分はお金目的で働いていないから。

志が重要なんだよー!

そう言っておきながら、好きなこと(仕事)をするだけではお金が稼げない現実に直面すると、やっぱりお金は必要だなぁ・・・とすぐにジレンマに陥ってしまう始末。

いつも、好きなことでお金を稼げたり、好きなこととお金を稼ぐ手段が完全一致するわけではないのが現実。

これが問題をややこしくし、頭の中を複雑にしていた気がします。

でもね、冷静に頭を整理すると、そもそも二者択一論にすることがおかしいのですよね。

大前提として、好きなことをやることは大事。でも、お金も大事なのです。

こうやって、少しでも「お金が大事」というフレーズを人との会話で入れると、今度は「お金が目的なんですね、なんとも卑しい」という文脈のリアクションをもらうことが少なからずありますので、堂々と「お金は大事!」と言えなくなったりして。。。

そのうちに、自分の思考は「お金なんかより好きなことができていれば、それだけで十分幸せじゃないか。お金という尺度は入ってくる余地がないよね」、「やっぱり、好きなこととお金だったら、好きなことでしょ!」という二者択一論に戻ってしまう堂々巡りっぷり。

自分の中で揺るぎない価値観ができあがるまでは、こんなことが頭の中で右往左往していました。

でもね、近年は自分の中で思考の整理が終わり、最終決着がつきました。

まず、大前提として自分は「結局、お金というものとちゃんと向き合っていなかった」ことに気づいたのです。お金には感度が高くても、お金というものをどう位置づけ、どう付き合っていくのか。

これを自分の中でつきつめることなく、また現実を直視することなく、好きなことかお金かと論じることって、意味がないですよねという反省です。

そこで、自分なりにお金と向き合って、整理した結論があります。

といっても、結論にすらなっていないレベルの回答ですが・・・

好きなこととお金は二者択一ではない。
好きなことも、お金もどちらも大事。
お金は目標にはなっても目的にはならず。
お金の基本は手段である。
お金を稼ぐことは卑しくない。

この5行が究極的な自分の答えです。

好きなことができているなら、お金は関係ないという人がいます。

本当にそうかなぁ…僕はその考え、懐疑的です。

好きなことをやり続けるためにも、また好きなことをやる自由度を高めるためにもお金は必要ではないでしょうか?お金が目的ではないからこそ手段としてのお金を得たら好きなことを貫けると、僕は思うのです。

いわゆる、”軍資金”ってやつです。

たとえば、売れっ子になることを夢見ていた芸人さんが、やっとテレビにでれるようになってテレビショッピング番組に出演したとしましょう。仮にギャラが低くても、自分が特別好きでもない羽毛布団をバンバンPRしなければいけないとします。

これって好きなことを仕事でできていると言えるのでしょうか?好きなことをやっているからこそ得たチャンスだったとしても、スポンサーさんのために自分の本音を押し殺して薄給でもやらざるを得ないこともありますよね。(もちろんテレビショッピング番組への出演が悪いというお話ではありません)

でも、もしスポンサーさんから間接的に入る出演料(ギャラ)だけに依存する状況ではなく、自分でダイレクトに他にも顧客を持って課金ができ、多面的に収入源を持って高収益を得ていたとすれば、誰の意向も気にせず心底好きなことだけをやって稼ぐこともできるはずです。

(もちろん、無意味に好き勝手するだけという意味ではなく、ちゃんと有益なものを顧客に提供できているという前提ですが)

また、忖度せずに好きなことを100%自分の責任のもとにできるし、成果を上げた分だけ稼げると思うんですよね。(芸人さんがタレント事務所の意向を無視してどこまでできるかという実現性の話はこの際、横において考えますね)

もし誰かに気兼ねなく、好きなことだけをするのであれば、①ある程度はお金を無視して多少苦しくてもやり続けるか、②一部の芸術家のようにパトロンをつけてお金の不安がない状態でおもいっきり好きなことだけに打ち込むかという選択になります。

前者の場合、貧乏してでも好きなことを追いかける姿は美しいし、素敵なストーリーとして他人の目にもうつります。ただ、これで本当に本人のモチベーションが続くのでしょうか?

また、後者のパトロンを見つけるという方式もありますが、パトロンの言いなりにならざるを得ない瞬間がでてくるリスクもあります。パトロンから「資金を引きあげるぞ!もうお前には援助しない!」と言われたらそこでゲームオーバーです。

だからこそ、第三の選択肢として「自分の好きなこと」の中で「二番目以下の優先順位でもいい」、「小さくてもいい」ので複数のキャッシュポイント(現金を稼ぎ出す収益源)を独自に自分の顧客でつくりあげておくスキルと実践が必要というのが僕の中の落としどころです。

このことを人は「副業」や「複業」と呼ぶかもしれませんが、言葉の表現は何でもいいです。とにかく、「一番好きなことに近いこと」”でも”「複数のキャッシュポイントをつくること」。この1点に尽きるなぁということです。

そういうと、すぐに意識が高い人は「オンラインサロンの話かな」とか「西野亮廣さん的な発想だな」などと言ってきます。まぁ、なんでもいいですよ、イメージの捉え方は。

僕が言いたかったのは、好きなこととお金の二者択一論の背景に「お金を稼ぐことがどこか美しくない」という思想がこびりついているのではないか?という自問自答と、「お金と真剣に向き合うことなく、好きなこととお金のバランスを考えても、優劣や目的と手段の整理すらできないよなぁ」と痛感したっていうお話です。

こうして近年、好きなこととお金の関係性を自分の頭の中で整理できた僕は、自然と潜在意識が第三の選択肢に向かわせました。

「好きなことをやり続けるためにも、好きなことに近いことでキャッシュポイントをつくり、お金の不安と忖度、そして一定のストレスを撲滅する!最終的に目指すのは、もっとも好きな仕事とお金稼ぎが完全一致している状態である。」はじめから、そうなっているに越したことはありませんが・・・

この整理が僕の中で決着がついてから、業績も年収も伸び出したという個人的な体験記でもあります。

この文章を書いている最中、昔、昔、何かの雑誌インタビューででていた福山雅治さんの言葉がなぜだか鮮明に脳裏に登場してきました。

「売れてない時って周りに売れてない人が集まってくる。お金持ったこともないのにお金が全てではないと話す。売れたこともないのに、売れることが全てではないと話す。なんか違くない?金や売れることだけが全てではないことを知るためにも売れないとダメなんだ。」

これはデビューしてまだ福山雅治さんがそれほど売れていない時の言葉です。(この言葉は、あくまでもウロ覚えなので、主旨だけ読み取ってください)

今回の僕の投稿内容と直接はフィットしないのですが、これほどお金や売れる!ということと向き合った本質的な言葉はないと思っています。

アーティストともなると、作品のクオリティや好きな表現だけ、あるいは格好良さやプライドだけに意識がいく場合も多いことでしょう。

でもね、それが他の人に伝わらなければ意味がない。好きなことを続けていくためにも、売れて稼いで影響力を持たないと、発言力も持てない。きっと、ここには様々な想いが入っていたのだと思います。

お金が最終目的ではないとはいえ、お金と向き合い、物事の本質を理解したからこそ、後のビッグスターになっていったのかなぁとも個人的には思っています。でなければ、ただ作品がいいだけであってもあれだけ長く第一線でいられないと思います。(ファンの方、間違った解釈だったらごめんなさい。。。)

グダグダとお話が長くなってきたので、さくっとこの辺でまとめておきましょう。

要するに、「お金としっかり向き合い、どう位置付けるのか、どうつきあっていくのか?」、これをやっぱり一人一人が考えるべき。

言いたかったことはコレだけです。

キャリアとお金、ビジネスとお金、情熱とお金、モチベーションとお金、家族とお金、大義とお金、社会貢献とお金・・・お金は生きていく上で必ず一生のお付き合いになるのですから。

キレイごとだけでは、好きなことをやり切ることが簡単ではありません。でも、キレイごとがなければ社会や自分が前進しないことも事実です。希望がないことも事実です。

あなたは、お金をどう位置付け、どう付き合っていますか?

というわけで、今回は「お金とどう向き合うのか」という個人的な思考の整理結果についてお話をさせていただきました。

いかがだったでしょうか?

今回の文章を音声で聴きたい方は、以下よりぜひお聴きください。

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それでは、またお会いしましょう!(^^)/

著者・思考の整理家 鈴木 進介

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